1章:エピローグ
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ありとあらゆる検査をミソラはラチェット直々にされ、そして無事に全てが終わった。
検査前に彼は不安がるミソラに対し、痛みは感じさせないよと約束をしてくれた。実際にはその通りで、全くの無痛なその検査にミソラは少しだけ拍子抜けをしていた。検査というからもっと痛いものだと思っていたのだが、さすがは地球よりも進んだ文明を持つオートボットの技術だとここは褒めるべきなのだろうなと思いながら、衣服を整えるとラチェットへと視線を向ける。
「どうでした?」
『やはり予想通りの結果となったな』
キュインッとアイカメラを光らせながらラチェットが告げた言葉にミソラは動揺すること無く、その事実を受け入れた。
解っていたことだ。
そうでなければ今自分はこの地に立っていないはずなのだから。
『君の体にはオールスパークの影響により大量のエネルゴンがある状態になっている。君が北極で死ななかったのもこのせいだろうな』
「・・・そうですか」
『メガトロンが墜落した場所はキューブの上だったのだろう。何故かは解らないがキューブの中にあったオールスパークが君に流れ込んだ。故に君は生きながらえることが出来たというわけだ』
「キューブの力がメガトロンに流れなくて良かった」
『いやはや、全くだ』
もしも、メガトロンにキューブの力が加わったのならばきっとこの星は今頃無かっただろう。オプティマスもメガトロンと戦って無事には済まなかっただろうなと想像した瞬間、ミソラは身を竦ませる。
『検査は無事に終了したか?』
『あぁ。たった今終わったところだ・・・彼女に話があるのか、オプティマス』
入ってきたオプティマスを見ること無くラチェットは使用した道具を片付け始める。
司令官であるオプティマスに対し、随分な態度だとミソラは一人ハラハラしていたが、オプティマス本人はラチェットの態度に対し何も感じていないようだった。
『ミソラ』
「は、はい!!」
思わず姿勢を正してしまったミソラの脳裏には検査を受ける前、オプティマスが言っていた言葉が思い出される。
彼は言っていた。
『守らせて欲しい』と。
聞いた時こそ自分の事を守ってくれるのだろうか?と一瞬だけ期待したミソラだったが、検査結果を聞いた今となれば彼が守りたいのは自分の中にあるエネルゴンであることくらい解っている。
ミソラという存在では無い。
そのことが少しだけチクリと心を傷つける。
『事は君が思っているよりも深刻だ。可能ならば今すぐにでも君を我々の手で保護したい。君には不自由な思いをさせるかもしれないが、そうするしか人類を守る事が出来ない。今後、君を狙ってディセプティコンが襲ってくるだろう・・・叶うならば私の手で君を守らせて欲しい』
まるでプロポーズのようだとミソラは一瞬思ってしまう。
ミソラとて年頃だ。こんな風に言われて心がときめかないわけが無い。
仮に相手が巨大なロボットから言われた言葉だとしても。
「・・・私がここに来るのが最良の選択になりますか?」
『皮肉なことにそうなるな。だが、君が嫌だというのならば君の意見を尊重しよう』
あまり長い間は尊重出来ないが。
小さな声で返された言葉。偽ることだって出来るのに彼はそれをしなかった。
それだけでミソラには十分だった。
検査前に彼は不安がるミソラに対し、痛みは感じさせないよと約束をしてくれた。実際にはその通りで、全くの無痛なその検査にミソラは少しだけ拍子抜けをしていた。検査というからもっと痛いものだと思っていたのだが、さすがは地球よりも進んだ文明を持つオートボットの技術だとここは褒めるべきなのだろうなと思いながら、衣服を整えるとラチェットへと視線を向ける。
「どうでした?」
『やはり予想通りの結果となったな』
キュインッとアイカメラを光らせながらラチェットが告げた言葉にミソラは動揺すること無く、その事実を受け入れた。
解っていたことだ。
そうでなければ今自分はこの地に立っていないはずなのだから。
『君の体にはオールスパークの影響により大量のエネルゴンがある状態になっている。君が北極で死ななかったのもこのせいだろうな』
「・・・そうですか」
『メガトロンが墜落した場所はキューブの上だったのだろう。何故かは解らないがキューブの中にあったオールスパークが君に流れ込んだ。故に君は生きながらえることが出来たというわけだ』
「キューブの力がメガトロンに流れなくて良かった」
『いやはや、全くだ』
もしも、メガトロンにキューブの力が加わったのならばきっとこの星は今頃無かっただろう。オプティマスもメガトロンと戦って無事には済まなかっただろうなと想像した瞬間、ミソラは身を竦ませる。
『検査は無事に終了したか?』
『あぁ。たった今終わったところだ・・・彼女に話があるのか、オプティマス』
入ってきたオプティマスを見ること無くラチェットは使用した道具を片付け始める。
司令官であるオプティマスに対し、随分な態度だとミソラは一人ハラハラしていたが、オプティマス本人はラチェットの態度に対し何も感じていないようだった。
『ミソラ』
「は、はい!!」
思わず姿勢を正してしまったミソラの脳裏には検査を受ける前、オプティマスが言っていた言葉が思い出される。
彼は言っていた。
『守らせて欲しい』と。
聞いた時こそ自分の事を守ってくれるのだろうか?と一瞬だけ期待したミソラだったが、検査結果を聞いた今となれば彼が守りたいのは自分の中にあるエネルゴンであることくらい解っている。
ミソラという存在では無い。
そのことが少しだけチクリと心を傷つける。
『事は君が思っているよりも深刻だ。可能ならば今すぐにでも君を我々の手で保護したい。君には不自由な思いをさせるかもしれないが、そうするしか人類を守る事が出来ない。今後、君を狙ってディセプティコンが襲ってくるだろう・・・叶うならば私の手で君を守らせて欲しい』
まるでプロポーズのようだとミソラは一瞬思ってしまう。
ミソラとて年頃だ。こんな風に言われて心がときめかないわけが無い。
仮に相手が巨大なロボットから言われた言葉だとしても。
「・・・私がここに来るのが最良の選択になりますか?」
『皮肉なことにそうなるな。だが、君が嫌だというのならば君の意見を尊重しよう』
あまり長い間は尊重出来ないが。
小さな声で返された言葉。偽ることだって出来るのに彼はそれをしなかった。
それだけでミソラには十分だった。