11章:彼女と戦える者と終幕
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何だと思いながら視線を向けたセイは硬い金属を捉えた。
見覚えのあるソレを引きつった顔をして見つめていると、地面に刺さっていたソレはゆっくりと持ち上げられる。
『お前達が思考をある程度共有していることを俺が知らないとでも?』
それはかつてストラトスのメンテナンスと称してブレインを調べた際、いくつか気になることがあった為サウンドウェーブは密かにソレを確認した。
そして解ったのは彼等がある程度の意識の共有をしているということだ。
それ故、偽りは許さない、二度目はない、と言うかのようにサウンドウェーブは触手の先端から鋭い針を心臓へと向ける。
日の光を浴びて鋭く光るソレを見つめながらセイは深呼吸を一つすると答えた。
「そうですね。ある程度はお互いに共有していますが、誰にだって知られたくはない事はあるでしょう?そういったことは伝わりません」
ソレが事実である事をサウンドウェーブは理解していた。
意図的に情報を開示することも、その逆もその人格次第なのだということも。
知っているからこそ否定できない。
「彼が私たちには知られたくないことを処理しているので今は代われません」
セイの言葉が本当か虚言か解らないが故、サウンドウェーブは答えを出せずに居た。忌々しいと言うかのようにセイを睨めつけており、今すぐにでも銃口を彼女へと向けたいがソレを必死に理性で押さえつけている。
サウンドウェーブがすぐに自分を殺さない、という事実にセイは少しだけできた事を考える時間を無駄に消費しない。
「(数が多すぎる)」
周りに居るディセプティコン達の姿は多い。
捕虜になっているオートボット達を取り囲むかのように配置されており、その包囲網をどうにかするのはティスランドには難しいだろうと判断する。
「(オートボット達も助けないと)」
囚われているオートボット達は後ろ手で拘束されており、周りには監視役のディセプティコンが居る。
彼等を解放する前にこちらが制圧されるのは間違いない。
体の奥から何かを訴えるかのような鼓動を感じたセイは駄目だと言うかのようにキツく拳を握る。
「(今此処でティスランドに代わっても……)」
何も出来ぬまま自分も捕虜になってしまう。
それだけは阻止しなければと考えて居たとき、頭上から影が落ちてくる。
何だと思ったセイが頭上を見上げると巨大な宇宙船がこちらに向かって落下していた。
そのあまりにも予想できなかった光景に誰もが身動きを一瞬止める中、セイは違った。
自分の内側から今が好機だと誰かが告げる。
「ティスランド!!」
彼女の名を呼ぶのと同時に視界が急速に動き始め、意識がゆっくりと体から離れていく。
不意に視界の片隅にサムの姿が見えたため視線を向ける。
そこには何かを言おうとしているが、それを声に出来ずにいるサムの姿があった。
「大丈夫ですよ」
彼女が来てくれたから。
戦える者が来てくれたのだ。
だからもう大丈夫だと言って笑ったセイは静かに目を閉じると、意識が体から完全に切り離される。
『後は任せてくれ』
代わりに浮上していくティスランドの後ろ姿は頼もしい。
それこそサムが期待してしまう気持ちが解ってしまうほどに。
「私も」
貴方たちみたいになれたら良いのに。
願いは言葉にならぬままセイの口の中で消えていった。
見覚えのあるソレを引きつった顔をして見つめていると、地面に刺さっていたソレはゆっくりと持ち上げられる。
『お前達が思考をある程度共有していることを俺が知らないとでも?』
それはかつてストラトスのメンテナンスと称してブレインを調べた際、いくつか気になることがあった為サウンドウェーブは密かにソレを確認した。
そして解ったのは彼等がある程度の意識の共有をしているということだ。
それ故、偽りは許さない、二度目はない、と言うかのようにサウンドウェーブは触手の先端から鋭い針を心臓へと向ける。
日の光を浴びて鋭く光るソレを見つめながらセイは深呼吸を一つすると答えた。
「そうですね。ある程度はお互いに共有していますが、誰にだって知られたくはない事はあるでしょう?そういったことは伝わりません」
ソレが事実である事をサウンドウェーブは理解していた。
意図的に情報を開示することも、その逆もその人格次第なのだということも。
知っているからこそ否定できない。
「彼が私たちには知られたくないことを処理しているので今は代われません」
セイの言葉が本当か虚言か解らないが故、サウンドウェーブは答えを出せずに居た。忌々しいと言うかのようにセイを睨めつけており、今すぐにでも銃口を彼女へと向けたいがソレを必死に理性で押さえつけている。
サウンドウェーブがすぐに自分を殺さない、という事実にセイは少しだけできた事を考える時間を無駄に消費しない。
「(数が多すぎる)」
周りに居るディセプティコン達の姿は多い。
捕虜になっているオートボット達を取り囲むかのように配置されており、その包囲網をどうにかするのはティスランドには難しいだろうと判断する。
「(オートボット達も助けないと)」
囚われているオートボット達は後ろ手で拘束されており、周りには監視役のディセプティコンが居る。
彼等を解放する前にこちらが制圧されるのは間違いない。
体の奥から何かを訴えるかのような鼓動を感じたセイは駄目だと言うかのようにキツく拳を握る。
「(今此処でティスランドに代わっても……)」
何も出来ぬまま自分も捕虜になってしまう。
それだけは阻止しなければと考えて居たとき、頭上から影が落ちてくる。
何だと思ったセイが頭上を見上げると巨大な宇宙船がこちらに向かって落下していた。
そのあまりにも予想できなかった光景に誰もが身動きを一瞬止める中、セイは違った。
自分の内側から今が好機だと誰かが告げる。
「ティスランド!!」
彼女の名を呼ぶのと同時に視界が急速に動き始め、意識がゆっくりと体から離れていく。
不意に視界の片隅にサムの姿が見えたため視線を向ける。
そこには何かを言おうとしているが、それを声に出来ずにいるサムの姿があった。
「大丈夫ですよ」
彼女が来てくれたから。
戦える者が来てくれたのだ。
だからもう大丈夫だと言って笑ったセイは静かに目を閉じると、意識が体から完全に切り離される。
『後は任せてくれ』
代わりに浮上していくティスランドの後ろ姿は頼もしい。
それこそサムが期待してしまう気持ちが解ってしまうほどに。
「私も」
貴方たちみたいになれたら良いのに。
願いは言葉にならぬままセイの口の中で消えていった。
