幕間:貴方と私を結ぶ約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
少し小高い丘の上にミソラはオプティマスと居た。
人があまり立ち寄らないその丘の上でミソラは黙って景色を見つめていた。
『美しい星だと思う』
心からそう思って言っているのだ解ったミソラは自分のことのように嬉しそうに笑う。
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいな」
ふと彼らの故郷はどんな星だったのだろうかと考える。
金属生命体である彼らの星なのだから、恐らく貴金属で出来ているのだろうか、またはここと同じような環境なのだろうかと考えていると、目の前に突然映像が浮かび上がる。
何事かと思いオプティマスを見ると、彼の両目からその映像が映されていた
『我らの故郷だ』
視線を映像へと戻す。
金属の建物で覆われているが、至る所から淡い光が放たれており、その光が貴金属に反射してきらきらと輝いている。
飛行型のトランスフォーマーが数機、飛んでいく。
地球とは似ても似つかない光景がそこにはあった。
「綺麗」
出てきた言葉はたった一言。
それ以外の言葉が見つけられなかったのだ。
食い入るように映像を見つめていたとき、不意に建物の一つから火が上がった。
それを合図に始まる戦い。
戦いの中心にいるのは忘れもしないメガトロンだ。
「っ・・・」
『すまない、配慮が足りなかった』
ミソラの怯えに気づいたオプティマスが映像を消す。
気遣うかのように向けられる青い瞳に対し、ミソラはぎこちなく微笑みかけた。彼が悪いのでは無い。
彼は自分の故郷を見せてくれただけなのだから。
「ありがとう、大丈夫」
『そうか』
黙り込んだ二人の耳には鳥の鳴く声だけが聞こえてくる。
こことは違う美しさを持つオプティマス達の故郷。
あの光景を見たからこそ、彼らが星を蘇らせる為に必死になっていたのも解る気がした。
だがその鍵となるはずのキューブはすでに失われてしまった。
『キューブとは強力なオールスパークを守る箱でしか無い。本当に我々が必要としていたのはオールスパークだったのだから・・・オールスパークとは強力なエネルゴンの事を意味している。もっともその力の大半はメガトロンと共に失われてしまったがね』
何度目かの検診の時にキューブとは何だったのかと問いかけたミソラに対し、ラチェットはそう教えてくれた。
キューブが守っていたオールスパークの力の一部はミソラへと流れ込んでいる。キューブの欠片も微かに残ったエネルゴンがあるのだが、それら全てをかき集めたとしても彼らの故郷を復活させるほどの力は無いのだ。
そのことに対し、ミソラは申し訳なく思い視線を足下に落とす。
『君たちのせいではない』
「・・・オプティマスは本当に優しいね」
きっと自分ならば怒り狂っていたに違いが無い。
最後の希望を砕かれたのだから。
ミソラはそっと自分の掌を見つめる。
自分の体の中にオールスパークの力の一部が流れているのだ。この力を使いたいと思う、彼らの故郷を復活させるために。
『君は君の事を大切にすべきだ。我らのことは気にする必要は無い』
「オプティマス、私を掌に乗せてくれる?」
貴方の顔を見て話をしたい。
そう告げたミソラの前にオプティマスの掌が差し出された
人があまり立ち寄らないその丘の上でミソラは黙って景色を見つめていた。
『美しい星だと思う』
心からそう思って言っているのだ解ったミソラは自分のことのように嬉しそうに笑う。
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいな」
ふと彼らの故郷はどんな星だったのだろうかと考える。
金属生命体である彼らの星なのだから、恐らく貴金属で出来ているのだろうか、またはここと同じような環境なのだろうかと考えていると、目の前に突然映像が浮かび上がる。
何事かと思いオプティマスを見ると、彼の両目からその映像が映されていた
『我らの故郷だ』
視線を映像へと戻す。
金属の建物で覆われているが、至る所から淡い光が放たれており、その光が貴金属に反射してきらきらと輝いている。
飛行型のトランスフォーマーが数機、飛んでいく。
地球とは似ても似つかない光景がそこにはあった。
「綺麗」
出てきた言葉はたった一言。
それ以外の言葉が見つけられなかったのだ。
食い入るように映像を見つめていたとき、不意に建物の一つから火が上がった。
それを合図に始まる戦い。
戦いの中心にいるのは忘れもしないメガトロンだ。
「っ・・・」
『すまない、配慮が足りなかった』
ミソラの怯えに気づいたオプティマスが映像を消す。
気遣うかのように向けられる青い瞳に対し、ミソラはぎこちなく微笑みかけた。彼が悪いのでは無い。
彼は自分の故郷を見せてくれただけなのだから。
「ありがとう、大丈夫」
『そうか』
黙り込んだ二人の耳には鳥の鳴く声だけが聞こえてくる。
こことは違う美しさを持つオプティマス達の故郷。
あの光景を見たからこそ、彼らが星を蘇らせる為に必死になっていたのも解る気がした。
だがその鍵となるはずのキューブはすでに失われてしまった。
『キューブとは強力なオールスパークを守る箱でしか無い。本当に我々が必要としていたのはオールスパークだったのだから・・・オールスパークとは強力なエネルゴンの事を意味している。もっともその力の大半はメガトロンと共に失われてしまったがね』
何度目かの検診の時にキューブとは何だったのかと問いかけたミソラに対し、ラチェットはそう教えてくれた。
キューブが守っていたオールスパークの力の一部はミソラへと流れ込んでいる。キューブの欠片も微かに残ったエネルゴンがあるのだが、それら全てをかき集めたとしても彼らの故郷を復活させるほどの力は無いのだ。
そのことに対し、ミソラは申し訳なく思い視線を足下に落とす。
『君たちのせいではない』
「・・・オプティマスは本当に優しいね」
きっと自分ならば怒り狂っていたに違いが無い。
最後の希望を砕かれたのだから。
ミソラはそっと自分の掌を見つめる。
自分の体の中にオールスパークの力の一部が流れているのだ。この力を使いたいと思う、彼らの故郷を復活させるために。
『君は君の事を大切にすべきだ。我らのことは気にする必要は無い』
「オプティマス、私を掌に乗せてくれる?」
貴方の顔を見て話をしたい。
そう告げたミソラの前にオプティマスの掌が差し出された