7章:不機嫌と興味と戦闘
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ティスランドの言葉に対して誰も何も言わない。
やはり自分の考えは聞き入れてもらえないと思ったティスランドは、ならば違う考えを告げようとした時だ。
『Bambina。一つ質問がある』
「なんだ?」
『あっちが俺達の思惑通りに動いてくれるとは限らねぇぜ?』
背後から迫り来る三体。
彼等の目的は恐らくはセンチネルの奪取だ。護衛をする自分達を無視してセンチネルだけを攻撃し、そして動けなくしてから攫うという手段もあるのだと言うかのようなディーノの問いに対してティスランドはニヤリと人の悪い笑みを浮かべると口を開く。
「確かにその通りだ。・・・ならばあちらさんもやる気満々が出るように一人くらいは犠牲になって貰おうじゃないか。初対面だが彼等の仲が良い事くらい私にだって理解が出来る。仲間が欠ければ復讐のために追いかけてくるだろうから私達が相手をしてやる必要もあるな。挑発しつつもオートボットとNEST部隊が万全の状態で待ち構えている場所まで連れて行くべきだろうさ」
血の気が多いのはディセプティコンの特徴なのだからソレを逆手に取ってやろう。
そう言うかのようなティスランドの声音に男達は無言のままブルリと身体を震わせた。この恐ろしい考えを思いつく者がつくづく味方で良かった、そう思いながらティスランドが次に何を言うのだろうかと恐怖をしながら誰もが沈黙する。
「質問がないと言う事は私の作戦に対して反対意見はないという事か?」
「今の君の発言を聞いて皆どん引きしているんだよ」
「心外だな」
サムの言葉に対して不服そうな声音で返答をしたティスランドだったが、彼等が作戦を実行する事に異論はない事を悟ると短く息を吐いて気持ちを切替える。
ここから先は些細なミスが命取りになるのだ。
「君は参加しないの?」
偽りの姿である人の身を捨て、本来の姿に戻って戦闘に参加しないのか?とサムは問いかける。
戦力は少しでも多い方が良い、そう思っての言葉なのだがティスランドはどう言葉を返すのが正しいのか解らず、すぐにサムの問いに答える事ができなかった。
「・・・私は罰則を受けている身だ。勝手な事をするわけにはいかない」
叶うのならば、許されるのならば、今すぐにでも柔らかなこの肉体から金属の身体へと戻って敵を倒す作戦に参加したい。
けれどそれをすることは自分には出来ない、そう言うかのようにティスランドは自身の掌へとそっと視線を落とす。
柔らか掌は争い事など知らぬかのように白い。
それはきっとセイが歩んできた生き方なのだろうと思えば、何と幸せな事だろうかとティスランドは思うとそっと拳を握りしめる。
「誰か一人脱落したら罰則を抜きにしてすぐさま私も応戦させてもらおうか」
『”私””強いもの”』
『残念ながらお前の出番はねぇよ』
『ハッハァ!!寝言は寝てから良いな、Bambina』
各々の性格を現すかのような言葉と共にティスランドの参戦を三体は断る。
ソレが彼等なりに自分を配慮しての事だと解っていたティスランドは嬉しそうに笑みを浮かべた後、自分達がセンチネルを守り抜くための作戦を実行するため、それぞれへと指示を出す。
バンブルビーにはレノックスとこまめに通信をとって作戦を実行するように、サイドスワイプにはオートボットへの報告をするように頼んだときだ。
『俺はなにをするべきだ?』
「気に入らない奴を倒せ」
『最高だなッ!!』
すでに戦闘モードのスイッチが入ったらしいディーノの発言にティスランドは苦笑をしつつも、これから行う作戦が無事に成功するように祈ることしか出来なかった。
やはり自分の考えは聞き入れてもらえないと思ったティスランドは、ならば違う考えを告げようとした時だ。
『Bambina。一つ質問がある』
「なんだ?」
『あっちが俺達の思惑通りに動いてくれるとは限らねぇぜ?』
背後から迫り来る三体。
彼等の目的は恐らくはセンチネルの奪取だ。護衛をする自分達を無視してセンチネルだけを攻撃し、そして動けなくしてから攫うという手段もあるのだと言うかのようなディーノの問いに対してティスランドはニヤリと人の悪い笑みを浮かべると口を開く。
「確かにその通りだ。・・・ならばあちらさんもやる気満々が出るように一人くらいは犠牲になって貰おうじゃないか。初対面だが彼等の仲が良い事くらい私にだって理解が出来る。仲間が欠ければ復讐のために追いかけてくるだろうから私達が相手をしてやる必要もあるな。挑発しつつもオートボットとNEST部隊が万全の状態で待ち構えている場所まで連れて行くべきだろうさ」
血の気が多いのはディセプティコンの特徴なのだからソレを逆手に取ってやろう。
そう言うかのようなティスランドの声音に男達は無言のままブルリと身体を震わせた。この恐ろしい考えを思いつく者がつくづく味方で良かった、そう思いながらティスランドが次に何を言うのだろうかと恐怖をしながら誰もが沈黙する。
「質問がないと言う事は私の作戦に対して反対意見はないという事か?」
「今の君の発言を聞いて皆どん引きしているんだよ」
「心外だな」
サムの言葉に対して不服そうな声音で返答をしたティスランドだったが、彼等が作戦を実行する事に異論はない事を悟ると短く息を吐いて気持ちを切替える。
ここから先は些細なミスが命取りになるのだ。
「君は参加しないの?」
偽りの姿である人の身を捨て、本来の姿に戻って戦闘に参加しないのか?とサムは問いかける。
戦力は少しでも多い方が良い、そう思っての言葉なのだがティスランドはどう言葉を返すのが正しいのか解らず、すぐにサムの問いに答える事ができなかった。
「・・・私は罰則を受けている身だ。勝手な事をするわけにはいかない」
叶うのならば、許されるのならば、今すぐにでも柔らかなこの肉体から金属の身体へと戻って敵を倒す作戦に参加したい。
けれどそれをすることは自分には出来ない、そう言うかのようにティスランドは自身の掌へとそっと視線を落とす。
柔らか掌は争い事など知らぬかのように白い。
それはきっとセイが歩んできた生き方なのだろうと思えば、何と幸せな事だろうかとティスランドは思うとそっと拳を握りしめる。
「誰か一人脱落したら罰則を抜きにしてすぐさま私も応戦させてもらおうか」
『”私””強いもの”』
『残念ながらお前の出番はねぇよ』
『ハッハァ!!寝言は寝てから良いな、Bambina』
各々の性格を現すかのような言葉と共にティスランドの参戦を三体は断る。
ソレが彼等なりに自分を配慮しての事だと解っていたティスランドは嬉しそうに笑みを浮かべた後、自分達がセンチネルを守り抜くための作戦を実行するため、それぞれへと指示を出す。
バンブルビーにはレノックスとこまめに通信をとって作戦を実行するように、サイドスワイプにはオートボットへの報告をするように頼んだときだ。
『俺はなにをするべきだ?』
「気に入らない奴を倒せ」
『最高だなッ!!』
すでに戦闘モードのスイッチが入ったらしいディーノの発言にティスランドは苦笑をしつつも、これから行う作戦が無事に成功するように祈ることしか出来なかった。