5章:全てはこの為に
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クインテッサもミソラも互いに守りたいと思う存在がいる。
二人の違いは守りたいと願う存在が生きる為に他の何かの命を犠牲にするのか、それとも共存の道を歩むのかの違いだ。
ミソラは可能な限り双方が共に生きられるように望み、クインテッサは宿敵の命を犠牲にして自分の星が生き残る事を望んだ。
「不思議ですよね。私も貴方も同じ事を願っているのに、選んだ答えはまるで違う」
『改革に犠牲はつきものでしょう?』
「私はそうは思わない」
限りある誰かの命を犠牲にしてまで生きたいとも、何かを変えたいとは思えない。
ゆるく微笑みながらミソラが告げた言葉に対し、クインテッサは理解出来ないと言うかのように首を振る。
それが二人にとって埋めようのない決定的な溝なのだと理解したミソラは、それを悲しむかのように静かに目を伏せた。
「オプティマスと私は解り合えた。だからきっと貴方とも解り合えると私は思う。クインテッサ、杖の発動を止めて」
現にこうして言葉を交わし、相手の考えを理解出来ているのだ。
だからこそ希望を見いだしてしまう。
ミソラは縋るようにクインテッサを見つめるが、彼女の無機質な青の瞳にはなんの感情も浮かんでは無いことに気づく。
『私は人間と共存するつもりなどない』
返された否定の言葉にミソラは力無く微笑む。
言葉を交わせるのならば、心があるのならば、きっといつかは解り合えると思っていたのにクインテッサは容赦なくそれらを全て否定する。
『お前達は我々のために滅びるべきなのだ』
「それが貴方の答えなら私は貴方に対して、貴方のやることに対して否定することしか出来ない。私と貴方の選んだ答えは違いすぎる」
微かな痛みを抱きながらミソラがそう告げた瞬間、二人の目の前にケイドとヴィヴィアンが姿を現す。
いつの間にここに来たのだ?と思ったミソラが驚愕のあまり固まることしか出来ずにいると、ケイド達を追いかけてオートボット達が駆けつけてくる。
『”お姫様!?”』
傷だらけのミソラの姿に気づいたバンブルビーが駆け寄ってこようとしたことに気づいたミソラは、駄目だと言うかのように首を振ると強い声で告げる。
「私のことは大丈夫だから!!」
ケイド達のサポートをして欲しいと視線で訴えれば、バンブルビーはオロオロと視線を彷徨わせた時、ディセプティコン達がこの場に現れる。
彼等を率いているメガトロンの姿に気づいたバンブルビーは大きく頷くと戦闘を開始した。
至る所で始まった戦闘。
飛び交う弾丸や、崩れた瓦礫からヴィヴィアンを庇いながらケイドが必死に杖のありかを探していることにミソラは気づく。
「杖はクインテッサの足下!!」
戦闘音にかき消されるかと思った声は確かにケイドへと届けられた。
ケイドがヴィヴィアンを連れて近づいてくる。
『お前は自分のやっていることがどれだけ罪深いことなのか理解しているのですか!?』
「解ってる」
サイバトロン星の復活を望む者達全てから恨まれると解っているが、それでもミソラはこれがきっと最良の答えなのだと思いながらクインテッサを押さえつけた。
二人の違いは守りたいと願う存在が生きる為に他の何かの命を犠牲にするのか、それとも共存の道を歩むのかの違いだ。
ミソラは可能な限り双方が共に生きられるように望み、クインテッサは宿敵の命を犠牲にして自分の星が生き残る事を望んだ。
「不思議ですよね。私も貴方も同じ事を願っているのに、選んだ答えはまるで違う」
『改革に犠牲はつきものでしょう?』
「私はそうは思わない」
限りある誰かの命を犠牲にしてまで生きたいとも、何かを変えたいとは思えない。
ゆるく微笑みながらミソラが告げた言葉に対し、クインテッサは理解出来ないと言うかのように首を振る。
それが二人にとって埋めようのない決定的な溝なのだと理解したミソラは、それを悲しむかのように静かに目を伏せた。
「オプティマスと私は解り合えた。だからきっと貴方とも解り合えると私は思う。クインテッサ、杖の発動を止めて」
現にこうして言葉を交わし、相手の考えを理解出来ているのだ。
だからこそ希望を見いだしてしまう。
ミソラは縋るようにクインテッサを見つめるが、彼女の無機質な青の瞳にはなんの感情も浮かんでは無いことに気づく。
『私は人間と共存するつもりなどない』
返された否定の言葉にミソラは力無く微笑む。
言葉を交わせるのならば、心があるのならば、きっといつかは解り合えると思っていたのにクインテッサは容赦なくそれらを全て否定する。
『お前達は我々のために滅びるべきなのだ』
「それが貴方の答えなら私は貴方に対して、貴方のやることに対して否定することしか出来ない。私と貴方の選んだ答えは違いすぎる」
微かな痛みを抱きながらミソラがそう告げた瞬間、二人の目の前にケイドとヴィヴィアンが姿を現す。
いつの間にここに来たのだ?と思ったミソラが驚愕のあまり固まることしか出来ずにいると、ケイド達を追いかけてオートボット達が駆けつけてくる。
『”お姫様!?”』
傷だらけのミソラの姿に気づいたバンブルビーが駆け寄ってこようとしたことに気づいたミソラは、駄目だと言うかのように首を振ると強い声で告げる。
「私のことは大丈夫だから!!」
ケイド達のサポートをして欲しいと視線で訴えれば、バンブルビーはオロオロと視線を彷徨わせた時、ディセプティコン達がこの場に現れる。
彼等を率いているメガトロンの姿に気づいたバンブルビーは大きく頷くと戦闘を開始した。
至る所で始まった戦闘。
飛び交う弾丸や、崩れた瓦礫からヴィヴィアンを庇いながらケイドが必死に杖のありかを探していることにミソラは気づく。
「杖はクインテッサの足下!!」
戦闘音にかき消されるかと思った声は確かにケイドへと届けられた。
ケイドがヴィヴィアンを連れて近づいてくる。
『お前は自分のやっていることがどれだけ罪深いことなのか理解しているのですか!?』
「解ってる」
サイバトロン星の復活を望む者達全てから恨まれると解っているが、それでもミソラはこれがきっと最良の答えなのだと思いながらクインテッサを押さえつけた。