2章:忍び寄る復讐者の足音
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久しぶりに見る青い目にここが戦場だと解っているのに心臓がどきどきする。
彼が蘇ったら言いたい言葉はたくさんあったのだ。
だが、蘇った彼を前にすると何も言葉を言えなくなってしまう。
生き返ってくれた。
その喜びだけで胸が一杯になってしまう。
『ミソラ。酷い怪我だ』
労るかのような言葉にミソラは困ったように微笑む。
未だ、オプティマスの胸元は引き裂かれたままになっていて痛々しい。それなのに彼はこうして気遣ってくれる。
「オプティマスよりは良いよ」
オプティマスの頬に手を添えたミソラはチラリと彼のスパークへと視線を向ける。
青い光を放っているソレ。
以前見たときよりも弱々しいその光に心が痛む。
「オプティマス、どうかこの星を救って欲しい」
『すまない・・・今の私には』
「解ってる。だから、私が力を貸すよ」
こんな事しか出来ないから。
折れてしまっている右足を引きずりながらミソラは移動する。オプティマスの体を支えにして彼のスパークへと近づく。
目標としていた場所までたどり着いたミソラが淡い光を放つ青いソレに手をかざした時だ。
『やめなさい、ミソラ』
待ったの声をかけたラチェットはミソラに近づくと、ミソラと視線を合わせるため膝をついた。
『医者として君がこれからやろうとすることに私は賛同出来ない』
「ラチェット」
『君の中にあったエネルゴンはもう殆ど無い状態だ。正直なところ、体を動かすのも辛いのでは無いかね?・・・君の体はもう君が思っているよりも正常な状態では無い。一刻も早く体を休めなければならない。治療を受けるべきだ』
見透かしているかのようなラチェットの言葉にミソラは言葉を返せず沈黙する。
ある意味、自分よりも体のことを知っているラチェットからの指摘に対して返す言葉は無い。
『ミソラ。オプティマスから離れるんだ』
ラチェットが手を差し出してくる。
その手に乗るようにと無言のまま訴えてくるプレッシャーにミソラは唇をかみしめる。
医者として気遣ってくれているのは痛いくらいに分かっている。
「ごめんなさい」
謝罪の言葉と共にラチェットの方に視線を向けたミソラに対し、ラチェットは気にするなと言うかのように首を振ったときだった。
「ラチェットの言ってることの意味は解ってる。でも、私は私にしか出来ないことをしたい!今しなきゃ駄目なことをしたいの!!」
それが例え人から見ても愚かなことであったとしても、それが後に自分を苦しめることになったとしても。
言い終わったのと同時にミソラは体を捩りオプティマスのスパークめがけて飛び込んだ。
『やめなさいッ!!!』
慌てて伸ばしたラチェットの指先はミソラに届くことは無かった。
オプティマスの胸元に飛び込んだミソラは、彼の瞳と同じ色をしたスパークに向かいそっと口づけをした。
彼が蘇ったら言いたい言葉はたくさんあったのだ。
だが、蘇った彼を前にすると何も言葉を言えなくなってしまう。
生き返ってくれた。
その喜びだけで胸が一杯になってしまう。
『ミソラ。酷い怪我だ』
労るかのような言葉にミソラは困ったように微笑む。
未だ、オプティマスの胸元は引き裂かれたままになっていて痛々しい。それなのに彼はこうして気遣ってくれる。
「オプティマスよりは良いよ」
オプティマスの頬に手を添えたミソラはチラリと彼のスパークへと視線を向ける。
青い光を放っているソレ。
以前見たときよりも弱々しいその光に心が痛む。
「オプティマス、どうかこの星を救って欲しい」
『すまない・・・今の私には』
「解ってる。だから、私が力を貸すよ」
こんな事しか出来ないから。
折れてしまっている右足を引きずりながらミソラは移動する。オプティマスの体を支えにして彼のスパークへと近づく。
目標としていた場所までたどり着いたミソラが淡い光を放つ青いソレに手をかざした時だ。
『やめなさい、ミソラ』
待ったの声をかけたラチェットはミソラに近づくと、ミソラと視線を合わせるため膝をついた。
『医者として君がこれからやろうとすることに私は賛同出来ない』
「ラチェット」
『君の中にあったエネルゴンはもう殆ど無い状態だ。正直なところ、体を動かすのも辛いのでは無いかね?・・・君の体はもう君が思っているよりも正常な状態では無い。一刻も早く体を休めなければならない。治療を受けるべきだ』
見透かしているかのようなラチェットの言葉にミソラは言葉を返せず沈黙する。
ある意味、自分よりも体のことを知っているラチェットからの指摘に対して返す言葉は無い。
『ミソラ。オプティマスから離れるんだ』
ラチェットが手を差し出してくる。
その手に乗るようにと無言のまま訴えてくるプレッシャーにミソラは唇をかみしめる。
医者として気遣ってくれているのは痛いくらいに分かっている。
「ごめんなさい」
謝罪の言葉と共にラチェットの方に視線を向けたミソラに対し、ラチェットは気にするなと言うかのように首を振ったときだった。
「ラチェットの言ってることの意味は解ってる。でも、私は私にしか出来ないことをしたい!今しなきゃ駄目なことをしたいの!!」
それが例え人から見ても愚かなことであったとしても、それが後に自分を苦しめることになったとしても。
言い終わったのと同時にミソラは体を捩りオプティマスのスパークめがけて飛び込んだ。
『やめなさいッ!!!』
慌てて伸ばしたラチェットの指先はミソラに届くことは無かった。
オプティマスの胸元に飛び込んだミソラは、彼の瞳と同じ色をしたスパークに向かいそっと口づけをした。