1章:それは必然的な出会い
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目の前にいるメガトロンの瞳からはすでに光は消えている。
彼の命とも呼べるスパークがあったところからは未だに火花が上がっており、メガトロンが完全に沈黙してしまっていることを証明していた。
事切れたメガトロンの前に立ちながらミソラは黙って彼を見つめ続けていた。
「ミソラ!ミソラ!!」
名を呼びながら走り寄ってきたのはサムだ。
無事なその姿にホッと胸をなで下ろしたミソラは彼に向き合う。
「サム、無事で良かった」
「それはこっちの台詞だよ。オプティマスから君のことを聞いて・・・すごく心配した。でも、怪我が無くてなによりだよ」
はぁっとため息を吐いたサムはその場に座り込むと、不意にその視線をメガトロンへと向ける。
何も言わないままサムはメガトロンを見つめていた。
「僕がキューブを押しつけたんだ」
「うん」
「オプティマスはキューブを僕の胸に押し当てろって言っていた。キューブを破壊するって・・・でも、キューブの力は強すぎて、オプティマスは耐えられないのは解っていたんだ。だから僕は嫌だったんだよ」
「うん」
「僕、思ったんだよ・・・こんなモノがあるからメガトロンが暴走するんだって」
すでにこの世には無いキューブ。
彼らが、オプティマス達がどれほどこのキューブを求めていたのか教えてもらっていたのだ。故郷を復活させるためには必要なものだと解った上で、サムはそれを破壊することを選んだ。
「オプティマスは友人だ。いくら友人の頼みだからと言っても、彼が死ぬようなことだけは嫌だったんだ・・・」
彼が死ぬ姿だけは見たくなかったんだ。
困ったように微笑んだサムは己の手を見つめる。
そんなサムの隣に座ったミソラは彼の肩を軽く叩き彼を慰めた。
思い出すのは名も知らないオートボットの姿。
「そうだね・・・死んで欲しくは、なかったね」
膝を抱えたミソラは額を押しつける。
今でも鮮明に覚えているのだ。メガトロンに引き裂かれる彼の姿を。自分に向かい優しい慰めの言葉を言ってくれた声を。名前を知りたかった、彼の口から直接。
「バンブルビーは僕の所に残ってくれる」
「そっか、よかったね。」
「本当だよ!危うく4000ドルに逃げられるところだった!!」
声を上げて笑った後、サムは仰向けに倒れ込む。
つい先程までここが戦場だったとは思えないほど穏やかな雰囲気となっている。
誰もが皆、傷を負い、土埃まみれになっている。
けれど、笑っている。
「ミソラ」
「なあに?」
「君がどんな秘密を抱えているのか僕には解らない。でも、力になれることもあると思うんだ。いつか話してくれると嬉しいな」
前に向けていた視線をサムに向けると彼はミソラを見つめている。
「サム・・・」
「だって僕ら、家族だろ?」
勢いよく起き上がったサムは服についていた土を手で払うとミソラに向かい手をさしのべる。
「帰ろうか」
伸ばされているサムの手をミソラは掴むと立ち上がった。
彼の命とも呼べるスパークがあったところからは未だに火花が上がっており、メガトロンが完全に沈黙してしまっていることを証明していた。
事切れたメガトロンの前に立ちながらミソラは黙って彼を見つめ続けていた。
「ミソラ!ミソラ!!」
名を呼びながら走り寄ってきたのはサムだ。
無事なその姿にホッと胸をなで下ろしたミソラは彼に向き合う。
「サム、無事で良かった」
「それはこっちの台詞だよ。オプティマスから君のことを聞いて・・・すごく心配した。でも、怪我が無くてなによりだよ」
はぁっとため息を吐いたサムはその場に座り込むと、不意にその視線をメガトロンへと向ける。
何も言わないままサムはメガトロンを見つめていた。
「僕がキューブを押しつけたんだ」
「うん」
「オプティマスはキューブを僕の胸に押し当てろって言っていた。キューブを破壊するって・・・でも、キューブの力は強すぎて、オプティマスは耐えられないのは解っていたんだ。だから僕は嫌だったんだよ」
「うん」
「僕、思ったんだよ・・・こんなモノがあるからメガトロンが暴走するんだって」
すでにこの世には無いキューブ。
彼らが、オプティマス達がどれほどこのキューブを求めていたのか教えてもらっていたのだ。故郷を復活させるためには必要なものだと解った上で、サムはそれを破壊することを選んだ。
「オプティマスは友人だ。いくら友人の頼みだからと言っても、彼が死ぬようなことだけは嫌だったんだ・・・」
彼が死ぬ姿だけは見たくなかったんだ。
困ったように微笑んだサムは己の手を見つめる。
そんなサムの隣に座ったミソラは彼の肩を軽く叩き彼を慰めた。
思い出すのは名も知らないオートボットの姿。
「そうだね・・・死んで欲しくは、なかったね」
膝を抱えたミソラは額を押しつける。
今でも鮮明に覚えているのだ。メガトロンに引き裂かれる彼の姿を。自分に向かい優しい慰めの言葉を言ってくれた声を。名前を知りたかった、彼の口から直接。
「バンブルビーは僕の所に残ってくれる」
「そっか、よかったね。」
「本当だよ!危うく4000ドルに逃げられるところだった!!」
声を上げて笑った後、サムは仰向けに倒れ込む。
つい先程までここが戦場だったとは思えないほど穏やかな雰囲気となっている。
誰もが皆、傷を負い、土埃まみれになっている。
けれど、笑っている。
「ミソラ」
「なあに?」
「君がどんな秘密を抱えているのか僕には解らない。でも、力になれることもあると思うんだ。いつか話してくれると嬉しいな」
前に向けていた視線をサムに向けると彼はミソラを見つめている。
「サム・・・」
「だって僕ら、家族だろ?」
勢いよく起き上がったサムは服についていた土を手で払うとミソラに向かい手をさしのべる。
「帰ろうか」
伸ばされているサムの手をミソラは掴むと立ち上がった。