1章:車と人と戦闘機
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更衣室へと連れてこられたティスランドに対し、レノックスはNEST隊員の制服を押しつけてきた。
「サイズは一番小さいのを選んだんだが・・・」
「それでもコレよりは良いでしょうから」
肩から羽織っている毛布を視線で示したティスランドは制服をギュッと抱きしめる。
「怖いか?」
突然、トランスフォーマーから人間になったのだ。不安を感じないわけなど無いだろうなと考えながらレノックスが問いかけると、ティスランドは何かを考えるかのように視線を少しさまよわせた後、口を開く。
「少し怖いです・・・でも、」
「でも?」
それ以上に懐かしいと思えた。
慣れ親しんだ視界の高さと、体の感覚にティスランドはぎこちなく微笑みを浮かべる。
その笑みがレノックスには虚勢のように見え、大丈夫だと言うかのように頭を少し乱暴に撫でてやる。
「着替えたら出てこい。オプティマスが今後の話をしたいそうだ」
「はい」
更衣室から出て行ったレノックスはドアの外で見張りをしてくれるらしく、磨りガラス越しに彼の後ろ姿が見えた。
そのことにホッと胸をなで下ろす。
ここは軍事施設だ。
女性隊員もいるが男性に比べると圧倒的に数が少なく、その大半がオペレーター業務に就いている。本来ならば女性隊員を派遣したかったとレノックスは言っていたが、彼女達にも仕事があるため叶わなかったのだ。
故に少しでも不安を解消するためにと彼が見せてくれた優しさが嬉しかった。
「今後、か」
ぽつりと呟いたティスランドは着替えを開始する。
まさか軍服を着ることになるとは思わなかったと苦笑を浮かべながら着た軍服は、レノックスが言っていたとおり大きかった。
裾と袖を何度か捲ってサイズ調整をしたティスランドは入り口近くにあった姿見を見る。
今の姿は人間であった時とセイほぼ同じだった。
髪の色も肌の色も、顔の作りも・・・。
唯一違うところ、それは瞳の色だ。
「青い」
微かに発光しているかのような青い瞳はオートボットだったときと同じだ。
試しに右腕をトランスフォームしてみようとしたが、右腕は何の反応も示さない。そのことにホッと胸をなで下ろしながらドアを開ける。
「・・・やっぱり大きかったな」
「着れれば問題はないのでは?」
「まぁ。そうだな。うん。そうだな。だがなぁ・・・なんか、子供が無理して大人の服着てるって感じがしてな」
「こればかりは仕方ないかと」
「ティスランド、お前その姿の時は一人で行動するなよ?大丈夫だとは思うが、万が一って事もある」
「解っています。ご忠告感謝します、レノックス少佐」
その返答がトランスフォーマーだったときと同じだったことにレノックスは安心した、と言うかのように笑うと歩き出す。
彼の少し後ろをティスランドが続く形となる。
すれ違う軍人達がレノックスの後ろに居るティスランドを見て誰だと言いたげな顔をし、小首を傾げているがレノックスは彼らの疑問に答えることをしないまま、オートボット達が居る格納庫へと足を動かす。
格納庫の中に入ったティスランドは自分の頭上の遙か上にあるオートボット達の顔を見上げた。
「サイズは一番小さいのを選んだんだが・・・」
「それでもコレよりは良いでしょうから」
肩から羽織っている毛布を視線で示したティスランドは制服をギュッと抱きしめる。
「怖いか?」
突然、トランスフォーマーから人間になったのだ。不安を感じないわけなど無いだろうなと考えながらレノックスが問いかけると、ティスランドは何かを考えるかのように視線を少しさまよわせた後、口を開く。
「少し怖いです・・・でも、」
「でも?」
それ以上に懐かしいと思えた。
慣れ親しんだ視界の高さと、体の感覚にティスランドはぎこちなく微笑みを浮かべる。
その笑みがレノックスには虚勢のように見え、大丈夫だと言うかのように頭を少し乱暴に撫でてやる。
「着替えたら出てこい。オプティマスが今後の話をしたいそうだ」
「はい」
更衣室から出て行ったレノックスはドアの外で見張りをしてくれるらしく、磨りガラス越しに彼の後ろ姿が見えた。
そのことにホッと胸をなで下ろす。
ここは軍事施設だ。
女性隊員もいるが男性に比べると圧倒的に数が少なく、その大半がオペレーター業務に就いている。本来ならば女性隊員を派遣したかったとレノックスは言っていたが、彼女達にも仕事があるため叶わなかったのだ。
故に少しでも不安を解消するためにと彼が見せてくれた優しさが嬉しかった。
「今後、か」
ぽつりと呟いたティスランドは着替えを開始する。
まさか軍服を着ることになるとは思わなかったと苦笑を浮かべながら着た軍服は、レノックスが言っていたとおり大きかった。
裾と袖を何度か捲ってサイズ調整をしたティスランドは入り口近くにあった姿見を見る。
今の姿は人間であった時とセイほぼ同じだった。
髪の色も肌の色も、顔の作りも・・・。
唯一違うところ、それは瞳の色だ。
「青い」
微かに発光しているかのような青い瞳はオートボットだったときと同じだ。
試しに右腕をトランスフォームしてみようとしたが、右腕は何の反応も示さない。そのことにホッと胸をなで下ろしながらドアを開ける。
「・・・やっぱり大きかったな」
「着れれば問題はないのでは?」
「まぁ。そうだな。うん。そうだな。だがなぁ・・・なんか、子供が無理して大人の服着てるって感じがしてな」
「こればかりは仕方ないかと」
「ティスランド、お前その姿の時は一人で行動するなよ?大丈夫だとは思うが、万が一って事もある」
「解っています。ご忠告感謝します、レノックス少佐」
その返答がトランスフォーマーだったときと同じだったことにレノックスは安心した、と言うかのように笑うと歩き出す。
彼の少し後ろをティスランドが続く形となる。
すれ違う軍人達がレノックスの後ろに居るティスランドを見て誰だと言いたげな顔をし、小首を傾げているがレノックスは彼らの疑問に答えることをしないまま、オートボット達が居る格納庫へと足を動かす。
格納庫の中に入ったティスランドは自分の頭上の遙か上にあるオートボット達の顔を見上げた。