11章:彼女と戦える者と終幕
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
オプティマスが無事にメガトロンを倒し、サイバトロン星からの侵略から地球を守れたことを喜ぶ人間達の歓声を聞きながらティスランドは辺りを見渡していた。
誰しもが生き残ったことを喜ぶかのように、自分たちの勝利を喜ぶかのように、近くに居る仲間達の肩をたたき合っている。
けれどそんな彼等の片隅で大切な人たちを失った者達が静かに涙を流しながら無言のまま抱き合っていた。
彼等の痛みをティスランドは解らない。
けれどセイには解る。
それ故にスパークから伝わってくる痛みにティスランドは静かに目を伏せ、この場にいない者達を悼む。
『人間の痛みに引きずられるなよ』
ぶっきらぼうな声が聞こえたことに驚いたティスランドが目を見開く。
恐る恐る自身の胸元へと手を当ててみると確かにそこから彼の気配がした。
安堵したティスランドに対し、ストラトスが呆れたように排気した音が聞こえ、少し遅れてセイが苦笑する声が聞こえた。
少し離れたところではレノックスが部下達に指示を出しいる。
民間人達の保護と怪我人の治療を最優先にするように指揮する彼の姿を見つめながらティスランドは思う。
『私たちはどうするべきなのだろうな』
オートボット、ディセプティコン、人間、という存在が混ざり合った自分。
異常な存在は人間達にとってどう見えるのだろうか?とティスランドは考える。
脅威?救済?それとも迫害?
どれも正しいように思えたときだ。
『ティスランド』
名を呼ばれたティスランドが振り返るとそこにはジャズの姿があった。
いつも浮かべている笑みが口元にはない。
青いバイザーに目元が隠されているためかジャズがどのような表情を浮かべているのか解らないティスランドは黙ってジャズを見つめる。
『お前は誰だ?』
問われた言葉の意味をすぐに理解できなかったティスランドはパチパチとカメラアイを動かす。
それに対する正しい答えはわかっている。
けれど、ジャズが求めているのはソレではないことくらいティスランドは解っていた。
『私は』
両手を見つめる。
傷だらけの機会の掌。
見慣れた掌ではあるがソレ以外の掌をティスランドは知っている。
他者を傷つけることを知らぬ柔らかくて小さな掌。
けれどティスランドはその手ではない。
無骨な金属の掌。
その手を握りしめれば金属の擦れる音がした。
『ティスランド』
自らの名を口にする。けれど身の内にある自分ではない誰かの気配。
『ティスランドだけれど、ストラトスでもあり、セイでもある』
戦闘面では何度もストラトスの知識に助けられ、人間の心と感情への理解をセイ教えられた。
『そしてストラトスでもあり、ティスランドでもあり、セイでもある』
戦士としての在り方をティスランドは思い出させ、人間という存在の強さをセイ教えられた。
『セイでもあり、ティスランドでもあり、ストラトスでもある』
戦い者としての強さをストラトスから知り、金属生命体としての生き方をティスランドから教えられた。
『……私が私であるが為に彼等は必要な存在です。誰1人欠かすことはできません』
偽ることのない自らの意思を双眼に宿したティスランドはジャズを見つめながら告げた。
誰しもが生き残ったことを喜ぶかのように、自分たちの勝利を喜ぶかのように、近くに居る仲間達の肩をたたき合っている。
けれどそんな彼等の片隅で大切な人たちを失った者達が静かに涙を流しながら無言のまま抱き合っていた。
彼等の痛みをティスランドは解らない。
けれどセイには解る。
それ故にスパークから伝わってくる痛みにティスランドは静かに目を伏せ、この場にいない者達を悼む。
『人間の痛みに引きずられるなよ』
ぶっきらぼうな声が聞こえたことに驚いたティスランドが目を見開く。
恐る恐る自身の胸元へと手を当ててみると確かにそこから彼の気配がした。
安堵したティスランドに対し、ストラトスが呆れたように排気した音が聞こえ、少し遅れてセイが苦笑する声が聞こえた。
少し離れたところではレノックスが部下達に指示を出しいる。
民間人達の保護と怪我人の治療を最優先にするように指揮する彼の姿を見つめながらティスランドは思う。
『私たちはどうするべきなのだろうな』
オートボット、ディセプティコン、人間、という存在が混ざり合った自分。
異常な存在は人間達にとってどう見えるのだろうか?とティスランドは考える。
脅威?救済?それとも迫害?
どれも正しいように思えたときだ。
『ティスランド』
名を呼ばれたティスランドが振り返るとそこにはジャズの姿があった。
いつも浮かべている笑みが口元にはない。
青いバイザーに目元が隠されているためかジャズがどのような表情を浮かべているのか解らないティスランドは黙ってジャズを見つめる。
『お前は誰だ?』
問われた言葉の意味をすぐに理解できなかったティスランドはパチパチとカメラアイを動かす。
それに対する正しい答えはわかっている。
けれど、ジャズが求めているのはソレではないことくらいティスランドは解っていた。
『私は』
両手を見つめる。
傷だらけの機会の掌。
見慣れた掌ではあるがソレ以外の掌をティスランドは知っている。
他者を傷つけることを知らぬ柔らかくて小さな掌。
けれどティスランドはその手ではない。
無骨な金属の掌。
その手を握りしめれば金属の擦れる音がした。
『ティスランド』
自らの名を口にする。けれど身の内にある自分ではない誰かの気配。
『ティスランドだけれど、ストラトスでもあり、セイでもある』
戦闘面では何度もストラトスの知識に助けられ、人間の心と感情への理解をセイ教えられた。
『そしてストラトスでもあり、ティスランドでもあり、セイでもある』
戦士としての在り方をティスランドは思い出させ、人間という存在の強さをセイ教えられた。
『セイでもあり、ティスランドでもあり、ストラトスでもある』
戦い者としての強さをストラトスから知り、金属生命体としての生き方をティスランドから教えられた。
『……私が私であるが為に彼等は必要な存在です。誰1人欠かすことはできません』
偽ることのない自らの意思を双眼に宿したティスランドはジャズを見つめながら告げた。
