8章:謀と喪失と暗躍者
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レノックスから受け取った小型銃で応戦をしていたティスランドだったが、弾はすぐになくなってしまう。
「ッチ・・・・こんなことなら予備を貰っておくべきだったな」
苛立ちを隠せぬままティスランドは持っていた銃を投げ捨てる。
NEST基地にある武器庫に銃を取りに行こうかと考えるが、武器庫が地下にある事を思い出すとそれは得策ではないとすぐさま判断を下す。
レノックスはアイアンハイドの元へと向かっており、事切れた彼に何かを言っている姿が見えた。
現場の指揮はレノックスではない者が執っているが彼の指揮に問題はない。
センチネルの持っている腐食銃があまりにも強力すぎて誰であったとしても容易に手出しが出来ない状況なのだ。
「擦っただけでも生死に関わる銃弾相手に無策で動くのは危険すぎるな」
挙げ句の果てに自分は身を守る術も、戦う術も奪われてしまっている。
なんともお荷物な存在だとティスランドは自嘲の笑みを浮かべるが、今はそんなことをしているよりも何か対策をしなければ何もかもが終わってしまうと思いながら視線を動かしていた時だ。
誰かが落としたらしい無線機を見つける。
「この身体で出来ることなんて限られている」
人間の身体で出来る事は限りがあるが、本来の姿に戻ればそれなりに戦う事は可能だとティスランドは判断すると落ちている無線機を拾い上げるとチャンネルを回す。
「・・・オートボット。聞こえるか?」
『ティスランド?』
聞こえてきた声はジャズのものであった事にティスランドは一瞬だけ返答に詰まるが、けれどある意味でこの状況化では都合が良い相手だと判断すると口を動かした。
「将校殿。状況はどうなっている?」
『最悪だな。センチネル相手でも分が悪いってのに、あんな反則みたいな銃を持たれちゃ成す手はなにもねぇ』
「戦力は足りているのか?」
『悲しいことに全く足りてない。NEST隊員達をあの銃の前には出すことは出来ねぇから後方支援に回らせたからな・・・アイアンハイドを失った俺達には重火器による強力な攻撃ができない』
悔しげにジャズが呟いた声にティスランドはセンチネルがアイアンハイドを撃った理由がこちらの戦力を大きくそぎ落とすことが目的だったことを悟った。
戦場においてアイアンハイドは有名人だ。
オプティマス以外に強大な威力を持つ攻撃力を有しているのはアイアンハイドくらいなもので、それだけではなくアイアンハイドの装備は近距離だけではなく、ありとあらゆる状況を想定した結果、遠距離からの攻撃も可能だった。
アイアンハイド以外のオートボット達は接近戦を得意としているため、彼を失った今となれば遠距離から攻撃されるという心配は消える。
「将校殿1つ提案があるのだが良いだろうか?」
『なんだ?このヤバい状況を変えられるって言うのなら喜んで俺は承認するぜ?』
「私の罰則を一時的で良いから解いて欲しい・・・本来の姿に戻ればこの状況を打破する事が可能だ」
淡々とした声でティスランドが告げると無線機越しにジャズの唸り声のようなものが聞こえてきた。
これはもしかすると却下されるだろうなとティスランドが思った時だ。
『解った。ただし無茶はするなよ?』
「了解した」
意外にも得られた許可にティスランドは目を輝かせると物陰から飛び出すのと同時に、身体が急速に組み替えられていく。
金属の軋む音に気づいたセンチネルが視線を向けてみると、そこには先程まで居ないなかった戦闘機が居た。
『悪いが足止めをさせて頂く』
聞こえてきた音声にセンチネルの目が一瞬だけ驚愕したかのように大きく見開かれる中、ティスランドは戦闘機に備え付けてある機関銃を動かした。
「ッチ・・・・こんなことなら予備を貰っておくべきだったな」
苛立ちを隠せぬままティスランドは持っていた銃を投げ捨てる。
NEST基地にある武器庫に銃を取りに行こうかと考えるが、武器庫が地下にある事を思い出すとそれは得策ではないとすぐさま判断を下す。
レノックスはアイアンハイドの元へと向かっており、事切れた彼に何かを言っている姿が見えた。
現場の指揮はレノックスではない者が執っているが彼の指揮に問題はない。
センチネルの持っている腐食銃があまりにも強力すぎて誰であったとしても容易に手出しが出来ない状況なのだ。
「擦っただけでも生死に関わる銃弾相手に無策で動くのは危険すぎるな」
挙げ句の果てに自分は身を守る術も、戦う術も奪われてしまっている。
なんともお荷物な存在だとティスランドは自嘲の笑みを浮かべるが、今はそんなことをしているよりも何か対策をしなければ何もかもが終わってしまうと思いながら視線を動かしていた時だ。
誰かが落としたらしい無線機を見つける。
「この身体で出来ることなんて限られている」
人間の身体で出来る事は限りがあるが、本来の姿に戻ればそれなりに戦う事は可能だとティスランドは判断すると落ちている無線機を拾い上げるとチャンネルを回す。
「・・・オートボット。聞こえるか?」
『ティスランド?』
聞こえてきた声はジャズのものであった事にティスランドは一瞬だけ返答に詰まるが、けれどある意味でこの状況化では都合が良い相手だと判断すると口を動かした。
「将校殿。状況はどうなっている?」
『最悪だな。センチネル相手でも分が悪いってのに、あんな反則みたいな銃を持たれちゃ成す手はなにもねぇ』
「戦力は足りているのか?」
『悲しいことに全く足りてない。NEST隊員達をあの銃の前には出すことは出来ねぇから後方支援に回らせたからな・・・アイアンハイドを失った俺達には重火器による強力な攻撃ができない』
悔しげにジャズが呟いた声にティスランドはセンチネルがアイアンハイドを撃った理由がこちらの戦力を大きくそぎ落とすことが目的だったことを悟った。
戦場においてアイアンハイドは有名人だ。
オプティマス以外に強大な威力を持つ攻撃力を有しているのはアイアンハイドくらいなもので、それだけではなくアイアンハイドの装備は近距離だけではなく、ありとあらゆる状況を想定した結果、遠距離からの攻撃も可能だった。
アイアンハイド以外のオートボット達は接近戦を得意としているため、彼を失った今となれば遠距離から攻撃されるという心配は消える。
「将校殿1つ提案があるのだが良いだろうか?」
『なんだ?このヤバい状況を変えられるって言うのなら喜んで俺は承認するぜ?』
「私の罰則を一時的で良いから解いて欲しい・・・本来の姿に戻ればこの状況を打破する事が可能だ」
淡々とした声でティスランドが告げると無線機越しにジャズの唸り声のようなものが聞こえてきた。
これはもしかすると却下されるだろうなとティスランドが思った時だ。
『解った。ただし無茶はするなよ?』
「了解した」
意外にも得られた許可にティスランドは目を輝かせると物陰から飛び出すのと同時に、身体が急速に組み替えられていく。
金属の軋む音に気づいたセンチネルが視線を向けてみると、そこには先程まで居ないなかった戦闘機が居た。
『悪いが足止めをさせて頂く』
聞こえてきた音声にセンチネルの目が一瞬だけ驚愕したかのように大きく見開かれる中、ティスランドは戦闘機に備え付けてある機関銃を動かした。