3章:全てを見ていた月
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エネルギー不足に陥り機能停止になっていたセンチネルの目に光が点る。
オプティマスよりも若干濃い色をした青い色をした瞳が辺りを見渡した後、目の前に居るオプティマスへと向かい襲いかかった。
「ッ・・・」
思わず口元を手で覆ったミソラが身を竦ませる。
倒れたオプティマスへと向かいセンチネルが武器を突き立て、彼の命を奪い取ろうとするのがミソラにはスローモーションのようにゆっくりと見え、止めなくてはという感情が先走り自分でも気づかぬうちに声が出ていた。
「止めて!!!」
悲鳴に近い声でそう叫んだのと同時にセンチネルの動きが止まる。
彼の青い瞳がジロリと向けられた後、何かに気づいたかのように一瞬大きく見開かれた。
観察するかのようなその視線に対してミソラはひるむことはしない。
ただ、まっすぐセンチネルの瞳を見つめる。
「オプティマスを傷つけないでください」
縋るようにネックレスの石を握りしめながら告げるミソラの声を、センチネルは黙って聞いているだけだ。
互いに何も言葉を交わさない中、立ち上がったオプティマスがセンチネルに話しかけるとようやく彼の視線が逸らされた。
鋭い視線から解放されたことによりミソラは膝の力が抜け、ディーノの掌に座り込んでしまう。
深々と息を吐き出したミソラは緊張故に早く脈打つ心臓を押さえつける。
『Bravo per l'impresa!(お手柄!)bambina!』
陽気な声でディーノが言ったイタリア語に対し、ミソラは引きつった笑みを浮かべる事しか出来なかった。
センチネルは自身と共にシェルターに隔離された柱についてオプティマスを問いただし、彼がその疑問に対し答えると苦悶の表情を浮かべた。
「・・・柱?」
『お前等ヒューマンで言うのならテレポーテーション装置の事だ。アークには装置を起動させるために必要な柱が数百本搭載されていた。・・・だが、長い船旅の途中で落としたのか、またはヒューマン達が奪ったのか解らないがセンチネルと共にあったのは五本のみだ』
もしもそれが宇宙空間に落としただけならば良い。
だが、どこかの国が確保したのであれば色々と厄介になるかもしれないなと考えながらミソラはセンチネルと会話をするオプティマスを見つめていた。
上下関係があるものの、師との再会にオプティマスはどこか嬉しそうな雰囲気を持っており今までにないその様子にミソラは少しだけ複雑な気持ちを抱く。
「ミソラ!」
キャットウォークから声を掛けてきたのはサムで、視線が合うとサムはこっちに来いと言うかのように手を振ってくる。
「ディーノ、お願いしても良い?」
『・・・』
彼は無言のままサムの側まで移動をするとミソラが乗っている手をキャットウォークへと伸ばす。
サムが手を伸ばしてくれたのでミソラはその手を掴み、その場に下りるとディーノへと視線を戻す。鋭い青い目は感情を簡単には見せてはくれない、だが、彼なりに少しだけ自分に対する意識を変えてくれたことをミソラは理解している。
だからこそ言わねばならない言葉もあるのだ。
「ありがとう、ディーノ」
お礼を告げると彼は無言のままヒラヒラと手を振りどこかに向かって歩いて行ってしまう。
「サム」
「メアリング長官が君に話があるって言っていて・・・呼んで来いって命令されたんだ」
「長官が?」
何だろうかと思いながら彼女の方へと視線を向けると、こっちに来いと言うかのように彼女の指が動かされる。
嫌な予感を抱きつつもミソラは彼女に向かって歩き出した。
オプティマスよりも若干濃い色をした青い色をした瞳が辺りを見渡した後、目の前に居るオプティマスへと向かい襲いかかった。
「ッ・・・」
思わず口元を手で覆ったミソラが身を竦ませる。
倒れたオプティマスへと向かいセンチネルが武器を突き立て、彼の命を奪い取ろうとするのがミソラにはスローモーションのようにゆっくりと見え、止めなくてはという感情が先走り自分でも気づかぬうちに声が出ていた。
「止めて!!!」
悲鳴に近い声でそう叫んだのと同時にセンチネルの動きが止まる。
彼の青い瞳がジロリと向けられた後、何かに気づいたかのように一瞬大きく見開かれた。
観察するかのようなその視線に対してミソラはひるむことはしない。
ただ、まっすぐセンチネルの瞳を見つめる。
「オプティマスを傷つけないでください」
縋るようにネックレスの石を握りしめながら告げるミソラの声を、センチネルは黙って聞いているだけだ。
互いに何も言葉を交わさない中、立ち上がったオプティマスがセンチネルに話しかけるとようやく彼の視線が逸らされた。
鋭い視線から解放されたことによりミソラは膝の力が抜け、ディーノの掌に座り込んでしまう。
深々と息を吐き出したミソラは緊張故に早く脈打つ心臓を押さえつける。
『Bravo per l'impresa!(お手柄!)bambina!』
陽気な声でディーノが言ったイタリア語に対し、ミソラは引きつった笑みを浮かべる事しか出来なかった。
センチネルは自身と共にシェルターに隔離された柱についてオプティマスを問いただし、彼がその疑問に対し答えると苦悶の表情を浮かべた。
「・・・柱?」
『お前等ヒューマンで言うのならテレポーテーション装置の事だ。アークには装置を起動させるために必要な柱が数百本搭載されていた。・・・だが、長い船旅の途中で落としたのか、またはヒューマン達が奪ったのか解らないがセンチネルと共にあったのは五本のみだ』
もしもそれが宇宙空間に落としただけならば良い。
だが、どこかの国が確保したのであれば色々と厄介になるかもしれないなと考えながらミソラはセンチネルと会話をするオプティマスを見つめていた。
上下関係があるものの、師との再会にオプティマスはどこか嬉しそうな雰囲気を持っており今までにないその様子にミソラは少しだけ複雑な気持ちを抱く。
「ミソラ!」
キャットウォークから声を掛けてきたのはサムで、視線が合うとサムはこっちに来いと言うかのように手を振ってくる。
「ディーノ、お願いしても良い?」
『・・・』
彼は無言のままサムの側まで移動をするとミソラが乗っている手をキャットウォークへと伸ばす。
サムが手を伸ばしてくれたのでミソラはその手を掴み、その場に下りるとディーノへと視線を戻す。鋭い青い目は感情を簡単には見せてはくれない、だが、彼なりに少しだけ自分に対する意識を変えてくれたことをミソラは理解している。
だからこそ言わねばならない言葉もあるのだ。
「ありがとう、ディーノ」
お礼を告げると彼は無言のままヒラヒラと手を振りどこかに向かって歩いて行ってしまう。
「サム」
「メアリング長官が君に話があるって言っていて・・・呼んで来いって命令されたんだ」
「長官が?」
何だろうかと思いながら彼女の方へと視線を向けると、こっちに来いと言うかのように彼女の指が動かされる。
嫌な予感を抱きつつもミソラは彼女に向かって歩き出した。