8章:謀と喪失と暗躍者
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鈍い音を立てながら回転を始めた機関銃に気づいたセンチネルは近くにあったコンテナへと身を潜ませる。
銃弾の放たれる音、金属を破壊する音がNEST基地に響き渡る。
『将校殿ッ!今のうちに体制を整えてくれ!』
その言葉に返答はなかったが、恐らく彼ながらすぐさまこの状況を変えるために動いてくれただろうというある種の確信がティスランドにはあった。
故に自分の成すべき事はここでセンチネルを留めておくこと。
彼の持つ腐敗銃さえ封じられれば後は人数的にこちらが圧倒的に有利なのだから。
『(それなのに何故だろう?この嫌な予感は・・・)』
コンテナから見える赤い装甲は動かない。
それはきっとこの攻撃に対して何かしら有効的な攻撃手段を持っていないからだ。
それなのに何故か解らないがティスランドの中にある何かが警戒を解くなと必死に訴えてきていたときだった。
コンテナの影から何かが飛び出す。
センサーを使いそれを拡大したティスランドはそれが手榴弾である事に気づき、慌ててその場から退避をする。
先程まで居た場所で手榴弾が破裂するのと同時に、中から何かが溢れ出す。
気体状のソレをティスランドが警戒していた時、突然、視界に警告が表示された事に驚きその箇所を確認してみる。
『・・・・なっ!?』
右翼が溶けていることに気づいたティスランドは何が起こったのかすぐさま理解が出来なかった。
『ティスランドッ!下がれ!!手榴弾の中身は気体になった腐敗液だ!!!』
ジャズの声を聞いたのと同時にティスランドは後方に下がろうとしたのだが、腐食の進んだ翼では思うように空を飛べずにバランスを崩し地面へと落下する。
滑空しながらティスランドは戦闘機からトランスフォームをして地面へと着地するのと同時に自分の状態を確認すると、右腕の腐食がかなり進んでおりこのままではボディの破壊は免れないと思った時だった。
『Gli sto addosso、ティスランド』
聞こえてきたイタリア語。
その意味を理解するよりも早くティスランドの右腕は切断される。
あまりにも突然すぎた攻撃に対処する間もなくティスランドの視界一面に大量のエラーが表示された。
『・・・・ッ!!!!』
切り口から溢れ出すオイルとエネルゴンが地面を濡らしていく。
凄まじい激痛に必死に耐えながらティスランドは痛覚システムを遮断すると、自分の腕を切り落とした者を見上げる。
『お礼はデートで良いぜ?』
『寝言は寝てから言え』
『ハッハッハ!!相変わらず口が悪いな。まぁそんなじゃじゃ馬も嫌いじゃないさ』
身動きの出来ずにいるティスランドの左腕を掴みセンチネルの攻撃から逃れるかのようにディーノは物陰へと隠れる。
『一応お礼を言った方が?』
『必要ねぇよ・・・すぐにラチェットが来るから直して貰え。今のこの状況でお前が欠ければ少し痛いからな』
意味深なディーノの言葉にティスランドがどういう意味だ?と問うよりも先にディーノはある場所をへと視線を向けた。
そこに居たサイドスワイプの姿を見てティスランドは全てを理解した。
銃弾の放たれる音、金属を破壊する音がNEST基地に響き渡る。
『将校殿ッ!今のうちに体制を整えてくれ!』
その言葉に返答はなかったが、恐らく彼ながらすぐさまこの状況を変えるために動いてくれただろうというある種の確信がティスランドにはあった。
故に自分の成すべき事はここでセンチネルを留めておくこと。
彼の持つ腐敗銃さえ封じられれば後は人数的にこちらが圧倒的に有利なのだから。
『(それなのに何故だろう?この嫌な予感は・・・)』
コンテナから見える赤い装甲は動かない。
それはきっとこの攻撃に対して何かしら有効的な攻撃手段を持っていないからだ。
それなのに何故か解らないがティスランドの中にある何かが警戒を解くなと必死に訴えてきていたときだった。
コンテナの影から何かが飛び出す。
センサーを使いそれを拡大したティスランドはそれが手榴弾である事に気づき、慌ててその場から退避をする。
先程まで居た場所で手榴弾が破裂するのと同時に、中から何かが溢れ出す。
気体状のソレをティスランドが警戒していた時、突然、視界に警告が表示された事に驚きその箇所を確認してみる。
『・・・・なっ!?』
右翼が溶けていることに気づいたティスランドは何が起こったのかすぐさま理解が出来なかった。
『ティスランドッ!下がれ!!手榴弾の中身は気体になった腐敗液だ!!!』
ジャズの声を聞いたのと同時にティスランドは後方に下がろうとしたのだが、腐食の進んだ翼では思うように空を飛べずにバランスを崩し地面へと落下する。
滑空しながらティスランドは戦闘機からトランスフォームをして地面へと着地するのと同時に自分の状態を確認すると、右腕の腐食がかなり進んでおりこのままではボディの破壊は免れないと思った時だった。
『Gli sto addosso、ティスランド』
聞こえてきたイタリア語。
その意味を理解するよりも早くティスランドの右腕は切断される。
あまりにも突然すぎた攻撃に対処する間もなくティスランドの視界一面に大量のエラーが表示された。
『・・・・ッ!!!!』
切り口から溢れ出すオイルとエネルゴンが地面を濡らしていく。
凄まじい激痛に必死に耐えながらティスランドは痛覚システムを遮断すると、自分の腕を切り落とした者を見上げる。
『お礼はデートで良いぜ?』
『寝言は寝てから言え』
『ハッハッハ!!相変わらず口が悪いな。まぁそんなじゃじゃ馬も嫌いじゃないさ』
身動きの出来ずにいるティスランドの左腕を掴みセンチネルの攻撃から逃れるかのようにディーノは物陰へと隠れる。
『一応お礼を言った方が?』
『必要ねぇよ・・・すぐにラチェットが来るから直して貰え。今のこの状況でお前が欠ければ少し痛いからな』
意味深なディーノの言葉にティスランドがどういう意味だ?と問うよりも先にディーノはある場所をへと視線を向けた。
そこに居たサイドスワイプの姿を見てティスランドは全てを理解した。