5章:全てはこの為に
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吹き飛ばされたクインテッサだったが、すぐに体制を整えるとオプティマスに向かって両手をかざす。
クインテッサの掌から青白い電気が放たれてオプティマスに襲いかかる。
真正面からその電流を受けたオプティマスは苦痛に満ちた声を上げながらも、尚もクインテッサに向かい手を伸ばす。
『私を誰だと思っている!?お前を造った者だ!何故逆らう!?』
再び洗脳するかのように電流がオプティマスの身体を蝕もうとする。
それに気づいたミソラは止めろと必死に声を張り上げるが、クインテッサは止めることなどしない。
オプティマスさえ再度自分の駒になるのならばまだ取り返しはつく。
そう言うかのように唇を歪めて笑った時だ。
『私の友人を紹介する・・・バンブルビーだ』
『”初めまして””クソ野郎!!”』
聞こえてきた音声にクインテッサが振り返るよりも早く、バンブルビーは迷うことなく銃弾を放つ。
背後から攻撃をされたクインテッサは悲鳴を上げながら全身から青白い焔を出す。
焔はクインテッサの身体を一瞬で焼き尽くした。
宙を舞う細かな灰は微かに青白く発光しているのをジッとミソラが見つめていると、灰はどこからともなく流れてきた風に吹き飛ばされるかのようにミソラの頭から全身へと降りかかる。
「ッ!?」
咄嗟に目を閉じたミソラは頭からその灰を浴びる。
重さも何も感じない灰が身体に付着したのはほんの一瞬で、再度どこからか吹いてきた風によって大半が吹き飛ばされた。
数度軽い咳をしたミソラは、頭を数回振る。
灰は既に霧散しており最初からその存在などなかったかのように何も無い。
「・・・倒したの?」
こんなにも簡単に創造主を殺せるのだろうか?そう思いながらミソラは呟くが、それに対する答えなど誰も持っていない。
ただ、この場からクインテッサが消えた事だけが理解出来た。
一番厄介な敵が消えたことを今は良しとすべきだと思ったミソラだったが、クインテッサを倒しただけでは地球の脅威は去っていないことを思い出す。
「杖は!?」
クインテッサが消えた今、杖はどうなったのだと思いヴィヴィアンへと視線を向ければ丁度床から杖が抜かれる瞬間だった。
鍵である杖が抜かれた直後、力を失った建物が崩壊を始める。
全員が地球の重力に引き寄せられるかのように頭から落下し始め、ミソラも例外なく落下し始めるが未だに四肢を拘束するケーブルは外れないため瓦礫と一緒に落下が始まったことに顔を引きつらせた時だ。
『ミソラ。大丈夫だ』
すぐ近くから聞こえたオプティマスの声。
それを認識したのと同時にケーブルが切断される。
フワリと浮かぶ身体を大きな手が掴む。
「オプティマス」
間近に見える青い瞳にを見つめながら彼の名を呼ぶ。
その声に応えるかのように目が緩やかに細められ、あぁ彼なのだなと、私の知っているオプティマスなのだとミソラは認識した瞬間。
涙が次々と溢れ出す。
零れた涙が宙に浮かび、オプティマスの頬に当たって散っていく。
「オプティマス。ずっと貴方に言いたかった事があるの」
愛おしむかのように手を差しのばせば、冷たい金属の感触が指先に伝わってくる。
戦闘を行ったからなのか少しばかりザラザラとしている表面を労るかのようにそっと優しく撫でながらミソラは微笑む。
「おかえりなさい」
ずっとずっと、貴方の帰りを待っていたの。
『あぁ。ただいま・・・ミソラ』
ずっとずっと、聞きたかった言葉が聞けた。
それだけでミソラは満たされて、嬉しくて笑いたいはずなのに何故か出てくるのは涙ばかりで、笑顔の一つも満足に浮かべられない。
そんなミソラを慰めるかのようにオプティマスはそっと自身の胸元に引き寄せてくれた。
クインテッサの掌から青白い電気が放たれてオプティマスに襲いかかる。
真正面からその電流を受けたオプティマスは苦痛に満ちた声を上げながらも、尚もクインテッサに向かい手を伸ばす。
『私を誰だと思っている!?お前を造った者だ!何故逆らう!?』
再び洗脳するかのように電流がオプティマスの身体を蝕もうとする。
それに気づいたミソラは止めろと必死に声を張り上げるが、クインテッサは止めることなどしない。
オプティマスさえ再度自分の駒になるのならばまだ取り返しはつく。
そう言うかのように唇を歪めて笑った時だ。
『私の友人を紹介する・・・バンブルビーだ』
『”初めまして””クソ野郎!!”』
聞こえてきた音声にクインテッサが振り返るよりも早く、バンブルビーは迷うことなく銃弾を放つ。
背後から攻撃をされたクインテッサは悲鳴を上げながら全身から青白い焔を出す。
焔はクインテッサの身体を一瞬で焼き尽くした。
宙を舞う細かな灰は微かに青白く発光しているのをジッとミソラが見つめていると、灰はどこからともなく流れてきた風に吹き飛ばされるかのようにミソラの頭から全身へと降りかかる。
「ッ!?」
咄嗟に目を閉じたミソラは頭からその灰を浴びる。
重さも何も感じない灰が身体に付着したのはほんの一瞬で、再度どこからか吹いてきた風によって大半が吹き飛ばされた。
数度軽い咳をしたミソラは、頭を数回振る。
灰は既に霧散しており最初からその存在などなかったかのように何も無い。
「・・・倒したの?」
こんなにも簡単に創造主を殺せるのだろうか?そう思いながらミソラは呟くが、それに対する答えなど誰も持っていない。
ただ、この場からクインテッサが消えた事だけが理解出来た。
一番厄介な敵が消えたことを今は良しとすべきだと思ったミソラだったが、クインテッサを倒しただけでは地球の脅威は去っていないことを思い出す。
「杖は!?」
クインテッサが消えた今、杖はどうなったのだと思いヴィヴィアンへと視線を向ければ丁度床から杖が抜かれる瞬間だった。
鍵である杖が抜かれた直後、力を失った建物が崩壊を始める。
全員が地球の重力に引き寄せられるかのように頭から落下し始め、ミソラも例外なく落下し始めるが未だに四肢を拘束するケーブルは外れないため瓦礫と一緒に落下が始まったことに顔を引きつらせた時だ。
『ミソラ。大丈夫だ』
すぐ近くから聞こえたオプティマスの声。
それを認識したのと同時にケーブルが切断される。
フワリと浮かぶ身体を大きな手が掴む。
「オプティマス」
間近に見える青い瞳にを見つめながら彼の名を呼ぶ。
その声に応えるかのように目が緩やかに細められ、あぁ彼なのだなと、私の知っているオプティマスなのだとミソラは認識した瞬間。
涙が次々と溢れ出す。
零れた涙が宙に浮かび、オプティマスの頬に当たって散っていく。
「オプティマス。ずっと貴方に言いたかった事があるの」
愛おしむかのように手を差しのばせば、冷たい金属の感触が指先に伝わってくる。
戦闘を行ったからなのか少しばかりザラザラとしている表面を労るかのようにそっと優しく撫でながらミソラは微笑む。
「おかえりなさい」
ずっとずっと、貴方の帰りを待っていたの。
『あぁ。ただいま・・・ミソラ』
ずっとずっと、聞きたかった言葉が聞けた。
それだけでミソラは満たされて、嬉しくて笑いたいはずなのに何故か出てくるのは涙ばかりで、笑顔の一つも満足に浮かべられない。
そんなミソラを慰めるかのようにオプティマスはそっと自身の胸元に引き寄せてくれた。