9章:彼と敵とこれからと
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驚いた顔でこちらを見ている男、サム・ウィトウィッキーに向かい勢いよく接近したストラトスは彼の右肩を勢いよく踏みつける。
「ぐっ!!!」
「サム!!」
苦痛の声を上げるサムに対しカーリーが彼の名を呼ぶ。
2人が乗っていたのは攻撃用の小型船らしく、運転席に座っているオートボット姿を見たストラトスはサムの肩を踏む足に力を込める。
「犬のくせにディセプティコンを欺くなんてな。躾が必要なようだ」
クッと嗤ったストラトスに対し、サムは反抗的な眼差しを向ける。
「君こそ随分とディセプティコンに躾られたようだね」
らしくないんじゃない?
そう言って不敵に笑ったサムの言葉を聞いた瞬間、ストラトスの顔から笑みが消える。
「下等種が調子に乗るなよ」
こいつは殺す。
そう思いながら自身の体をトランスフォームさせる。
ボロボロの状態だが目の前の人間1人殺すには十分だ、そう思った瞬間、サムは勢いよく自身の右腕を前に突き出す。
サムが伸ばした先にあるのはストラトスのスパークだ。
それに向かいサムは手の中にあったUSBをスパークへと突き刺す。
「小僧…ッ!!」
何をした?という言葉は続かなかった。
自身のスパークがある場所を押さえながら喘ぐように息をしていたストラトスであったが、突如意識を失う。
意識を失った体が宙に投げ出されそうになった瞬間、サムは慌ててストラトスの腕を掴むと自分の側に引き倒す。
恐る恐る様子を伺うと完全に意識を失っているらしいストラトスは目を閉じたままピクリとも動かない。
「サム?何をしたの?」
「えっと……難しいことは僕にも解らないけど、さっきティスランドに差し込んだUSBにはラチェットが作ったワクチンが入っていたんだ」
「ワクチン?……あぁ、なるほど。だから彼女様子が可笑しかったのね」
納得したと言うかのように頷いたカーリーの言葉にサムも頷く。
先ほど言ったUSBとは以前、ティスランドがサムの携帯の中に保存したモノだ。
ディセプティコンの策を見抜いたオプティマスが空の宇宙船を発射させ、自分たちが心だと敵に認識させ、油断させた隙に攻撃を行うことをオプティマスは決定した。
その際に彼らにとって無視できない存在となっているのがティスランドだ。
殺すべきだ、助けるべきだ、と意見が分かれる中、サムは自身の携帯を差し出しながら以前ティスランドが自分の携帯に何かをしたと告げた。
オプティマスは携帯の中からティスランドが残したデータを取り出し、すぐさまラチェットに対処するように命じ、短時間でラチェットはワクチンを作ってくれた。
「……あくまでも一時的なモノらしい。元凶を叩かなきゃ解決しないだろうってのがラチェットの意見」
「そう。だったら元凶を倒しましょう?」
それで元のティスランドに戻るのならばそうした方が良いと言うかのようなカーリーの発言に、サムは一瞬だけ言葉に詰まった後、ゆっくりと頷く。
『元凶を叩いたとしてもすぐさま元に戻るわけでもない。私が作ったのはティスランドが残してくれた彼女のデータをまとめたモノだ。……これにより我々の知っているティスランドに戻る可能性がある、ということにすぎない』
「戻らなかった場合は?」
『……ディセプティコンは我々の敵だよ』
ラチェットとの会話を思い出したサムは何も言わぬまま、ただ、縋るようにティスランドを見つめることしかできなかった。
「ぐっ!!!」
「サム!!」
苦痛の声を上げるサムに対しカーリーが彼の名を呼ぶ。
2人が乗っていたのは攻撃用の小型船らしく、運転席に座っているオートボット姿を見たストラトスはサムの肩を踏む足に力を込める。
「犬のくせにディセプティコンを欺くなんてな。躾が必要なようだ」
クッと嗤ったストラトスに対し、サムは反抗的な眼差しを向ける。
「君こそ随分とディセプティコンに躾られたようだね」
らしくないんじゃない?
そう言って不敵に笑ったサムの言葉を聞いた瞬間、ストラトスの顔から笑みが消える。
「下等種が調子に乗るなよ」
こいつは殺す。
そう思いながら自身の体をトランスフォームさせる。
ボロボロの状態だが目の前の人間1人殺すには十分だ、そう思った瞬間、サムは勢いよく自身の右腕を前に突き出す。
サムが伸ばした先にあるのはストラトスのスパークだ。
それに向かいサムは手の中にあったUSBをスパークへと突き刺す。
「小僧…ッ!!」
何をした?という言葉は続かなかった。
自身のスパークがある場所を押さえながら喘ぐように息をしていたストラトスであったが、突如意識を失う。
意識を失った体が宙に投げ出されそうになった瞬間、サムは慌ててストラトスの腕を掴むと自分の側に引き倒す。
恐る恐る様子を伺うと完全に意識を失っているらしいストラトスは目を閉じたままピクリとも動かない。
「サム?何をしたの?」
「えっと……難しいことは僕にも解らないけど、さっきティスランドに差し込んだUSBにはラチェットが作ったワクチンが入っていたんだ」
「ワクチン?……あぁ、なるほど。だから彼女様子が可笑しかったのね」
納得したと言うかのように頷いたカーリーの言葉にサムも頷く。
先ほど言ったUSBとは以前、ティスランドがサムの携帯の中に保存したモノだ。
ディセプティコンの策を見抜いたオプティマスが空の宇宙船を発射させ、自分たちが心だと敵に認識させ、油断させた隙に攻撃を行うことをオプティマスは決定した。
その際に彼らにとって無視できない存在となっているのがティスランドだ。
殺すべきだ、助けるべきだ、と意見が分かれる中、サムは自身の携帯を差し出しながら以前ティスランドが自分の携帯に何かをしたと告げた。
オプティマスは携帯の中からティスランドが残したデータを取り出し、すぐさまラチェットに対処するように命じ、短時間でラチェットはワクチンを作ってくれた。
「……あくまでも一時的なモノらしい。元凶を叩かなきゃ解決しないだろうってのがラチェットの意見」
「そう。だったら元凶を倒しましょう?」
それで元のティスランドに戻るのならばそうした方が良いと言うかのようなカーリーの発言に、サムは一瞬だけ言葉に詰まった後、ゆっくりと頷く。
『元凶を叩いたとしてもすぐさま元に戻るわけでもない。私が作ったのはティスランドが残してくれた彼女のデータをまとめたモノだ。……これにより我々の知っているティスランドに戻る可能性がある、ということにすぎない』
「戻らなかった場合は?」
『……ディセプティコンは我々の敵だよ』
ラチェットとの会話を思い出したサムは何も言わぬまま、ただ、縋るようにティスランドを見つめることしかできなかった。
