2章:エピローグ
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ミソラは意を決した顔をしてオプティマスの前に立っている。
トラック姿の彼は何も言葉を発しない。
たがいに何も言わない為、二人が居る格納庫は音一つしていない。格納庫には他のオートボット達も居るのだが、二人の異様な雰囲気に皆沈黙を選んでいる。
『体調はもう平気なのか?』
「え・・・あ、はい。もう平気です。どこも痛くありません」
折れていた右足はいつの間にかくっついていた。
それもまたオールスパークの影響だ。
人外の存在になりつつある自分の変化にミソラは眦を下げて笑う。
「オプティマスこそ平気なの?」
『あぁ』
「そっか」
短い言葉しか二人は交わさない。
再び沈黙をする二人は相手の顔を見つめることしかしない。
『何故、あんな無茶をした?』
あの時、ラチェットは止めるようにと警告を出した。
それをこの聡い少女が聞き入れないとは誰一人想像しなかった。それは勿論、オプティマスもだ。
「・・・あの時言ったとおりだよ。でも、少し落ち着いた今はちょっと違うかもしれない。私はただ、オプティマスに生きていて欲しかったの。動かなくなった貴方を見たとき、すごく悲しかった」
あんな思いだけはもうしたくなかった。
あの時、エネルゴンを分け与えなければオプティマスは機能停止していたかもしれない。そうしたらこんな風に言葉を交わすことも出来ないのだから。
「悲しかったし、怖かったの。また貴方を失うんだって思ったら」
『だからと言って無茶をしすぎだ』
「そうだね。ラチェットにもすごく怒られた」
もう二度としないと言うかのように頷いたミソラを見てオプティマスは安堵する。
トラックの状態からロボット状態へとトランスフォームするとオプティマスはミソラに手をさしのべた。迷うことなくその掌に乗ったミソラをオプティマスは見つめる。
『ラチェットから報告を受けている』
すでに半分以上人ではなくなってしまったことを。
悔いるかのように青い瞳が細められる。
「オプティマスのせいじゃないよ・・・それに、何もしなくてもいずれ私の体はこうなっていただろうし」
『だが、だからと言って自分からそのようなことをしないでくれ。命を軽んじた行動は決して取らないで欲しい』
「・・・貴方が、そう望むなら」
嬉しそうに微笑んだミソラの姿にオプティマスは自身のスパークがざわつくのを感じ取った。
体の中を巡るエネルゴンはミソラの物だ。
あの日、スパークを通して託されたもの。
もっとも託されたのはエネルゴンだけではない。
”貴方が好き。大好きなの、オプティマス”
エネルゴンと共に伝えられたミソラの気持ち。
偽りのないその気持ちに対し、オプティマスはどう答えるべきか考えていた。
見下ろした小さな人間は彼の葛藤を何も知らず、言葉を交わしていることを喜んでいる。
勿論それはミソラだけではない。
サムの腕の中でぐったりとしているミソラの姿を見たとき、オプティマスは己のスパークが酷くざわついたのを感じ取っていた。
失ってしまうと思っていた存在。
こうして言葉を交わせることがオプティマスは純粋に嬉しかった。
「おかえりなさい、オプティマス」
『・・・あぁ』
掌にある暖かなぬくもりにオプティマスは目を細めて微笑みかけた。
一瞬、驚いたように目を見張った後、嬉しそうにはにかみ頬を染めたミソラの姿を彼は忘れないよう、メモリーに刻みつける。
トラック姿の彼は何も言葉を発しない。
たがいに何も言わない為、二人が居る格納庫は音一つしていない。格納庫には他のオートボット達も居るのだが、二人の異様な雰囲気に皆沈黙を選んでいる。
『体調はもう平気なのか?』
「え・・・あ、はい。もう平気です。どこも痛くありません」
折れていた右足はいつの間にかくっついていた。
それもまたオールスパークの影響だ。
人外の存在になりつつある自分の変化にミソラは眦を下げて笑う。
「オプティマスこそ平気なの?」
『あぁ』
「そっか」
短い言葉しか二人は交わさない。
再び沈黙をする二人は相手の顔を見つめることしかしない。
『何故、あんな無茶をした?』
あの時、ラチェットは止めるようにと警告を出した。
それをこの聡い少女が聞き入れないとは誰一人想像しなかった。それは勿論、オプティマスもだ。
「・・・あの時言ったとおりだよ。でも、少し落ち着いた今はちょっと違うかもしれない。私はただ、オプティマスに生きていて欲しかったの。動かなくなった貴方を見たとき、すごく悲しかった」
あんな思いだけはもうしたくなかった。
あの時、エネルゴンを分け与えなければオプティマスは機能停止していたかもしれない。そうしたらこんな風に言葉を交わすことも出来ないのだから。
「悲しかったし、怖かったの。また貴方を失うんだって思ったら」
『だからと言って無茶をしすぎだ』
「そうだね。ラチェットにもすごく怒られた」
もう二度としないと言うかのように頷いたミソラを見てオプティマスは安堵する。
トラックの状態からロボット状態へとトランスフォームするとオプティマスはミソラに手をさしのべた。迷うことなくその掌に乗ったミソラをオプティマスは見つめる。
『ラチェットから報告を受けている』
すでに半分以上人ではなくなってしまったことを。
悔いるかのように青い瞳が細められる。
「オプティマスのせいじゃないよ・・・それに、何もしなくてもいずれ私の体はこうなっていただろうし」
『だが、だからと言って自分からそのようなことをしないでくれ。命を軽んじた行動は決して取らないで欲しい』
「・・・貴方が、そう望むなら」
嬉しそうに微笑んだミソラの姿にオプティマスは自身のスパークがざわつくのを感じ取った。
体の中を巡るエネルゴンはミソラの物だ。
あの日、スパークを通して託されたもの。
もっとも託されたのはエネルゴンだけではない。
”貴方が好き。大好きなの、オプティマス”
エネルゴンと共に伝えられたミソラの気持ち。
偽りのないその気持ちに対し、オプティマスはどう答えるべきか考えていた。
見下ろした小さな人間は彼の葛藤を何も知らず、言葉を交わしていることを喜んでいる。
勿論それはミソラだけではない。
サムの腕の中でぐったりとしているミソラの姿を見たとき、オプティマスは己のスパークが酷くざわついたのを感じ取っていた。
失ってしまうと思っていた存在。
こうして言葉を交わせることがオプティマスは純粋に嬉しかった。
「おかえりなさい、オプティマス」
『・・・あぁ』
掌にある暖かなぬくもりにオプティマスは目を細めて微笑みかけた。
一瞬、驚いたように目を見張った後、嬉しそうにはにかみ頬を染めたミソラの姿を彼は忘れないよう、メモリーに刻みつける。