2章:忍び寄る復讐者の足音
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全身砂まみれになりながらミソラは砂漠の上に立っていた。
空へと視線を向ければ、ゆっくりと落下してくるオプティマスの姿が見える。慌ただしく動き回る軍人達の間をすり抜け、ミソラは落下地点へと向かって走り出そうとしたときだ。
『ミソラ』
自分を呼ぶ低い声に視線を向ければアイアンハイドの姿があった。
無事に着地出来たことに安堵の笑みを浮かべたミソラは彼に近づく。トランスフォームしたアイアンハイドはミソラと視線を合わせるかのようにかがみ込む。
『オプティマスは大丈夫だ。お前は俺と一緒に居ろ』
「でも、」
彼の元に行きたいと言いたげに視線を向けるミソラに対し、アイアンハイドは排気を一つすると手をさしのべる。
『ディセプティコンの臭いがする』
だから行かせるわけにはいかない。
彼とて意地悪をしているわけでは無いのだ。叶うのならば側に行かせてやりたいと思うが、今のこの状況がそれを許してはくれない。
下手にミソラが動き回り、ディセプティコンに捕まってしまえば彼らに迷惑をかけてしまう。
「ここに居ます」
『悪いな』
差し出された掌にミソラが乗るとアイアンハイドは己の配置場所へと向かって歩き出す。
空に浮かんでいたオプティマスはいつの間にか地上に着地してしまったらしく、その姿を見ることは出来そうも無い。
「アイアンハイド、サム達と連絡はついた?」
『いいや』
「そっか」
『サムならばやってくれると信じている。何の確証もないが、あいつはそれを出来るだけの力を持った奴だ』
人間を信じるなんてらしくないことだが。と言葉をこぼしたアイアンハイド。
口では人のことを軽んじたことを言っているが、彼は密かに人に好感を抱いていることをミソラは知っている。
レノックスの家族の話を聞いているときの彼はどこか楽しそうだ。
軍人達と最新兵器の話や作戦会議をしているときも、人間の言葉にきちんと耳を傾け、助言をしたり賛同したりしている。
「うん。サムならきっとオプティマスを生き返らせる事ができるよね」
祈るように呟いた時、見慣れた人影を見つける。
駆け寄ってきた人影、レノックスはミソラに向かい声をかけた。
「無事に到着出来たようだな。どこぞの長官殿よりよっぽどたくましい。是非とも俺の部隊に所属して欲しいもんだ!」
『レノックス。口が悪いぞ』
「おっと、そいつは失礼したな」
申し訳ないと口にしたレノックスはミソラに向かい手を伸ばして来た。下りてこいと言う意味に気づいたアイアンハイドはミソラを砂の上に降ろす。
「もうすぐここは戦場になる。俺としては逃げて欲しい・・・だが、事情が事情なんでな。お前はラチェットと一緒にいろ。アイアンハイドは俺と一緒に前線に行くぞ」
「気をつけて下さいね」
「解ってるさ。ラチェットはこの先にいる。一人で行けそうか?」
黄緑色の外装が意外と近い場所に見えたのでミソラは頷くと、ラチェットの居る場所へと向かって歩き出す。
空へと視線を向ければ、ゆっくりと落下してくるオプティマスの姿が見える。慌ただしく動き回る軍人達の間をすり抜け、ミソラは落下地点へと向かって走り出そうとしたときだ。
『ミソラ』
自分を呼ぶ低い声に視線を向ければアイアンハイドの姿があった。
無事に着地出来たことに安堵の笑みを浮かべたミソラは彼に近づく。トランスフォームしたアイアンハイドはミソラと視線を合わせるかのようにかがみ込む。
『オプティマスは大丈夫だ。お前は俺と一緒に居ろ』
「でも、」
彼の元に行きたいと言いたげに視線を向けるミソラに対し、アイアンハイドは排気を一つすると手をさしのべる。
『ディセプティコンの臭いがする』
だから行かせるわけにはいかない。
彼とて意地悪をしているわけでは無いのだ。叶うのならば側に行かせてやりたいと思うが、今のこの状況がそれを許してはくれない。
下手にミソラが動き回り、ディセプティコンに捕まってしまえば彼らに迷惑をかけてしまう。
「ここに居ます」
『悪いな』
差し出された掌にミソラが乗るとアイアンハイドは己の配置場所へと向かって歩き出す。
空に浮かんでいたオプティマスはいつの間にか地上に着地してしまったらしく、その姿を見ることは出来そうも無い。
「アイアンハイド、サム達と連絡はついた?」
『いいや』
「そっか」
『サムならばやってくれると信じている。何の確証もないが、あいつはそれを出来るだけの力を持った奴だ』
人間を信じるなんてらしくないことだが。と言葉をこぼしたアイアンハイド。
口では人のことを軽んじたことを言っているが、彼は密かに人に好感を抱いていることをミソラは知っている。
レノックスの家族の話を聞いているときの彼はどこか楽しそうだ。
軍人達と最新兵器の話や作戦会議をしているときも、人間の言葉にきちんと耳を傾け、助言をしたり賛同したりしている。
「うん。サムならきっとオプティマスを生き返らせる事ができるよね」
祈るように呟いた時、見慣れた人影を見つける。
駆け寄ってきた人影、レノックスはミソラに向かい声をかけた。
「無事に到着出来たようだな。どこぞの長官殿よりよっぽどたくましい。是非とも俺の部隊に所属して欲しいもんだ!」
『レノックス。口が悪いぞ』
「おっと、そいつは失礼したな」
申し訳ないと口にしたレノックスはミソラに向かい手を伸ばして来た。下りてこいと言う意味に気づいたアイアンハイドはミソラを砂の上に降ろす。
「もうすぐここは戦場になる。俺としては逃げて欲しい・・・だが、事情が事情なんでな。お前はラチェットと一緒にいろ。アイアンハイドは俺と一緒に前線に行くぞ」
「気をつけて下さいね」
「解ってるさ。ラチェットはこの先にいる。一人で行けそうか?」
黄緑色の外装が意外と近い場所に見えたのでミソラは頷くと、ラチェットの居る場所へと向かって歩き出す。