2章:エピローグ
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ミソラの決意が固いことくらい目を見ればジャズには解った。
こういう目をした戦士を何人も見てきたのだから。
『強情だな』
オプティマスが手を焼きそうだとかつての上官を思い出す。
誰にでも等しく接するオートボット。
強くて凜々しい彼に憧れた者達は多かった。
『あいつ、弱音とか俺たちには一切吐かなかった。俺達はもっと頼って欲しかったのにな・・・全部一人で背負い込んで、辛い決断も全部自分でしてた』
同じ戦場を長いこと生きてきたジャズだから言えることだった。
『そんなあいつが初めて弱音を吐いた相手がお前だ』
まさかの事にミソラは顔が赤くなっていくのを感じる。
これは夢だ。
都合の良い夢なのだろう。
そう思うのに、目の前に居るジャズがそうでは無いと言ってくるような気がして仕方が無い。
『あいつのこと頼むな?』
指先で頭を軽く撫でながらジャズは頼んでくる。
彼らの信頼が厚いオプティマスに対し、自分のような未熟者が何か出来るとは思えない。
不安な面持ちでミソラは呟いた。
「私で良いんでしょうか?」
『一つ、良いこと教えてやる』
ニヤニヤと口元に笑みを浮かべるジャズは酷く人間くさい。
聞くのを一瞬ためらったミソラであったが、何となく心惹かれたためそっとジャズに近づく。
この場には二人しか居ないというのにジャズは内緒話をするかのように顔を近づけ、ミソラにしか聞こえないような小さな声で囁いた。
『あいつは意外と押しに弱い。ガンガン押せ!そしてあわよくば押し倒せ!!』
「何言っているんですか!!!」
信じられない、という顔をしてミソラが抗議をすると、ジャズは楽しそうに声を上げて笑う。
ゲラゲラと笑う声を聞きながらミソラは真っ赤になった頬を指で押さえつけた。
『目が覚めたら迫ってみろ。そしてどんな事になったのか是非とも結果を教えてくれ!』
「しません!絶対にしませんよ!?なんでジャズに結果を教えないと駄目なんですか!?」
『何でって・・・俺、助言しただろ?正当な報酬だぜ?これって』
「絶対にしませんからね」
じとっとした目でジャズを見つめると、彼は残念と小さな声で呟いて肩をすくめる。
その時、彼の体が粒子状の光になり始める。
『もう時間か』
目が覚める時間になってしまった。
別れにミソラの顔が曇ると、ジャズは困ったと言うかのように一つ排気する。
『そんな顔をするなって。これはただの夢なんだ・・・夢なんていつか覚めるもんだ。良い夢も、悪い夢も』
幼子に言い聞かせるかのような口調にミソラは困ったように笑う。
『あいつ等のこと頼むな』
俺はもう導いてやることが出来ないから。
小さな声で呟いたジャズの声には後悔があった。
『お前を助けたことは後悔していない。だから責めるなよ?お前はちゃんと笑っとけ。そうそう、女の子は笑顔が一番だぜ・・・・ただ、そうだな、やっぱもうちょっと』
もう少しだけ、あいつ等と戦場を共にしたかった。
その言葉を最後にミソラの目の前からジャズは消えてしまった。
こういう目をした戦士を何人も見てきたのだから。
『強情だな』
オプティマスが手を焼きそうだとかつての上官を思い出す。
誰にでも等しく接するオートボット。
強くて凜々しい彼に憧れた者達は多かった。
『あいつ、弱音とか俺たちには一切吐かなかった。俺達はもっと頼って欲しかったのにな・・・全部一人で背負い込んで、辛い決断も全部自分でしてた』
同じ戦場を長いこと生きてきたジャズだから言えることだった。
『そんなあいつが初めて弱音を吐いた相手がお前だ』
まさかの事にミソラは顔が赤くなっていくのを感じる。
これは夢だ。
都合の良い夢なのだろう。
そう思うのに、目の前に居るジャズがそうでは無いと言ってくるような気がして仕方が無い。
『あいつのこと頼むな?』
指先で頭を軽く撫でながらジャズは頼んでくる。
彼らの信頼が厚いオプティマスに対し、自分のような未熟者が何か出来るとは思えない。
不安な面持ちでミソラは呟いた。
「私で良いんでしょうか?」
『一つ、良いこと教えてやる』
ニヤニヤと口元に笑みを浮かべるジャズは酷く人間くさい。
聞くのを一瞬ためらったミソラであったが、何となく心惹かれたためそっとジャズに近づく。
この場には二人しか居ないというのにジャズは内緒話をするかのように顔を近づけ、ミソラにしか聞こえないような小さな声で囁いた。
『あいつは意外と押しに弱い。ガンガン押せ!そしてあわよくば押し倒せ!!』
「何言っているんですか!!!」
信じられない、という顔をしてミソラが抗議をすると、ジャズは楽しそうに声を上げて笑う。
ゲラゲラと笑う声を聞きながらミソラは真っ赤になった頬を指で押さえつけた。
『目が覚めたら迫ってみろ。そしてどんな事になったのか是非とも結果を教えてくれ!』
「しません!絶対にしませんよ!?なんでジャズに結果を教えないと駄目なんですか!?」
『何でって・・・俺、助言しただろ?正当な報酬だぜ?これって』
「絶対にしませんからね」
じとっとした目でジャズを見つめると、彼は残念と小さな声で呟いて肩をすくめる。
その時、彼の体が粒子状の光になり始める。
『もう時間か』
目が覚める時間になってしまった。
別れにミソラの顔が曇ると、ジャズは困ったと言うかのように一つ排気する。
『そんな顔をするなって。これはただの夢なんだ・・・夢なんていつか覚めるもんだ。良い夢も、悪い夢も』
幼子に言い聞かせるかのような口調にミソラは困ったように笑う。
『あいつ等のこと頼むな』
俺はもう導いてやることが出来ないから。
小さな声で呟いたジャズの声には後悔があった。
『お前を助けたことは後悔していない。だから責めるなよ?お前はちゃんと笑っとけ。そうそう、女の子は笑顔が一番だぜ・・・・ただ、そうだな、やっぱもうちょっと』
もう少しだけ、あいつ等と戦場を共にしたかった。
その言葉を最後にミソラの目の前からジャズは消えてしまった。