幕間:貴方と私を繋ぐのは
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捲っていた袖を戻しながらミソラはラチェットへと視線を向ける。
彼は先程採取した血液データを見つめており、時々何かを考えているかのような電子音を出している。
「ラチェット」
『気分でも悪くなったのか?』
「ううん、平気。ただ随分考えているようだから」
検査結果が良くなかったのだろうかと思い問いかける。
体の半分以上が人でなくなったミソラは薬の服用をやめていた。
薬の代わりに注射を打つことになり、朝晩のラチェットの元をおとずれている。
「結果は良くなかった?」
『表示されている数値は許容範囲内だ』
チラリと向けられた青い目。
物言いたげなその目にミソラは小首を傾げる。
彼が言いたいことを声にしないのは珍しいなと考えていた時だ。
研究室のドアが開く。
入ってきた赤と青のボディに気づいたミソラの顔に笑みが浮かぶ。
『ラチェット、終わったか?』
『今丁度終わったところだ』
二人はそう言葉を交わすとミソラに視線を向ける。
突然二人から視線を向けられたミソラは何事かと思いながら二人を交互に見つめる。
『ミソラ。今日はこの後の予定はどうなっている?』
「特にないけど」
『ならば君の時間を私にくれないだろうか?』
「オプティマスに?」
どういう意味だと思いながらぱちぱちと瞬きをしていると、ラチェットが助け船を出してくれる。
『外出してくると良い。フォールンの事件からすでに半年が経っているが君はここから出ていないだろう?医者として気分転換を薦める』
「・・・それって」
まさか、という気持ちでオプティマスを見上げると彼はゆっくりと頷く。
半分人でなくなったミソラは地下施設での生活を余儀なくされていた。
少しでもディセプティコンの感知から目を背けるため、人類に被害が出ないようにするためという名目で。
だが、実際の所は違う事くらい誰もが解っている。
研究者達は手に入った貴重な献体、それも生きている献体を自分達の自由にしたいのだ。
隔離されたミソラを研究者達は意気揚々と実験をしようとしたが、それを阻止したのはレノックスだ。
この度の功績を称えられたレノックスはこの基地の司令官として任命されており、彼はその権限を使ってミソラの管理をオートボット達の任せることにしたのだ。
「出ても良いの?」
『レノックスの許可はすでに得ている。本来ならばもっと早く連れ出したかったのだが、なかなか許可が下りなかったのだ』
許してくれ。と言われたミソラは慌てて首を横に振る。
オプティマスはオートボットの司令官として常に忙しく、ここに会いに来てくれることは滅多に無い。
良くやって来るのはサイドスワイプで彼は外の話を良くしてくれ、時々こっそり外の花を持ってきてくれるのだ。
『私も少し気分転換がしたい。付き合ってくれないか?』
そう言って差し出された手を拒否する理由がミソラにはない。
彼は先程採取した血液データを見つめており、時々何かを考えているかのような電子音を出している。
「ラチェット」
『気分でも悪くなったのか?』
「ううん、平気。ただ随分考えているようだから」
検査結果が良くなかったのだろうかと思い問いかける。
体の半分以上が人でなくなったミソラは薬の服用をやめていた。
薬の代わりに注射を打つことになり、朝晩のラチェットの元をおとずれている。
「結果は良くなかった?」
『表示されている数値は許容範囲内だ』
チラリと向けられた青い目。
物言いたげなその目にミソラは小首を傾げる。
彼が言いたいことを声にしないのは珍しいなと考えていた時だ。
研究室のドアが開く。
入ってきた赤と青のボディに気づいたミソラの顔に笑みが浮かぶ。
『ラチェット、終わったか?』
『今丁度終わったところだ』
二人はそう言葉を交わすとミソラに視線を向ける。
突然二人から視線を向けられたミソラは何事かと思いながら二人を交互に見つめる。
『ミソラ。今日はこの後の予定はどうなっている?』
「特にないけど」
『ならば君の時間を私にくれないだろうか?』
「オプティマスに?」
どういう意味だと思いながらぱちぱちと瞬きをしていると、ラチェットが助け船を出してくれる。
『外出してくると良い。フォールンの事件からすでに半年が経っているが君はここから出ていないだろう?医者として気分転換を薦める』
「・・・それって」
まさか、という気持ちでオプティマスを見上げると彼はゆっくりと頷く。
半分人でなくなったミソラは地下施設での生活を余儀なくされていた。
少しでもディセプティコンの感知から目を背けるため、人類に被害が出ないようにするためという名目で。
だが、実際の所は違う事くらい誰もが解っている。
研究者達は手に入った貴重な献体、それも生きている献体を自分達の自由にしたいのだ。
隔離されたミソラを研究者達は意気揚々と実験をしようとしたが、それを阻止したのはレノックスだ。
この度の功績を称えられたレノックスはこの基地の司令官として任命されており、彼はその権限を使ってミソラの管理をオートボット達の任せることにしたのだ。
「出ても良いの?」
『レノックスの許可はすでに得ている。本来ならばもっと早く連れ出したかったのだが、なかなか許可が下りなかったのだ』
許してくれ。と言われたミソラは慌てて首を横に振る。
オプティマスはオートボットの司令官として常に忙しく、ここに会いに来てくれることは滅多に無い。
良くやって来るのはサイドスワイプで彼は外の話を良くしてくれ、時々こっそり外の花を持ってきてくれるのだ。
『私も少し気分転換がしたい。付き合ってくれないか?』
そう言って差し出された手を拒否する理由がミソラにはない。