幕間:貴方と私を結ぶ約束
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検査を終えたミソラをウィトウィッキー家に送り届けた後、オプティマスは基地へと帰還すると、待っていたと言うかのようにラチェットが姿を現す。
『お姫様は無事に送り届けられたようだな』
『ラチェット?どうした?』
『・・・少し報告せねばならないことがある』
一瞬だけ言い淀んだラチェットの様子にオプティマスは検査結果が良くないモノだったのだろうと理解した。
別れ際、ミソラは告げた。
『また、気分転換に連れて行ってね』
楽しみに待ってる。
そう告げて自分の中から下りていったミソラをオプティマスは引き留めたかった。叶うならば彼女を自分の手の届く場に置き、危険から守り抜きたい。
だが、それを今すぐ実行することは出来ない。
高校生活が終わるまでの間、その短い時間がミソラに与えられた最後の自由な時間となるのだから。
それを了承したのは他ならぬ自分だ。
『そんな顔をするのならば、お願いなんて聞かねばよかったのだ。だがまぁ君のそういう不器用な所を私はとても好ましいと思っているがね』
『・・・検査結果はどうだった』
『良いとは言えん』
空中に映し出されたデータをオプティマスは無言で見つめる。
予想していた通りの結果に沈黙をしたオプティマスに対し、ラチェットは引き出しから何かを取り出す。
小さなソレを興味深そうにオプティマスは見つめる。
『彼女に処方した薬だ。今はこれで少しは先延ばしにすることは出来るだろう。だが、あくまでも先延ばしにするだけであることを忘れないようにしてくれ』
『そうか』
『これが効く内はいくらでも対処ができる・・・だが、いつかこの薬も効かなくなる。そうなる前に手を打たねばならない。近々、ジョルトがこの星に来る予定となっているから改良することができるだろう。ジョルト以外にもオートボットが来る予定だ。戦力も増強されるから彼女の護衛を付けることもできそうだが・・・』
君はそれを認められるか?
視線で問いかけられたオプティマスは即答出来ない。
彼女のためを思うのならば了承すべきだ、だが、心がそれを認めようとはしていない。彼女を守るのは、ミソラを守るのは自分だと思う。
しかし、司令官としての立場がその気持ちを許してはくれないのだ。
『彼女の安全のためならば当然のことだろう』
『君は本当に・・・』
理解が出来ないと言うかのように頭を左右に振ったラチェットは口を閉ざす。
『ラチェット』
思い出すのはあの丘で交わした約束。
それをこの軍医に話すべきか考える。
医者ということもあってか、彼はやはり命を大切にしているのだ。その彼に先程の約束を告げたとなれば、恐らく次回の検査にてミソラはそれはそれは酷い目に遭うだろう。
もしかしたら、泣いてしまうかもしれない。
そう思ったオプティマスは約束を口にすることをやめた。
『なんだね?今日の君は少しばかり変だな・・・君も検査を受けていくか?』
『謹んで辞退しよう。やることが溜まっているのでな』
『午前中にレノックスが怒り狂いながら君を探していたが、午後からは泣きながら君を探していたな』
『そうか・・・謝っておこう』
オプティマス探索の足にされたアイアンハイドにも謝っておけ。とラチェットから言われた言葉にオプティマスはしっかりと頷いた。
『お姫様は無事に送り届けられたようだな』
『ラチェット?どうした?』
『・・・少し報告せねばならないことがある』
一瞬だけ言い淀んだラチェットの様子にオプティマスは検査結果が良くないモノだったのだろうと理解した。
別れ際、ミソラは告げた。
『また、気分転換に連れて行ってね』
楽しみに待ってる。
そう告げて自分の中から下りていったミソラをオプティマスは引き留めたかった。叶うならば彼女を自分の手の届く場に置き、危険から守り抜きたい。
だが、それを今すぐ実行することは出来ない。
高校生活が終わるまでの間、その短い時間がミソラに与えられた最後の自由な時間となるのだから。
それを了承したのは他ならぬ自分だ。
『そんな顔をするのならば、お願いなんて聞かねばよかったのだ。だがまぁ君のそういう不器用な所を私はとても好ましいと思っているがね』
『・・・検査結果はどうだった』
『良いとは言えん』
空中に映し出されたデータをオプティマスは無言で見つめる。
予想していた通りの結果に沈黙をしたオプティマスに対し、ラチェットは引き出しから何かを取り出す。
小さなソレを興味深そうにオプティマスは見つめる。
『彼女に処方した薬だ。今はこれで少しは先延ばしにすることは出来るだろう。だが、あくまでも先延ばしにするだけであることを忘れないようにしてくれ』
『そうか』
『これが効く内はいくらでも対処ができる・・・だが、いつかこの薬も効かなくなる。そうなる前に手を打たねばならない。近々、ジョルトがこの星に来る予定となっているから改良することができるだろう。ジョルト以外にもオートボットが来る予定だ。戦力も増強されるから彼女の護衛を付けることもできそうだが・・・』
君はそれを認められるか?
視線で問いかけられたオプティマスは即答出来ない。
彼女のためを思うのならば了承すべきだ、だが、心がそれを認めようとはしていない。彼女を守るのは、ミソラを守るのは自分だと思う。
しかし、司令官としての立場がその気持ちを許してはくれないのだ。
『彼女の安全のためならば当然のことだろう』
『君は本当に・・・』
理解が出来ないと言うかのように頭を左右に振ったラチェットは口を閉ざす。
『ラチェット』
思い出すのはあの丘で交わした約束。
それをこの軍医に話すべきか考える。
医者ということもあってか、彼はやはり命を大切にしているのだ。その彼に先程の約束を告げたとなれば、恐らく次回の検査にてミソラはそれはそれは酷い目に遭うだろう。
もしかしたら、泣いてしまうかもしれない。
そう思ったオプティマスは約束を口にすることをやめた。
『なんだね?今日の君は少しばかり変だな・・・君も検査を受けていくか?』
『謹んで辞退しよう。やることが溜まっているのでな』
『午前中にレノックスが怒り狂いながら君を探していたが、午後からは泣きながら君を探していたな』
『そうか・・・謝っておこう』
オプティマス探索の足にされたアイアンハイドにも謝っておけ。とラチェットから言われた言葉にオプティマスはしっかりと頷いた。