10章:彼女と彼と敵
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数多に放たれる銃弾を避けながらストラトスは自身の状態を確認する。
サウンドウェーブの時限爆弾はスタースクリームによって解除されていた。
『「流石は航空参謀」』
アレは意外とこういったデータ処理が上手かった。伊達に二番手を名乗っているわけではない。
そう思いながらストラトスは自身の体を戦闘機へとトランスフォームする。
急速に変わっていく体。
慣れ親しんだ感覚にストラトスは満足そうに笑う。
「『終わりにしようか』」
因縁渦巻くこの関係を。
死者が蘇り復讐を成そうとする愚かな関係を。
そう思いながらストラトスは装着しているガトリングを回す。
かつて人間だったセイの命を奪ったソレを巧みに使いながらストラトスはスタースクリームを追い込む。
どれくらいの間、戦っていたのかは解らないがストラトスが優勢になり始めた頃、スタースクリームは地面に勢いよく墜落すると口からオイルを流しながら必死に両手を振る。
『お、俺の負けだ』
『ほぅ?それで?テメェの起死回生の一手はなんだ?』
敗者の戯れ言を大人しく聞き入れるわけなどない。ましてや相手がスタースクリームともなればなおのこと。
スタースクリームのやることなどお見通しだと言うかのように持っていた刀の切っ先をスパークへと突きつけた時だ。
『俺ならばお前を完璧な個人として存在させられるッ!!』
戯れ言にしては聞き流すことのできない発言。
それに対してストラトスは無言のまま続きを促す。
『今の状況はお前とて不愉快だろう?俺ならばお前と邪魔な奴らを引き離してやろう』
口からオイルを飛び散らかしながら必死に自身の価値を告げるスタースクリームを無表情のままストラトスは見つめながら考える。
生真面目で不器用なティスランド。
臆病でいながら強さを持つセイ。
どちらもストラトスにとっては不要な存在だ。
それなのに自分のスパークが彼女たちを求めている。
そのことに気づいたストラトスは随分と絆されたものだと思いながら低く笑う。
『悪いがその提案は却下だ』
ニヤリと笑いながら剣先を突きつければスタースクリームの顔が怒りで歪む。
『ストラトスッ!!』
攻撃をしようとスタースクリームが動いた直後、ストラトスの背後で何かが発射される音がした。それに気づいたのと同時に体をよじれば、一寸遅れて金属のワームのようなものが飛んでいく。
その先にあるのはスタースクリームのカメラアイだ。
ガチッという音共に何かがスタースクリームのカメラアイを掴む。
『ぐわっ!?』
驚いた声を上げながらカメラアイを損傷したスタースクリームが暴れる中、アームの元にいたサムが悲鳴を上げながら宙を舞う。
『……は?』
何が起こっているのか瞬時に理解できなかったストラトスが絶句し立ち尽くす中、サムの体が宙を左右へと振り回されるのを見たストラトスは慌ててサムへと近づく。
『テメェ!!なにしてんだ!?』
「知らない。知らないってば!!僕は君がピンチだと思ったから助けようとしただけなんだよ!!」
『ソレを解除しろ!今すぐに!!』
ストラトスの言葉にサムはその通り!というかのように顔を輝かせると自身の左腕を覆っている装置を解除しようとしたが、何故かソレは腕から離れてくれずその顔を引きつらせた。
サウンドウェーブの時限爆弾はスタースクリームによって解除されていた。
『「流石は航空参謀」』
アレは意外とこういったデータ処理が上手かった。伊達に二番手を名乗っているわけではない。
そう思いながらストラトスは自身の体を戦闘機へとトランスフォームする。
急速に変わっていく体。
慣れ親しんだ感覚にストラトスは満足そうに笑う。
「『終わりにしようか』」
因縁渦巻くこの関係を。
死者が蘇り復讐を成そうとする愚かな関係を。
そう思いながらストラトスは装着しているガトリングを回す。
かつて人間だったセイの命を奪ったソレを巧みに使いながらストラトスはスタースクリームを追い込む。
どれくらいの間、戦っていたのかは解らないがストラトスが優勢になり始めた頃、スタースクリームは地面に勢いよく墜落すると口からオイルを流しながら必死に両手を振る。
『お、俺の負けだ』
『ほぅ?それで?テメェの起死回生の一手はなんだ?』
敗者の戯れ言を大人しく聞き入れるわけなどない。ましてや相手がスタースクリームともなればなおのこと。
スタースクリームのやることなどお見通しだと言うかのように持っていた刀の切っ先をスパークへと突きつけた時だ。
『俺ならばお前を完璧な個人として存在させられるッ!!』
戯れ言にしては聞き流すことのできない発言。
それに対してストラトスは無言のまま続きを促す。
『今の状況はお前とて不愉快だろう?俺ならばお前と邪魔な奴らを引き離してやろう』
口からオイルを飛び散らかしながら必死に自身の価値を告げるスタースクリームを無表情のままストラトスは見つめながら考える。
生真面目で不器用なティスランド。
臆病でいながら強さを持つセイ。
どちらもストラトスにとっては不要な存在だ。
それなのに自分のスパークが彼女たちを求めている。
そのことに気づいたストラトスは随分と絆されたものだと思いながら低く笑う。
『悪いがその提案は却下だ』
ニヤリと笑いながら剣先を突きつければスタースクリームの顔が怒りで歪む。
『ストラトスッ!!』
攻撃をしようとスタースクリームが動いた直後、ストラトスの背後で何かが発射される音がした。それに気づいたのと同時に体をよじれば、一寸遅れて金属のワームのようなものが飛んでいく。
その先にあるのはスタースクリームのカメラアイだ。
ガチッという音共に何かがスタースクリームのカメラアイを掴む。
『ぐわっ!?』
驚いた声を上げながらカメラアイを損傷したスタースクリームが暴れる中、アームの元にいたサムが悲鳴を上げながら宙を舞う。
『……は?』
何が起こっているのか瞬時に理解できなかったストラトスが絶句し立ち尽くす中、サムの体が宙を左右へと振り回されるのを見たストラトスは慌ててサムへと近づく。
『テメェ!!なにしてんだ!?』
「知らない。知らないってば!!僕は君がピンチだと思ったから助けようとしただけなんだよ!!」
『ソレを解除しろ!今すぐに!!』
ストラトスの言葉にサムはその通り!というかのように顔を輝かせると自身の左腕を覆っている装置を解除しようとしたが、何故かソレは腕から離れてくれずその顔を引きつらせた。
