9章:彼と敵とこれからと
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真っ白な空間の中、ストラトスは立ち尽くしていた。
思い出すのは今まで自分が行ってきたことばかり。
他者の命を弄び、奪い取り、踏みつけてきた。
まさにディセプティコンとして相応しい行いだ。他者の希望を奪い、命を散らしてきた結果、自分が何よりも誇りとしていたモノを奪われた。
『当然の報いか』
何もない空間を見渡したストラトスは自分の終わりを悟っており、このまま受け入れ、オールスパークの元へと還ろうとしたときだ。
『貴方は意外と諦めが早いのだな』
突如聞こえてきた声に視線を向けるとそこには真っ白な機体が居た。
青い目、正義を謳うオートボットの目を見たストラトスは肩をすくめると排気を一つこぼす。
『お前が俺の死神か』
『残念ながら違う』
『へぇ?だったら何をしに俺の前に現れたんだ?』
「貴方には望みがあったのではないのですか?」
白い機体が一瞬にして人間の姿へと変わる。
黒い髪、華奢な体、けれど人とは違う青い光を放つ瞳。
その姿をストラトスは黙って見つめる。
知っている。
自分は、この機体と、この人間を。
そう思った瞬間、凄まじい激痛がブレインに走る。
『ストラトス。お前は俺の部下だ。俺のために在れ』
赤い瞳をぎらつかせながらこちらを見下ろすのはサウンドウェーブだ。
凄まじい激痛に顔を歪ませるストラトスへと向かいサウンドウェーブの手が伸ばされる。
『さぁこの手を取れ。そうすればお前は楽になれる』
優しく誘うかのような声音と共に差し出された手。
この手を取ればこの激痛から解放される、楽になることができる、そう思ったストラトスが手を掴もうとしたときだ。
『その手を取れば貴方の願いは二度と叶わない』
願い?
そんなものはどうでもいい。この痛みから解放されるのならば。
「空を飛べなくなったとしても?」
空を飛ぶ?
どういう意味だ?とストラトスが考えた瞬間、ストラトスの意識は別の場所へと飛ぶ。
青と白の二色で作られた世界を己の思うがままに自由に舞う。
上へ下へ、右へ左へ、好きなように動く度にスパークが満たされていく。
『あぁ。そうだった。俺はもう一度、空を飛びたかった』
口では自分から空を奪った者への復讐だとか、大義名分の元に戦うとか、言っていたが本当はそんなものはどうでも良かったのだ。
ただ、あの空をずっと、ずっと、己の思うがままに飛びたかっただけなのだ。
当たり前の事のように思っていたソレは呆気ないほど簡単に失われた。
奪われた両翼、自由な空、自分を満たす幸福。
理不尽に奪われた全てをただ、取り戻したかった。
『ストラトス。それは許されないことだ。お前は俺の側に居るべき者なのだから……ましてや翼を失ったお前が一体どうやって再び空を支配できる?』
無意味なことはやめ、自分の元へと下れ。
その言葉と共に伸ばされる手をストラトスが掴もうとしたときだ。
思い出すのは今まで自分が行ってきたことばかり。
他者の命を弄び、奪い取り、踏みつけてきた。
まさにディセプティコンとして相応しい行いだ。他者の希望を奪い、命を散らしてきた結果、自分が何よりも誇りとしていたモノを奪われた。
『当然の報いか』
何もない空間を見渡したストラトスは自分の終わりを悟っており、このまま受け入れ、オールスパークの元へと還ろうとしたときだ。
『貴方は意外と諦めが早いのだな』
突如聞こえてきた声に視線を向けるとそこには真っ白な機体が居た。
青い目、正義を謳うオートボットの目を見たストラトスは肩をすくめると排気を一つこぼす。
『お前が俺の死神か』
『残念ながら違う』
『へぇ?だったら何をしに俺の前に現れたんだ?』
「貴方には望みがあったのではないのですか?」
白い機体が一瞬にして人間の姿へと変わる。
黒い髪、華奢な体、けれど人とは違う青い光を放つ瞳。
その姿をストラトスは黙って見つめる。
知っている。
自分は、この機体と、この人間を。
そう思った瞬間、凄まじい激痛がブレインに走る。
『ストラトス。お前は俺の部下だ。俺のために在れ』
赤い瞳をぎらつかせながらこちらを見下ろすのはサウンドウェーブだ。
凄まじい激痛に顔を歪ませるストラトスへと向かいサウンドウェーブの手が伸ばされる。
『さぁこの手を取れ。そうすればお前は楽になれる』
優しく誘うかのような声音と共に差し出された手。
この手を取ればこの激痛から解放される、楽になることができる、そう思ったストラトスが手を掴もうとしたときだ。
『その手を取れば貴方の願いは二度と叶わない』
願い?
そんなものはどうでもいい。この痛みから解放されるのならば。
「空を飛べなくなったとしても?」
空を飛ぶ?
どういう意味だ?とストラトスが考えた瞬間、ストラトスの意識は別の場所へと飛ぶ。
青と白の二色で作られた世界を己の思うがままに自由に舞う。
上へ下へ、右へ左へ、好きなように動く度にスパークが満たされていく。
『あぁ。そうだった。俺はもう一度、空を飛びたかった』
口では自分から空を奪った者への復讐だとか、大義名分の元に戦うとか、言っていたが本当はそんなものはどうでも良かったのだ。
ただ、あの空をずっと、ずっと、己の思うがままに飛びたかっただけなのだ。
当たり前の事のように思っていたソレは呆気ないほど簡単に失われた。
奪われた両翼、自由な空、自分を満たす幸福。
理不尽に奪われた全てをただ、取り戻したかった。
『ストラトス。それは許されないことだ。お前は俺の側に居るべき者なのだから……ましてや翼を失ったお前が一体どうやって再び空を支配できる?』
無意味なことはやめ、自分の元へと下れ。
その言葉と共に伸ばされる手をストラトスが掴もうとしたときだ。
