11章:彼女と戦える者と終幕
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刀越しに伝わってくる命を絶つ感触。
ずっとソレを願い続けていたはずなのにソレを成してしまった瞬間、言葉にできぬ感情をストラトスは抱く。
喜びと悲しみという真逆の感情、それがどういったものなのかは解るのはストラトスだけだ。
けれど同じ体を、同じ魂を、持っている同じ存在であるからこそストラトスの感情がティスランドとセイにも伝わってくる。
彼等の関係は解らない。
スタースクリームとストラトスがかつて共に肩を並べて戦った存在であったからこそ、命を奪い奪われた者同士であったからこそ、生と死の境界線に立ち続けた二体の間にあったかつての関係を彼女達は理解していた。
スパークの中で処理できぬモノを、感情を、荒れ狂う自身の何かを必死に押さえていたストラトスの頭脳は限界を迎え、強制的に意識が遮断された体が崩れ落ちていく。
咄嗟にその体を受け止めたのはティスランドだった。
『大丈夫だとは思うが万が一に備えて側に居た方が良いだろう。セイに”表”のことを任せても?』
「うん。解った」
『もしも戦闘になるようならば遠慮なく呼んでくれれば代わろう』
ピクリとも動かない機体を抱きかかえながらティスランドからの提案に対し、セイはそんなことにならないように願いながらぎこちなく頷きながら答えると、その目から赤い光が失われたストラトスを見つめる。
いつも不遜な態度ではあったが、不器用な優しさがあったストラトス。
彼らしくはない姿にティスランドはかける言葉を見つけられず、労るかのようにそっと彼に触れる。
冷たい金属の感触。
けれど、それから伝わってくる命の温もりにティスランドは安心したかのように手を離すと、意識が浮上する感覚がした。
誰かが自分を呼ぶ声がする。
何度も名前を呼ばれたことで目を覚ましたティスランドの目が最初に映したのはサムの顔だった。
「ウィトウィッキーさん?」
切羽詰まった顔をしているサムに話しかけると、彼は驚いたように目を見開く。
「えぇっと……もしかしてセイ?」
「はい」
返事をしたティスランドは自分がどのような状態なのか確認するために視線を動かす。
今居るのはひっくり返った車の中らしく、すぐ側にはカーリーの姿もあった。
次に車外の様子を確認しようとすると、サムは勢い良くティスランドの両肩に手を置くと乱暴に揺さぶりながら問いかけた。
「ティスランドかストラトスに代わることはできないか!?」
「ちょっと難しいです」
ティスランドはともかくストラトスが表に出てくるのには少々時間がかかりそうだと判断したセイが答えると、サムは声にならない悲鳴を上げながら頭を抱えてしまう。
まるで絶望した、と言うかのようなサムの姿を見たセイは何故そんな対応をするのか解らず、困惑した顔をカーリーへと向けると彼女は無言のまま車外へと視線を向けた。
セイも視線を外へと向けると、そこにはディセプティコンに囚われているオートボット達の姿があった。
明らかに劣勢という彼等の姿を見た瞬間、ズキリと胸の奥が痛む。
セイが無意識の内に胸元を押さえたとき、カーリーが静かな声で告げた。
「あいつ等これから処刑を始めるって言っていたわ」
震える声でカーリーが告げた言葉を理解した瞬間、セイは言葉を返すことができなかった。
嫌な汗がこめかみを伝い落ちていく感覚にセイはソレを拭うことをしないまま、囚われているオートボット達を見つめていると人質の中から誰から引きずり出される。
「キュー?」
セイは彼のことを知らない。
けれど彼のことをティスランドは知っており、彼女を通してキューに関する情報が伝えられた。
戦闘よりも後方支援、というよりも何かの開発することに長けている科学者といった彼の事をティスランドが尊敬していたこと知っている。
その彼が側に立って居るディセプティコンへと何かを必死に伝えていた直後、背後からキューは撃たれた。
ずっとソレを願い続けていたはずなのにソレを成してしまった瞬間、言葉にできぬ感情をストラトスは抱く。
喜びと悲しみという真逆の感情、それがどういったものなのかは解るのはストラトスだけだ。
けれど同じ体を、同じ魂を、持っている同じ存在であるからこそストラトスの感情がティスランドとセイにも伝わってくる。
彼等の関係は解らない。
スタースクリームとストラトスがかつて共に肩を並べて戦った存在であったからこそ、命を奪い奪われた者同士であったからこそ、生と死の境界線に立ち続けた二体の間にあったかつての関係を彼女達は理解していた。
スパークの中で処理できぬモノを、感情を、荒れ狂う自身の何かを必死に押さえていたストラトスの頭脳は限界を迎え、強制的に意識が遮断された体が崩れ落ちていく。
咄嗟にその体を受け止めたのはティスランドだった。
『大丈夫だとは思うが万が一に備えて側に居た方が良いだろう。セイに”表”のことを任せても?』
「うん。解った」
『もしも戦闘になるようならば遠慮なく呼んでくれれば代わろう』
ピクリとも動かない機体を抱きかかえながらティスランドからの提案に対し、セイはそんなことにならないように願いながらぎこちなく頷きながら答えると、その目から赤い光が失われたストラトスを見つめる。
いつも不遜な態度ではあったが、不器用な優しさがあったストラトス。
彼らしくはない姿にティスランドはかける言葉を見つけられず、労るかのようにそっと彼に触れる。
冷たい金属の感触。
けれど、それから伝わってくる命の温もりにティスランドは安心したかのように手を離すと、意識が浮上する感覚がした。
誰かが自分を呼ぶ声がする。
何度も名前を呼ばれたことで目を覚ましたティスランドの目が最初に映したのはサムの顔だった。
「ウィトウィッキーさん?」
切羽詰まった顔をしているサムに話しかけると、彼は驚いたように目を見開く。
「えぇっと……もしかしてセイ?」
「はい」
返事をしたティスランドは自分がどのような状態なのか確認するために視線を動かす。
今居るのはひっくり返った車の中らしく、すぐ側にはカーリーの姿もあった。
次に車外の様子を確認しようとすると、サムは勢い良くティスランドの両肩に手を置くと乱暴に揺さぶりながら問いかけた。
「ティスランドかストラトスに代わることはできないか!?」
「ちょっと難しいです」
ティスランドはともかくストラトスが表に出てくるのには少々時間がかかりそうだと判断したセイが答えると、サムは声にならない悲鳴を上げながら頭を抱えてしまう。
まるで絶望した、と言うかのようなサムの姿を見たセイは何故そんな対応をするのか解らず、困惑した顔をカーリーへと向けると彼女は無言のまま車外へと視線を向けた。
セイも視線を外へと向けると、そこにはディセプティコンに囚われているオートボット達の姿があった。
明らかに劣勢という彼等の姿を見た瞬間、ズキリと胸の奥が痛む。
セイが無意識の内に胸元を押さえたとき、カーリーが静かな声で告げた。
「あいつ等これから処刑を始めるって言っていたわ」
震える声でカーリーが告げた言葉を理解した瞬間、セイは言葉を返すことができなかった。
嫌な汗がこめかみを伝い落ちていく感覚にセイはソレを拭うことをしないまま、囚われているオートボット達を見つめていると人質の中から誰から引きずり出される。
「キュー?」
セイは彼のことを知らない。
けれど彼のことをティスランドは知っており、彼女を通してキューに関する情報が伝えられた。
戦闘よりも後方支援、というよりも何かの開発することに長けている科学者といった彼の事をティスランドが尊敬していたこと知っている。
その彼が側に立って居るディセプティコンへと何かを必死に伝えていた直後、背後からキューは撃たれた。
