2章:忍び寄る復讐者の足音
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絶え間なく聞こえてくる銃撃戦の音。
少しずつこちら側に迫ってくるその音にミソラは身を竦ませる。
『大丈夫だ。まだここに来るまで時間がかかる。なにしろ、最前線にいるのはアイアンハイドだ。奴の攻撃をかいくぐってこれるヤツはそう居ないさ』
安心させようとラチェットが教えてくれるが、その声に応えることがミソラはできない。
胸元を握りしめ、青白い顔をして戦いが起きている場所を見つめることしか出来ずにいた。
『見つけたぞ、小娘!!』
頭上から聞こえてきた声にミソラは何事かと思い顔を上に向けた。
宙に浮かぶソレに気づいた瞬間、見なければ良かったと思う。
そこにあったのは赤い瞳だ。
視線が合うと、それはニヤリと笑い無言のままミソラへと腕を伸ばしてくる。
避けなければと思うのに体は突然のことに竦んでしまい動けない。
『メガトロンがお前を探している!大人しく捕まれ!!』
メガトロン、その名を聞いた瞬間、硬直していたミソラの体に力が戻る。
身を捩り逃げようとするが、人間よりも早い手がミソラへと伸ばされ、背中に触れようとしたときだ。
バチンッという音が聞こえたのと同時に背後から『ギャッ!?』という悲鳴が聞こえてくる。
『このッ!!生意気な小娘が!!!』
怒り狂った声に足が震える。
それでも前に向かって走っていたミソラに向かい、再度金属の手が伸ばされたときだった。
『スタースクリーム!!お前の相手は私だ!!』
ラチェットの声が聞こえた直後、背後にいたディセプティコンにラチェットの攻撃が命中した。
爆風に吹き飛ばされたミソラは砂の上に倒れ込む。
砂塵で視界が覆われる中、咳をしつつあたりを見渡しているとすぐ側に見慣れた黄緑色の足を見つけホッと胸なで下ろす。
『奴が来るということは近くにメガトロンも居るということか』
砂の上に座り込んだままのミソラへとラチェットは視線を落とす。
すぐ近くから呻き声が聞こえてくる。
それだけならまだ良い。
いつの間にか戦いの最前線は後退していたらしく、ラチェットとミソラが居る場所が最前線になっていた。
『さてどうしたものか・・・』
味方の軍人達の怒声、オートボット達の声を聞きながらラチェットは考える。
どうするのが最善の策なのかということを。
不意にその時、ラチェットの耳に聞き慣れた声が聞こえてくる。
人の聴覚では聞き取れないその声は、オートボット達が待ち焦がれていた声だ。
『サム?サムが来たのか!?』
「え?」
ラチェットがある方向を見つめながら呟く。
その声に他のオートボット達も反応する。アイアンハイドがレノックスに対し、サムが来たことを伝えるとレノックスは数名の部下を連れてサムと合流を始める。
『レノックス、ミソラも連れて行って欲しい。ここに居ては危険だ。サムと一緒に保護して欲しい』
「解った!ミソラ、着いてこい!!」
立ち上がったミソラの背をラチェットの指が押してくれる。
先導するレノックスの後ろに居たエップスが着いてこいと言うかのように腕を振る。
「遅れるなよ!?目印は俺のケツだ!!」
「エップス、冗談言っている場合じゃ無いだろ!!!」
苛立ったレノックスの言葉にエップスは肩をすくめる。
彼らと一緒にミソラはサムの元へと向かって走り出した。
少しずつこちら側に迫ってくるその音にミソラは身を竦ませる。
『大丈夫だ。まだここに来るまで時間がかかる。なにしろ、最前線にいるのはアイアンハイドだ。奴の攻撃をかいくぐってこれるヤツはそう居ないさ』
安心させようとラチェットが教えてくれるが、その声に応えることがミソラはできない。
胸元を握りしめ、青白い顔をして戦いが起きている場所を見つめることしか出来ずにいた。
『見つけたぞ、小娘!!』
頭上から聞こえてきた声にミソラは何事かと思い顔を上に向けた。
宙に浮かぶソレに気づいた瞬間、見なければ良かったと思う。
そこにあったのは赤い瞳だ。
視線が合うと、それはニヤリと笑い無言のままミソラへと腕を伸ばしてくる。
避けなければと思うのに体は突然のことに竦んでしまい動けない。
『メガトロンがお前を探している!大人しく捕まれ!!』
メガトロン、その名を聞いた瞬間、硬直していたミソラの体に力が戻る。
身を捩り逃げようとするが、人間よりも早い手がミソラへと伸ばされ、背中に触れようとしたときだ。
バチンッという音が聞こえたのと同時に背後から『ギャッ!?』という悲鳴が聞こえてくる。
『このッ!!生意気な小娘が!!!』
怒り狂った声に足が震える。
それでも前に向かって走っていたミソラに向かい、再度金属の手が伸ばされたときだった。
『スタースクリーム!!お前の相手は私だ!!』
ラチェットの声が聞こえた直後、背後にいたディセプティコンにラチェットの攻撃が命中した。
爆風に吹き飛ばされたミソラは砂の上に倒れ込む。
砂塵で視界が覆われる中、咳をしつつあたりを見渡しているとすぐ側に見慣れた黄緑色の足を見つけホッと胸なで下ろす。
『奴が来るということは近くにメガトロンも居るということか』
砂の上に座り込んだままのミソラへとラチェットは視線を落とす。
すぐ近くから呻き声が聞こえてくる。
それだけならまだ良い。
いつの間にか戦いの最前線は後退していたらしく、ラチェットとミソラが居る場所が最前線になっていた。
『さてどうしたものか・・・』
味方の軍人達の怒声、オートボット達の声を聞きながらラチェットは考える。
どうするのが最善の策なのかということを。
不意にその時、ラチェットの耳に聞き慣れた声が聞こえてくる。
人の聴覚では聞き取れないその声は、オートボット達が待ち焦がれていた声だ。
『サム?サムが来たのか!?』
「え?」
ラチェットがある方向を見つめながら呟く。
その声に他のオートボット達も反応する。アイアンハイドがレノックスに対し、サムが来たことを伝えるとレノックスは数名の部下を連れてサムと合流を始める。
『レノックス、ミソラも連れて行って欲しい。ここに居ては危険だ。サムと一緒に保護して欲しい』
「解った!ミソラ、着いてこい!!」
立ち上がったミソラの背をラチェットの指が押してくれる。
先導するレノックスの後ろに居たエップスが着いてこいと言うかのように腕を振る。
「遅れるなよ!?目印は俺のケツだ!!」
「エップス、冗談言っている場合じゃ無いだろ!!!」
苛立ったレノックスの言葉にエップスは肩をすくめる。
彼らと一緒にミソラはサムの元へと向かって走り出した。