2章:エピローグ
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ふわふわと自分の体が浮かんでいるような感覚がする。
意識の覚醒がゆっくりと行われ、瞼を開いたミソラの目に飛び込んできたのは崩れ落ちた建物だった。
元は高度な技術を用いて建てられただろう建物だが、今は見る影も無いほど無残な姿をしている。
生き物など居ないと思えるほど静かなその空間をミソラは黙って見つめていると、この光景をどこかで見たことがあることに気づく。
「オプティマスに見せてもらった映像の場所だ・・・」
ならばこの荒れ果てた場所が彼らの故郷となる。
あまりにも酷い光景にミソラは口を手で押さえつけた。
生き物が生きていないと思えるほど荒れ果てた星。
この光景を彼は知っているのだろうかと考える。
『美しい星だと思う』
オプティマスがそう呟いていたのを思い出した瞬間、ミソラの目から涙があふれ出た。
彼はこの悲惨な光景を知っている。
だから地球がこうならないように心を砕いてくれているのだ。
そんな彼の気持ちが嬉しく、ミソラはその場に座り込んで涙を流す。
少しの間そうしていたが気持ちが落ち着いたミソラはゆっくりと立ち上がる。
何故、自分はここに居るのだろうか。
「これは夢なのかな」
妙にリアルな夢だなと考えていると、背後から忍び笑いが聞こえてきたことに驚いて振り返った。
そこに居たロボットを認識した瞬間、ミソラの瞳に収まったはずの涙が再び浮かんだ。
今にも泣き出しそうな顔をして自分を見つめてくるミソラに対し、そのロボットは困ったように肩をすくめていた。
『オネェチャンが今言ったようにこれは夢だ』
「そうですよね。貴方がいたことではっきりしました」
『ワァオ!幽霊扱いか?結構酷いな』
軽快な口調は変わらない。
それも全てミソラの為であることが伝わってくる。
「あの時は助けてくれてありがとうございます」
『あー・・・そう思う?俺、無残にメガトロンに殺されたんだけど?オネェチャンのことを助けるとか格好いいこと言っておきながら、結果は殺されるっていうとても残念な事になったんだけど?』
見事なまでに真っ二つにされた。と言うかのように合わせた両手をパッと離して言われる。
少々、ばつの悪そうな雰囲気から彼が気にしているのだなと理解したミソラは、そんなことは無いと言うかのように首を振る。
「貴方の言葉で私はメガトロンに刃向かうことが出来ましたから」
『そうか?』
「はい。だから、感謝の言葉を伝えたいんです・・・名前も知らない英雄さんに」
ミソラの発言にオートボットはハッとした顔をする。
『ジャズだ。よろしくな、オネェチャン』
「私の名前忘れちゃいましたか?」
困ったように微笑むと、ジャズはペースを乱されると言うかのように微かな金属音をさせた。
意識の覚醒がゆっくりと行われ、瞼を開いたミソラの目に飛び込んできたのは崩れ落ちた建物だった。
元は高度な技術を用いて建てられただろう建物だが、今は見る影も無いほど無残な姿をしている。
生き物など居ないと思えるほど静かなその空間をミソラは黙って見つめていると、この光景をどこかで見たことがあることに気づく。
「オプティマスに見せてもらった映像の場所だ・・・」
ならばこの荒れ果てた場所が彼らの故郷となる。
あまりにも酷い光景にミソラは口を手で押さえつけた。
生き物が生きていないと思えるほど荒れ果てた星。
この光景を彼は知っているのだろうかと考える。
『美しい星だと思う』
オプティマスがそう呟いていたのを思い出した瞬間、ミソラの目から涙があふれ出た。
彼はこの悲惨な光景を知っている。
だから地球がこうならないように心を砕いてくれているのだ。
そんな彼の気持ちが嬉しく、ミソラはその場に座り込んで涙を流す。
少しの間そうしていたが気持ちが落ち着いたミソラはゆっくりと立ち上がる。
何故、自分はここに居るのだろうか。
「これは夢なのかな」
妙にリアルな夢だなと考えていると、背後から忍び笑いが聞こえてきたことに驚いて振り返った。
そこに居たロボットを認識した瞬間、ミソラの瞳に収まったはずの涙が再び浮かんだ。
今にも泣き出しそうな顔をして自分を見つめてくるミソラに対し、そのロボットは困ったように肩をすくめていた。
『オネェチャンが今言ったようにこれは夢だ』
「そうですよね。貴方がいたことではっきりしました」
『ワァオ!幽霊扱いか?結構酷いな』
軽快な口調は変わらない。
それも全てミソラの為であることが伝わってくる。
「あの時は助けてくれてありがとうございます」
『あー・・・そう思う?俺、無残にメガトロンに殺されたんだけど?オネェチャンのことを助けるとか格好いいこと言っておきながら、結果は殺されるっていうとても残念な事になったんだけど?』
見事なまでに真っ二つにされた。と言うかのように合わせた両手をパッと離して言われる。
少々、ばつの悪そうな雰囲気から彼が気にしているのだなと理解したミソラは、そんなことは無いと言うかのように首を振る。
「貴方の言葉で私はメガトロンに刃向かうことが出来ましたから」
『そうか?』
「はい。だから、感謝の言葉を伝えたいんです・・・名前も知らない英雄さんに」
ミソラの発言にオートボットはハッとした顔をする。
『ジャズだ。よろしくな、オネェチャン』
「私の名前忘れちゃいましたか?」
困ったように微笑むと、ジャズはペースを乱されると言うかのように微かな金属音をさせた。