8章:謀と喪失と暗躍者
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NEST基地での出来事が終了したのと同時にティスランドは人間の姿になるようにジャズから命じられ、渋々という顔をして人間の姿に戻ると着替えを開始する。
こうなった時用のために着替え一式が入ったバッグをトランクに常備しており、必要に応じてそれを使うようにしていた。
「今回のチョイスは司令官のようだな」
衣服など着られればソレで良いと判断しているティスランドはあまり拘りがない為、基本的にNESTで配給されているTシャツとツナギを着ることが多い。
ソレを嘆いたのは案の定、色々と口うるさいジャズで彼から贈物と称して色々な衣服が送られたティスランドはサイズがぴったりなソレに対して少しだけ薄ら寒いモノを感じ取ったのは秘密だ。
ジャズがプレゼントしたことを切っ掛けにティスランドへとオートボット達から次々と衣服の贈物がされ、人間の時にはそれらを使う事がおおかった。
それぞれの個性を生かすかのような衣服の中から今回、着替えとして選んだのはどうやらオプティマスが選んだものらしく、柔軟性のあるズボンとシンプルなブラウスとジャケットを着たティスランドが物陰から姿を現すと何とも残念そうな雰囲気のジャズの姿があった。
『なぁ・・・俺の服は?お前に似合いそうな流行の服を用意したんだぜ?』
「着られればそれで良いのでは?」
『お前なぁ。女の子なんだから流行には敏感でいろよ』
「必要ないのでしょう?」
『なんでだ』
「私に似合いそうな流行の服は将校殿が選んでくれるのだから、私はソレを着るだけで良いと思いますが?将校殿はそういった事に関して長けているでしょう?」
流行やら、色合いやら、センスやら、細々とした事はティスランドにとってどうでも良いことでしかない。
故に人の姿になったときに外に出る機会があればジャズの選んだ服を着ることが多い。ジャズの用意した服は流行のものであり、尚且つティスランドに似合う服ばかりなのだ。
当たり前のことのようにティスランドが返答をするとジャズは困ったと言うかのようにガリッと乱暴に頭部を引っ掻く。
「将校殿。私はサムの元に戻りますが問題はありますか?」
『無いな』
「何かありましたらバンブルビーを通して連絡をしてください。それでは」
敬礼をしたティスランドはサムの元へと向かおうとした時だ。
『ティスランド』
「はい。なんでしょうか?」
歩みを止めて振り返ったティスランドの前にいたのは人間の姿をしたジャズだ。
久方ぶりに見るその姿にティスランドは大きく目を見開いていることしか出来ずにいる中、ジャズは無言のままティスランドへと近づいてくる。
すぐ近くまで来たジャズは彼の目印であるバイザーを消すとティスランドの頬にそっと触れるだけのキスをした。
「・・・気をつけろよ?」
「は、はい」
「無茶はするな。困ったことがあればすぐに俺に連絡しろ。俺が駄目なら誰かでも良い・・・・頼むから、お前までいなくならないでくれ」
縋るようにティスランドを抱きしめるジャズの手は震えていた事にティスランドは気づくが、それを指摘することは出来なかった。
こうなった時用のために着替え一式が入ったバッグをトランクに常備しており、必要に応じてそれを使うようにしていた。
「今回のチョイスは司令官のようだな」
衣服など着られればソレで良いと判断しているティスランドはあまり拘りがない為、基本的にNESTで配給されているTシャツとツナギを着ることが多い。
ソレを嘆いたのは案の定、色々と口うるさいジャズで彼から贈物と称して色々な衣服が送られたティスランドはサイズがぴったりなソレに対して少しだけ薄ら寒いモノを感じ取ったのは秘密だ。
ジャズがプレゼントしたことを切っ掛けにティスランドへとオートボット達から次々と衣服の贈物がされ、人間の時にはそれらを使う事がおおかった。
それぞれの個性を生かすかのような衣服の中から今回、着替えとして選んだのはどうやらオプティマスが選んだものらしく、柔軟性のあるズボンとシンプルなブラウスとジャケットを着たティスランドが物陰から姿を現すと何とも残念そうな雰囲気のジャズの姿があった。
『なぁ・・・俺の服は?お前に似合いそうな流行の服を用意したんだぜ?』
「着られればそれで良いのでは?」
『お前なぁ。女の子なんだから流行には敏感でいろよ』
「必要ないのでしょう?」
『なんでだ』
「私に似合いそうな流行の服は将校殿が選んでくれるのだから、私はソレを着るだけで良いと思いますが?将校殿はそういった事に関して長けているでしょう?」
流行やら、色合いやら、センスやら、細々とした事はティスランドにとってどうでも良いことでしかない。
故に人の姿になったときに外に出る機会があればジャズの選んだ服を着ることが多い。ジャズの用意した服は流行のものであり、尚且つティスランドに似合う服ばかりなのだ。
当たり前のことのようにティスランドが返答をするとジャズは困ったと言うかのようにガリッと乱暴に頭部を引っ掻く。
「将校殿。私はサムの元に戻りますが問題はありますか?」
『無いな』
「何かありましたらバンブルビーを通して連絡をしてください。それでは」
敬礼をしたティスランドはサムの元へと向かおうとした時だ。
『ティスランド』
「はい。なんでしょうか?」
歩みを止めて振り返ったティスランドの前にいたのは人間の姿をしたジャズだ。
久方ぶりに見るその姿にティスランドは大きく目を見開いていることしか出来ずにいる中、ジャズは無言のままティスランドへと近づいてくる。
すぐ近くまで来たジャズは彼の目印であるバイザーを消すとティスランドの頬にそっと触れるだけのキスをした。
「・・・気をつけろよ?」
「は、はい」
「無茶はするな。困ったことがあればすぐに俺に連絡しろ。俺が駄目なら誰かでも良い・・・・頼むから、お前までいなくならないでくれ」
縋るようにティスランドを抱きしめるジャズの手は震えていた事にティスランドは気づくが、それを指摘することは出来なかった。