3章:全てを見ていた月
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最初に目が合ったのはアイアンハイドだ。
彼は心底困り果てているようで頼むと言うかのように小さく排気をする。
『すまんな、俺達では反応がなくて』
「私でなんとかなるなら・・・」
恐らくオプティマスのストライキのことを言っているのだろうと判断したミソラは、仲間の声に耳を傾けないなんて随分と彼らしくないなと思う。
次に会ったオートボットはサイドスワイプだ。
彼はいつもの挨拶である指先でミソラを頭を軽くつつく。
お疲れ様と言うかのようにその手を軽く叩いてやる。
『あー、うん、ファイト!』
「頑張るよ」
手を振って彼に別れを告げたミソラを連れたままラチェットはオプティマスの前に到着する。
オプティマスに対し何かしら応答するように声を張り上げていたレノックスであったが、それを全て無視するオプティマスに対し呆れたようにため息を一つ吐く。
『苦戦しているようだな』
頭上から振ってきた影と声に気づくと振り返ったレノックスに向かい、ラチェットが労いの言葉を告げると彼の前にミソラを差し出す。
「お姫様の登場でご機嫌を治してくれる助かるんだが・・・」
『そう願っているのは君だけではない』
手を伸ばして来たレノックスの手をミソラは迷うことなく掴むとラチェットの掌から下りる。
「ラチェット」
『悪いが私からは何も言えない。我々の言葉に耳を傾けてくれないのだよ・・・敵は強大だが見事勝利をおさめてくれたまえ』
「・・・勝ちがかなり薄いと思うのだけれど」
『やってみなければ解らないさ。少なくとも、私は君ならば勝つことは無理かもしれないが、引き分けくらいにはもっていけると信じているよ』
ラチェットの言葉にミソラはそうだろうとかと言うかのように彼を見上げる。
付き合いならばラチェット達の方が遙かに長いのだ。
その彼らが太刀打ちが出来ないというのに、自分がどうにか出来るとはミソラには思えない。
「ほらほら!無駄話はその辺にしておいてくれ!!大丈夫だ!お前がミスっても誰も文句なんて言いはしない」
後は任せたと言うかのようにレノックスはミソラの背を軽く叩いて檄を飛ばす。そんなに酷いのかと思ったミソラが確認のため振り返ると、誰もが期待に満ちた眼差しでミソラを見つめるだけだった。
「薄情者」
恨みの籠もった声で呟いた言葉は届いているはずだ。
ソレなのに彼らは聞こえていませんと言うかのような態度をとっているのが気に入らない。
ジッと見つめられる視線、無言のまま行けと言われた気がしたミソラは意を決した顔をしてオプティマスに近づいた。
彼は心底困り果てているようで頼むと言うかのように小さく排気をする。
『すまんな、俺達では反応がなくて』
「私でなんとかなるなら・・・」
恐らくオプティマスのストライキのことを言っているのだろうと判断したミソラは、仲間の声に耳を傾けないなんて随分と彼らしくないなと思う。
次に会ったオートボットはサイドスワイプだ。
彼はいつもの挨拶である指先でミソラを頭を軽くつつく。
お疲れ様と言うかのようにその手を軽く叩いてやる。
『あー、うん、ファイト!』
「頑張るよ」
手を振って彼に別れを告げたミソラを連れたままラチェットはオプティマスの前に到着する。
オプティマスに対し何かしら応答するように声を張り上げていたレノックスであったが、それを全て無視するオプティマスに対し呆れたようにため息を一つ吐く。
『苦戦しているようだな』
頭上から振ってきた影と声に気づくと振り返ったレノックスに向かい、ラチェットが労いの言葉を告げると彼の前にミソラを差し出す。
「お姫様の登場でご機嫌を治してくれる助かるんだが・・・」
『そう願っているのは君だけではない』
手を伸ばして来たレノックスの手をミソラは迷うことなく掴むとラチェットの掌から下りる。
「ラチェット」
『悪いが私からは何も言えない。我々の言葉に耳を傾けてくれないのだよ・・・敵は強大だが見事勝利をおさめてくれたまえ』
「・・・勝ちがかなり薄いと思うのだけれど」
『やってみなければ解らないさ。少なくとも、私は君ならば勝つことは無理かもしれないが、引き分けくらいにはもっていけると信じているよ』
ラチェットの言葉にミソラはそうだろうとかと言うかのように彼を見上げる。
付き合いならばラチェット達の方が遙かに長いのだ。
その彼らが太刀打ちが出来ないというのに、自分がどうにか出来るとはミソラには思えない。
「ほらほら!無駄話はその辺にしておいてくれ!!大丈夫だ!お前がミスっても誰も文句なんて言いはしない」
後は任せたと言うかのようにレノックスはミソラの背を軽く叩いて檄を飛ばす。そんなに酷いのかと思ったミソラが確認のため振り返ると、誰もが期待に満ちた眼差しでミソラを見つめるだけだった。
「薄情者」
恨みの籠もった声で呟いた言葉は届いているはずだ。
ソレなのに彼らは聞こえていませんと言うかのような態度をとっているのが気に入らない。
ジッと見つめられる視線、無言のまま行けと言われた気がしたミソラは意を決した顔をしてオプティマスに近づいた。