5章:全てはこの為に
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グルグルと回転する視界の中、ミソラはケイドとヴィヴィアンは無事かと思い視線を動かすと、2人は意外なことにすぐに見つけられた。
この場の空間は無重力になっているらしく、ふわふわと宙に浮かんでいる。
オールスパークの力で周りに浮かんでいる障害物で道を作ろうかとミソラは考えるが、疲労した身体は限界を訴えておりそのような事がすることは不可能だ。
何より、そのような事をしたのならばクインテッサに向けている力が弱まる。
自由になった彼女がヴィヴィアンを殺しに行くのは明らかで、この場でそれを阻止できるのはミソラだけだ。
「(2人にはなんとかして杖の元にまで行って欲しいけど・・・)」
必死に杖に向かって手を伸ばしているケイドとヴィヴィアンだが、無重力の中では移動することが出来ず宙を掻くだけで終わる。
「くそっ!!」
苛立ちを隠せなかったケイドの声が響いたとき、ミソラはケイド達の後ろにバンブルビーが居ることに気づく。
クリクリの青い目と視線が合った瞬間、ミソラは一つ頷くとゆっくりと視線をケイド達へと移動させ、再度バンブルビーへと視線を戻せば彼は解ったと言うかのように耳を動かした。
全てを言わなくてもバンブルビーが解ってくれたことにミソラは少しだけ目を和らげる。
バンブルビーならばきっとケイド達を杖の場所まで何とかして送り届けてくれるはずだ。それまでの間、クインテッサがそれに気づかないよう彼女の関心を引きつけ、そして時間を稼がなければならない。
『終りです』
密かに動いている者達のことなど気にもとめていないのか、もしくは自らの勝利が揺るぎない事を悟っているらしいクインテッサが勝ち誇った笑みを浮かべながらミソラへと告げる。
あと少しで全てが望むがままになる。
サイバトロン星は蘇り、そしてユニクロンが滅ぶ。
「いいえ。まだ終わっていない」
『終わったのですよ。私に対抗できたお前も時期に限界を迎えるでしょう。そうなればトランスフォーマー達は私に逆らう事など出来ない。脆弱な人間達は何も出来ぬまま死ぬのです』
「クインテッサ」
『なんですか?命乞いならばもう遅い。この私に逆らったお前に関しては死ぬよりも辛い目に遭ってもらいます』
「それは嫌だなぁ」
ミソラはバンブルビーがケイド達に触れた事に気づくと唇に笑みを浮かべる。
この時になってクインテッサはミソラが何かを企んでいる事に気づく。
「・・・私達人間って諦めが悪いって知ってた?」
往生際の悪さには自信があるのだと言うかのように不敵に笑った直後、ヴィヴィアンが杖を掴む。
今度こそ絶対に離さないと言うかのようにしっかりと両手で杖を掴むと、床から杖を抜くために腕に力を込める。
『止めろ!!私の杖に触れるな!!!!』
凄まじい形相でヴィヴィアンに向かいクインテッサが声を張り上げる。
叶うのならば今すぐヴィヴィアンの元に向かい、彼女を殺したいのだろうがミソラがそれを許さない。
唇を噛みしめながら必死にこの場にクインテッサを縛り付ける。
「離さない!!絶対にッ・・・」
『おのれぇぇぇ!!!!』
凄まじい形相をして互いの顔を睨み付けながらミソラとクインテッサは力を使う。
強い力が衝突する度に火花が飛び散る。
苦痛で歪む視界の中、ミソラの目は鮮やかな青と赤が飛び込んできた。
『クインテッサ。我々の星から出て行け』
いつの間にかクインテッサの背後に回り込んでいたらしいオプティマスが持っていた剣を叩付けた。
この場の空間は無重力になっているらしく、ふわふわと宙に浮かんでいる。
オールスパークの力で周りに浮かんでいる障害物で道を作ろうかとミソラは考えるが、疲労した身体は限界を訴えておりそのような事がすることは不可能だ。
何より、そのような事をしたのならばクインテッサに向けている力が弱まる。
自由になった彼女がヴィヴィアンを殺しに行くのは明らかで、この場でそれを阻止できるのはミソラだけだ。
「(2人にはなんとかして杖の元にまで行って欲しいけど・・・)」
必死に杖に向かって手を伸ばしているケイドとヴィヴィアンだが、無重力の中では移動することが出来ず宙を掻くだけで終わる。
「くそっ!!」
苛立ちを隠せなかったケイドの声が響いたとき、ミソラはケイド達の後ろにバンブルビーが居ることに気づく。
クリクリの青い目と視線が合った瞬間、ミソラは一つ頷くとゆっくりと視線をケイド達へと移動させ、再度バンブルビーへと視線を戻せば彼は解ったと言うかのように耳を動かした。
全てを言わなくてもバンブルビーが解ってくれたことにミソラは少しだけ目を和らげる。
バンブルビーならばきっとケイド達を杖の場所まで何とかして送り届けてくれるはずだ。それまでの間、クインテッサがそれに気づかないよう彼女の関心を引きつけ、そして時間を稼がなければならない。
『終りです』
密かに動いている者達のことなど気にもとめていないのか、もしくは自らの勝利が揺るぎない事を悟っているらしいクインテッサが勝ち誇った笑みを浮かべながらミソラへと告げる。
あと少しで全てが望むがままになる。
サイバトロン星は蘇り、そしてユニクロンが滅ぶ。
「いいえ。まだ終わっていない」
『終わったのですよ。私に対抗できたお前も時期に限界を迎えるでしょう。そうなればトランスフォーマー達は私に逆らう事など出来ない。脆弱な人間達は何も出来ぬまま死ぬのです』
「クインテッサ」
『なんですか?命乞いならばもう遅い。この私に逆らったお前に関しては死ぬよりも辛い目に遭ってもらいます』
「それは嫌だなぁ」
ミソラはバンブルビーがケイド達に触れた事に気づくと唇に笑みを浮かべる。
この時になってクインテッサはミソラが何かを企んでいる事に気づく。
「・・・私達人間って諦めが悪いって知ってた?」
往生際の悪さには自信があるのだと言うかのように不敵に笑った直後、ヴィヴィアンが杖を掴む。
今度こそ絶対に離さないと言うかのようにしっかりと両手で杖を掴むと、床から杖を抜くために腕に力を込める。
『止めろ!!私の杖に触れるな!!!!』
凄まじい形相でヴィヴィアンに向かいクインテッサが声を張り上げる。
叶うのならば今すぐヴィヴィアンの元に向かい、彼女を殺したいのだろうがミソラがそれを許さない。
唇を噛みしめながら必死にこの場にクインテッサを縛り付ける。
「離さない!!絶対にッ・・・」
『おのれぇぇぇ!!!!』
凄まじい形相をして互いの顔を睨み付けながらミソラとクインテッサは力を使う。
強い力が衝突する度に火花が飛び散る。
苦痛で歪む視界の中、ミソラの目は鮮やかな青と赤が飛び込んできた。
『クインテッサ。我々の星から出て行け』
いつの間にかクインテッサの背後に回り込んでいたらしいオプティマスが持っていた剣を叩付けた。