2章:喧嘩と秘密と任務
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小柄なオートボットの前にオートボットが二体申し訳なさそうに座っている。
『俺の言いたいこと解るよな?』
いつもと何も変わらないジャズの言葉にティスランドとサイドスワイプは黙って首を動かす。
変わらないからこそ恐ろしい。
この将校の恐ろしさは十分すぎるほど知っている。戦闘でのたくましさ、そしてこのような状況の時の恐ろしさも。
『サイドスワイプ・・・いくらなんでも負傷させるのはやりすぎだ』
咎めるかのように名を呼ばれたサイドスワイプは、一瞬だけティスランドの右腕へと視線を向けるが、すぐにどうでも良いと言うかのように視線を逸らす。
反抗的なその態度にジャズの口元が引きつった。
『将校殿、彼は何も意図的にやろうとしたわけでは』
『だから許せと?ティスランド、仲間にお前は剣を向けるのか?俺は向けないぞ』
訓練だとしても理性を残したまま誰もが戦うのだ。
タイミングが上手く噛み合わずに運悪く怪我をさせてしまう事があるかもしれないが、それと今回の件は違うとジャズは知っている。
『サイドスワイプ・・・ティスランドの何が気に入らないんだ?お前だって最初はティスランドを気に入っていただろ?』
新しい仲間の存在をサイドスワイプは喜んでくれた。
けれど、いつからか彼はティスランドを避け始め、最終的には好戦的な態度をとるようになった。何かしらのきっかけがあったのは間違いないが、誰もがそのきっかけが解らない。
『・・・おかしいだろ』
『何がだ?』
サイドスワイプの言葉にジャズが問いかけると、サイドスワイプは立ち上がり自分の同じくらいの高さにあるジャズの顔を睨み付けながら口を開く。
『何でコイツ!人間になれるんだよ!!!!』
ティスランドを指さしサイドスワイプはそう叫ぶ。
その言葉に誰もが何も言えなかった。
言われたティスランドも驚いたように目を開いていたが、何かを堪えるかのようにきつく拳を握りしめる。
『(好きで人間になったわけでもない。たまたま前世が人間なだけだ)』
人の前はディセプティコンだったが。
言っても信じてもらえないことをひっそりと考えながらティスランドは視線を足下へと落としていた。その間も、サイドスワイプの言葉は止まらない。
『・・・少し良いだろうか』
どこからか現れたオプティマスの姿に三人が彼を見る。
オプティマスは順番にそれぞれの顔を見た後、納得したと言うかのように首を縦に動かす。
『どうやら全員、頭を冷やす必要があるようだな』
『ッ・・・・』
『俺もか?』
自身の未熟さを指摘されたことを悔やむかのように俯いたサイドスワイプ、信じられないという音声で自身を指さしたジャズに対しオプティマスは頷く。
『司令官!そもそもの原因は』
『ティスランド・・・君に頼みたい任務がある』
今、このタイミングで?そう言うかのように思わず顔を歪めてしまったティスランドに対しオプティマスは静かな声で告げた。
『君の人間になれるという特技を活用してある場所に潜伏し、そしてある人物を極秘裏に守って欲しい』
その人物の顔を思い浮かべているオプティマスの目はとても穏やかで、きっと彼にとってその人物とやらはとても好感の持てる者なのだろうなとティスランドは思いながら頷いた。
『俺の言いたいこと解るよな?』
いつもと何も変わらないジャズの言葉にティスランドとサイドスワイプは黙って首を動かす。
変わらないからこそ恐ろしい。
この将校の恐ろしさは十分すぎるほど知っている。戦闘でのたくましさ、そしてこのような状況の時の恐ろしさも。
『サイドスワイプ・・・いくらなんでも負傷させるのはやりすぎだ』
咎めるかのように名を呼ばれたサイドスワイプは、一瞬だけティスランドの右腕へと視線を向けるが、すぐにどうでも良いと言うかのように視線を逸らす。
反抗的なその態度にジャズの口元が引きつった。
『将校殿、彼は何も意図的にやろうとしたわけでは』
『だから許せと?ティスランド、仲間にお前は剣を向けるのか?俺は向けないぞ』
訓練だとしても理性を残したまま誰もが戦うのだ。
タイミングが上手く噛み合わずに運悪く怪我をさせてしまう事があるかもしれないが、それと今回の件は違うとジャズは知っている。
『サイドスワイプ・・・ティスランドの何が気に入らないんだ?お前だって最初はティスランドを気に入っていただろ?』
新しい仲間の存在をサイドスワイプは喜んでくれた。
けれど、いつからか彼はティスランドを避け始め、最終的には好戦的な態度をとるようになった。何かしらのきっかけがあったのは間違いないが、誰もがそのきっかけが解らない。
『・・・おかしいだろ』
『何がだ?』
サイドスワイプの言葉にジャズが問いかけると、サイドスワイプは立ち上がり自分の同じくらいの高さにあるジャズの顔を睨み付けながら口を開く。
『何でコイツ!人間になれるんだよ!!!!』
ティスランドを指さしサイドスワイプはそう叫ぶ。
その言葉に誰もが何も言えなかった。
言われたティスランドも驚いたように目を開いていたが、何かを堪えるかのようにきつく拳を握りしめる。
『(好きで人間になったわけでもない。たまたま前世が人間なだけだ)』
人の前はディセプティコンだったが。
言っても信じてもらえないことをひっそりと考えながらティスランドは視線を足下へと落としていた。その間も、サイドスワイプの言葉は止まらない。
『・・・少し良いだろうか』
どこからか現れたオプティマスの姿に三人が彼を見る。
オプティマスは順番にそれぞれの顔を見た後、納得したと言うかのように首を縦に動かす。
『どうやら全員、頭を冷やす必要があるようだな』
『ッ・・・・』
『俺もか?』
自身の未熟さを指摘されたことを悔やむかのように俯いたサイドスワイプ、信じられないという音声で自身を指さしたジャズに対しオプティマスは頷く。
『司令官!そもそもの原因は』
『ティスランド・・・君に頼みたい任務がある』
今、このタイミングで?そう言うかのように思わず顔を歪めてしまったティスランドに対しオプティマスは静かな声で告げた。
『君の人間になれるという特技を活用してある場所に潜伏し、そしてある人物を極秘裏に守って欲しい』
その人物の顔を思い浮かべているオプティマスの目はとても穏やかで、きっと彼にとってその人物とやらはとても好感の持てる者なのだろうなとティスランドは思いながら頷いた。