3章:全てを見ていた月
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サムと話をしようにも彼はレノックスと何やら難しい話を始めてしまった為、ミソラは邪魔するのはまずいだろうと判断し少し離れたところから辺りの様子を伺っていた。
慌ただしく動き回る軍人達、政府高官達、資料を確認しているメアリング、彼らの邪魔をしないようにしようと考えている内に、気づけばどんどん端に端にと移動していった結果、ミソラは最終的に人気のない隅の方に立っていた。
もうすぐオプティマスが帰還するという話を通りすがりの軍人達がしており、それを耳にした瞬間、無意識の内に唇が笑みを浮かべる。
『そんな隅で何しているんだ?』
「ディーノ」
目の前に現れた赤い外装をしたオートボットの名を呼ぶ。
ジッと彼の青い目を見つめるミソラは何も答えず、困惑した顔をしていることしか出来ない。
何かしているわけではないのだ。
ただ、居場所がなかっただけだと言おうとしたが、それを口にすると彼の事だからきっと鼻で笑われるだろうと判断し口を閉ざし、曖昧な笑みを浮かべて誤魔化す。
『暇なんだろ?乗れ』
差し出された掌。
人間嫌いの彼が一体どういう風の吹き回しだろうかと不安を抱きながらミソラは彼の顔と掌を交互に見つめていたが、意を決して彼の掌に乗り込む。
ゆっくりとした動きで彼は格納庫の中央に向かって歩き出す。
あれほど好戦的だった彼のブレインに一体何があったのだろうかと考えるが、答えは見つかりそうもない。
『ミソラ、お前なにしてんの?』
顔を近づけてきたのはサイドスワイプで彼は信じられないと言うかのような声でそう告げると、同僚をジッと凝視する。
ピピッと言う電子音が聞こえてきたので極秘回線か何かで会話をしているのだろうなと理解したミソラはディーノ掌の上で大人しくしていると、軍人達が何かを運んでくる。
オプティマスと同じくらいの大きさをしたそのオートボットのカメラアイは灰色で、機能を停止していることは誰の目から見ても確かだ。
外装に傷がないことから恐らくエネルゴン不足だからだろうなとミソラが考えていると、少し遅れる形でオプティマスとラチェットが入ってくる。
二人とも特に負傷している様子はなく、ミソラはホッと胸をなで下ろす。
一瞬だけオプティマスの青い目と視線が合う。
ドキリとしたものの微笑みかけると彼の目元が少しだけ柔らかいものへと変わった。
『ミソラ、我々不在の間何か問題はなかったか?』
「何もありませんでした」
『そうか。ならばそのままディーノと共に少しの間、後ろに居て欲しい』
センチネルを見つめながらオプティマスはそう告げると彼の元へと向かって歩いて行く。
『過保護だな』
呆れたようにそう呟いたディーノであったが、上司の命令には従うつもりらしく少し離れたところに立つと壁に背を預ける。
さりげなくだがミソラが乗っていない方の手をいつでも動かせるようにしているので、何かあった際には守ってくれるつもりらしい。
「・・・あの」
『なんだ、bambina?』
「ありがとうございます」
ディーノの青い目を見上げながらお礼を告げると彼は何も言葉を返してはくれない。
気分を害してしまったのだろうか、不安な面持ちで彼の顔を見上げていると、背後から凄まじいエネルゴン反応を感じ取り振り返る。
振り返った先の光景に言葉を失う。
何故ならば、オプティマスがセンチネルの胸元にマトリクスと突き刺していたからだ。
慌ただしく動き回る軍人達、政府高官達、資料を確認しているメアリング、彼らの邪魔をしないようにしようと考えている内に、気づけばどんどん端に端にと移動していった結果、ミソラは最終的に人気のない隅の方に立っていた。
もうすぐオプティマスが帰還するという話を通りすがりの軍人達がしており、それを耳にした瞬間、無意識の内に唇が笑みを浮かべる。
『そんな隅で何しているんだ?』
「ディーノ」
目の前に現れた赤い外装をしたオートボットの名を呼ぶ。
ジッと彼の青い目を見つめるミソラは何も答えず、困惑した顔をしていることしか出来ない。
何かしているわけではないのだ。
ただ、居場所がなかっただけだと言おうとしたが、それを口にすると彼の事だからきっと鼻で笑われるだろうと判断し口を閉ざし、曖昧な笑みを浮かべて誤魔化す。
『暇なんだろ?乗れ』
差し出された掌。
人間嫌いの彼が一体どういう風の吹き回しだろうかと不安を抱きながらミソラは彼の顔と掌を交互に見つめていたが、意を決して彼の掌に乗り込む。
ゆっくりとした動きで彼は格納庫の中央に向かって歩き出す。
あれほど好戦的だった彼のブレインに一体何があったのだろうかと考えるが、答えは見つかりそうもない。
『ミソラ、お前なにしてんの?』
顔を近づけてきたのはサイドスワイプで彼は信じられないと言うかのような声でそう告げると、同僚をジッと凝視する。
ピピッと言う電子音が聞こえてきたので極秘回線か何かで会話をしているのだろうなと理解したミソラはディーノ掌の上で大人しくしていると、軍人達が何かを運んでくる。
オプティマスと同じくらいの大きさをしたそのオートボットのカメラアイは灰色で、機能を停止していることは誰の目から見ても確かだ。
外装に傷がないことから恐らくエネルゴン不足だからだろうなとミソラが考えていると、少し遅れる形でオプティマスとラチェットが入ってくる。
二人とも特に負傷している様子はなく、ミソラはホッと胸をなで下ろす。
一瞬だけオプティマスの青い目と視線が合う。
ドキリとしたものの微笑みかけると彼の目元が少しだけ柔らかいものへと変わった。
『ミソラ、我々不在の間何か問題はなかったか?』
「何もありませんでした」
『そうか。ならばそのままディーノと共に少しの間、後ろに居て欲しい』
センチネルを見つめながらオプティマスはそう告げると彼の元へと向かって歩いて行く。
『過保護だな』
呆れたようにそう呟いたディーノであったが、上司の命令には従うつもりらしく少し離れたところに立つと壁に背を預ける。
さりげなくだがミソラが乗っていない方の手をいつでも動かせるようにしているので、何かあった際には守ってくれるつもりらしい。
「・・・あの」
『なんだ、bambina?』
「ありがとうございます」
ディーノの青い目を見上げながらお礼を告げると彼は何も言葉を返してはくれない。
気分を害してしまったのだろうか、不安な面持ちで彼の顔を見上げていると、背後から凄まじいエネルゴン反応を感じ取り振り返る。
振り返った先の光景に言葉を失う。
何故ならば、オプティマスがセンチネルの胸元にマトリクスと突き刺していたからだ。