9章:彼と敵とこれからと
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兄さん。
その言葉を聞いた瞬間、ストラトスのブレインがその言葉に関する情報を表示する。
兄、家族、血縁関係。
表示された単語の意味をストラトスは理解した。
けれど金属生命体であるストラトスにとってそのような事は意味を成さない。
そう、意味を成さないはずなのだ。
それなのに自身のスパークはこれ以上、カーリー・スペンサーに危害を加えることを良しとはしない。
ストラトスのスパークが彼の意に反した。
「何故だ?」
困惑した声で呟いた言葉に対する答えは自身のスパークから返される。
「お願い。やめて……家族を奪わないで。この人を帰してあげて」
懇願するかのような声を自覚したのと同時にストラトスの意識は一瞬だけ落ちる。
自身へと手を伸ばしたまま石像のように固まっているティスランドをカーリーが黙って見つめることしかできずにいる中、突然、ガラスの割れる音がしたかと思えば突風が部屋の中に吹き荒れる。
何事だと言うかのようカーリーが視線を向けた先にはサムがいた。
サムはカーリーへと手を伸ばしているティスランドを見る。
その目が赤いことに気づいたサムは何かを堪えるかのように顔を歪めた後、声を張り上げた。
「カーリー!!伏せて!!」
サムが何をしようとしているのかは解らないが、カーリーはその場に頭を抱えて伏せた。
その直後、凄まじい爆音が響く。
少しの間黙って伏せていたカーリーであったが恐る恐る頭を上げると先ほどまで側に居たティスランドの姿が消えていた。
「サム……ティスランドはどうしたの?」
「ッ……。彼女は大丈夫だから。こっちに来て!!」
「で、でも」
「早く!!!」
急かすサムの声に従うかのようにカーリーは立ち上がるとサムの居る場所へと走り寄る。
伸ばされた手を掴むのと同時にサムの元へと引き寄せられ、伝わってくるサムの温もりにカーリーは気づけば声を上げて泣いていた。
泣きじゃくるカーリーを抱きかかえながらサムは先ほどまでティスランドが居た場所を、否、ストラトスが居た場所を見つめる。
『ティスランドは今後、俺たちの敵として処理をする』
バイザーで目を隠しながらジャズが告げた言葉。
それを誰しもが信じられない顔をして聞いていた。
サムはサウンドウェーブから彼女の秘密を聞かされており、そしてサム自身もエジプトにてティスランドの異変を身をもって知っていたので受け入れることができた。
カーリー救出のために万が一を想定して持っておけと渡された銃はティスランドが使っていたモノだ。
その威力をサムは知っている。
解っていてその銃口をティスランドへと向け、そして引き金を引いたのだ。
「ティスランド」
恐らく酷い手傷を負ったのだろう彼女のことを案じるかのように名を呼んだ瞬間、土煙の奥で何かが動く。
目を凝らしてサムが見つめていると、ソレは勢いよくサム目がけて近づいてきた。
「やってくれたなぁ。小僧!!」
土煙を引き裂き現れたのはティスランドの姿をしたストラトスだった。
全身に走る激痛、動くことすら困難であることは解っていた。
使い物にならない体を動かしながら自身を追い詰めた人物へと報復をストラトスは開始する。負傷箇所から溢れ出るオイルとエネルゴンは見慣れた色ではなく、下等種と嘲笑う存在を満たしている赤い液体だったことが酷く不快でチッと舌打ちをした。
その言葉を聞いた瞬間、ストラトスのブレインがその言葉に関する情報を表示する。
兄、家族、血縁関係。
表示された単語の意味をストラトスは理解した。
けれど金属生命体であるストラトスにとってそのような事は意味を成さない。
そう、意味を成さないはずなのだ。
それなのに自身のスパークはこれ以上、カーリー・スペンサーに危害を加えることを良しとはしない。
ストラトスのスパークが彼の意に反した。
「何故だ?」
困惑した声で呟いた言葉に対する答えは自身のスパークから返される。
「お願い。やめて……家族を奪わないで。この人を帰してあげて」
懇願するかのような声を自覚したのと同時にストラトスの意識は一瞬だけ落ちる。
自身へと手を伸ばしたまま石像のように固まっているティスランドをカーリーが黙って見つめることしかできずにいる中、突然、ガラスの割れる音がしたかと思えば突風が部屋の中に吹き荒れる。
何事だと言うかのようカーリーが視線を向けた先にはサムがいた。
サムはカーリーへと手を伸ばしているティスランドを見る。
その目が赤いことに気づいたサムは何かを堪えるかのように顔を歪めた後、声を張り上げた。
「カーリー!!伏せて!!」
サムが何をしようとしているのかは解らないが、カーリーはその場に頭を抱えて伏せた。
その直後、凄まじい爆音が響く。
少しの間黙って伏せていたカーリーであったが恐る恐る頭を上げると先ほどまで側に居たティスランドの姿が消えていた。
「サム……ティスランドはどうしたの?」
「ッ……。彼女は大丈夫だから。こっちに来て!!」
「で、でも」
「早く!!!」
急かすサムの声に従うかのようにカーリーは立ち上がるとサムの居る場所へと走り寄る。
伸ばされた手を掴むのと同時にサムの元へと引き寄せられ、伝わってくるサムの温もりにカーリーは気づけば声を上げて泣いていた。
泣きじゃくるカーリーを抱きかかえながらサムは先ほどまでティスランドが居た場所を、否、ストラトスが居た場所を見つめる。
『ティスランドは今後、俺たちの敵として処理をする』
バイザーで目を隠しながらジャズが告げた言葉。
それを誰しもが信じられない顔をして聞いていた。
サムはサウンドウェーブから彼女の秘密を聞かされており、そしてサム自身もエジプトにてティスランドの異変を身をもって知っていたので受け入れることができた。
カーリー救出のために万が一を想定して持っておけと渡された銃はティスランドが使っていたモノだ。
その威力をサムは知っている。
解っていてその銃口をティスランドへと向け、そして引き金を引いたのだ。
「ティスランド」
恐らく酷い手傷を負ったのだろう彼女のことを案じるかのように名を呼んだ瞬間、土煙の奥で何かが動く。
目を凝らしてサムが見つめていると、ソレは勢いよくサム目がけて近づいてきた。
「やってくれたなぁ。小僧!!」
土煙を引き裂き現れたのはティスランドの姿をしたストラトスだった。
全身に走る激痛、動くことすら困難であることは解っていた。
使い物にならない体を動かしながら自身を追い詰めた人物へと報復をストラトスは開始する。負傷箇所から溢れ出るオイルとエネルゴンは見慣れた色ではなく、下等種と嘲笑う存在を満たしている赤い液体だったことが酷く不快でチッと舌打ちをした。
