9章:彼と敵とこれからと
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
サウンドウェーブが”誰か”とストラトスを会わせたくはないが為に、カーリー・スペンサーの護衛を命じた。
ならばその護衛対象が消失したのならばサウンドウェーブはその対処をしなければならない。
「あの陰険根暗野郎は計画が崩れることを嫌うからなぁ」
喉の奥で低く嗤いながらストラトスは赤い目を愉しげに細める。
計画修正のためにサウンドウェーブが動けば、間違いなく”誰か”はその隙を突いてストラトスと接触してくるだろう。
その”誰か”を殺せば後は自由に空を飛ぶことができる。
なんとも簡単だ。
そう思いながらストラトスが一歩、カーリーへと近づけば彼女は二歩分後ろへと逃げる。
狭い室内での鬼ごっこ、逃げ場など無い哀れな獲物を嬲るかのようにゆっくりと間合いを詰めながらストラトスは優しい声音で話しかけた。
「随分と震えているな?寒いのか?」
カーリーの震えが恐怖からだと解っていながらも、あえてソレを口にせずにストラトスは彼女をゆっくりと追い詰めていく。
後ろに下がり続けたカーリーの背中が壁に当たる。
逃げ場所を失った獲物の喉元に手をかけたストラトスは指先に少しずつ力を込めていけば、苦悶の表情を浮かべながらカーリーは抵抗をするが人とは異なる存在をどうにかできるほどの力は彼女には無い。
諦めがその目に浮かび、絶望したかのように顔が歪んでいくのをストラトスは笑みを浮かべて見つめていたときだ。
「……やめて、ティスランドッ!」
カーリーの口から誰かの名が出た瞬間、気づけばストラトスはカーリーの喉元から手を離していた。
自分でも何故そんな事をしたのか解らずストラトスは立ち尽くす。
身を丸めて激しく咳き込んでいるカーリーの姿を黙って見つめていたストラトスであったが、先ほど呼ばれた名前を思い出すとチッと舌打ちをするとカーリーの髪を掴み上げる。
「痛っ」
「おい女。殺されたくなければ俺の質問に答えろ」
自身の顔の前までカーリーを引き寄せたストラトスはギロリと睨み付けながら低い声で話しかけた。
「ティスランドとは誰だ?」
「貴方の、名前でしょう?」
恐怖で顔を引きつらせながらも、問いに対してカーリーはしっかりと答える。その返答はストラトスの望むものではない。
思い出せば初対面の男も自分に対して同じ名を口にしていたことをストラトスは思い出す。
ティスランド
その名を聞けばスパークが何かに答えるかのように反応する。
自分ではない何者かがまるで自分の中に居るかのように。
そんな馬鹿なことがあるわけない、冷静な部分が答えを出すがソレを正しいとはストラトスには思えない。
「……ティスランド」
忌々しい名を口にした瞬間、視界一面に大量のエラー表示が表示される。処理しきれなかったエラーにより体内に熱がこもり始め、ブレインが焼けるように熱くなっていく。
その苦痛に声を上げながらストラトスは掴んでいたカーリーの髪を離すと、自身の頭を抱えてその場に倒れる。
「ティスランド!?ねぇ、大丈夫!?しっかりして!!」
肩を揺さぶりながらカーリーはティスランドの名を呼ぶ。
その度に激痛が全身を駆け巡る。
このままでは生命維持が困難になる可能性が高いため、全機能を全て停止させるべきだとストラトスが判断した瞬間だった。
視界の片隅を銀色の何かが駆け抜ける。
ならばその護衛対象が消失したのならばサウンドウェーブはその対処をしなければならない。
「あの陰険根暗野郎は計画が崩れることを嫌うからなぁ」
喉の奥で低く嗤いながらストラトスは赤い目を愉しげに細める。
計画修正のためにサウンドウェーブが動けば、間違いなく”誰か”はその隙を突いてストラトスと接触してくるだろう。
その”誰か”を殺せば後は自由に空を飛ぶことができる。
なんとも簡単だ。
そう思いながらストラトスが一歩、カーリーへと近づけば彼女は二歩分後ろへと逃げる。
狭い室内での鬼ごっこ、逃げ場など無い哀れな獲物を嬲るかのようにゆっくりと間合いを詰めながらストラトスは優しい声音で話しかけた。
「随分と震えているな?寒いのか?」
カーリーの震えが恐怖からだと解っていながらも、あえてソレを口にせずにストラトスは彼女をゆっくりと追い詰めていく。
後ろに下がり続けたカーリーの背中が壁に当たる。
逃げ場所を失った獲物の喉元に手をかけたストラトスは指先に少しずつ力を込めていけば、苦悶の表情を浮かべながらカーリーは抵抗をするが人とは異なる存在をどうにかできるほどの力は彼女には無い。
諦めがその目に浮かび、絶望したかのように顔が歪んでいくのをストラトスは笑みを浮かべて見つめていたときだ。
「……やめて、ティスランドッ!」
カーリーの口から誰かの名が出た瞬間、気づけばストラトスはカーリーの喉元から手を離していた。
自分でも何故そんな事をしたのか解らずストラトスは立ち尽くす。
身を丸めて激しく咳き込んでいるカーリーの姿を黙って見つめていたストラトスであったが、先ほど呼ばれた名前を思い出すとチッと舌打ちをするとカーリーの髪を掴み上げる。
「痛っ」
「おい女。殺されたくなければ俺の質問に答えろ」
自身の顔の前までカーリーを引き寄せたストラトスはギロリと睨み付けながら低い声で話しかけた。
「ティスランドとは誰だ?」
「貴方の、名前でしょう?」
恐怖で顔を引きつらせながらも、問いに対してカーリーはしっかりと答える。その返答はストラトスの望むものではない。
思い出せば初対面の男も自分に対して同じ名を口にしていたことをストラトスは思い出す。
ティスランド
その名を聞けばスパークが何かに答えるかのように反応する。
自分ではない何者かがまるで自分の中に居るかのように。
そんな馬鹿なことがあるわけない、冷静な部分が答えを出すがソレを正しいとはストラトスには思えない。
「……ティスランド」
忌々しい名を口にした瞬間、視界一面に大量のエラー表示が表示される。処理しきれなかったエラーにより体内に熱がこもり始め、ブレインが焼けるように熱くなっていく。
その苦痛に声を上げながらストラトスは掴んでいたカーリーの髪を離すと、自身の頭を抱えてその場に倒れる。
「ティスランド!?ねぇ、大丈夫!?しっかりして!!」
肩を揺さぶりながらカーリーはティスランドの名を呼ぶ。
その度に激痛が全身を駆け巡る。
このままでは生命維持が困難になる可能性が高いため、全機能を全て停止させるべきだとストラトスが判断した瞬間だった。
視界の片隅を銀色の何かが駆け抜ける。
