5章:全てはこの為に
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強力な武器とディセプティコン達による波状攻撃により、人間達は思うように攻撃ができずにいることはオールスパークを通してミソラにも伝わってきていた。
戦局は明らかにクインテッサにとって有利だ。
『そろそろ頃合いだ』
何かを待っていたと言うかのような口調でクインテッサが告げた瞬間、ミソラは突然凄まじい倦怠感に襲われる。
倒れ込みそうになった身体を支えるかのように咄嗟にケーブルを掴んだミソラは、何が起こったのだと考える。
攻撃をされたのかと思い自分の状態を確認するが負傷している場所は無い。
『オールスパークの力がどれほど優れたものであろうとも、それを使うお前の身体は人間だ。私のように強すぎる力に耐えられるような構造はされていない』
身体のつくりが違う。
さすがにそれはミソラも想定していなかったことだ。
オールスパークに合う器として身体は作り替えられたが、元々のベースは人間である以上、金属生命体と比べれば脆弱なのだ。
強すぎる力を受け入れる許容量があまりにも違いすぎた事を始めて知ったミソラは、込み上げてきた吐き気を堪えながらも必死に力を使い続ける。
『それ以上使えば器である貴様の肉体は力に耐えきれず・・・貴様は死ぬぞ?』
死ぬ。
その言葉を聞いた瞬間、ミソラの目に怯えが浮かぶ。
それをクインテッサは見逃すことはしない。
一度でも恐怖を抱いてしまえばいくら屈強な戦士とも言えど、平静を取り戻すのに時間が掛かる。
ましてや戦う者でもない、どちらかと言えば守られる側のミソラともなれば、一度折れた心を直すのまでにかなりの時間を有する事は明白だ。
ここで絶対に心を折っておかなければならない。
何を言えば一番効果的だろうか?そう考えていたとき、メガトロンからオプティマスとミソラに関して面白い話を聞いたことを思い出す。
『死ねばオプティマスと二度と会えなくなる』
大切なオプティマスと会えない。
それは嫌だろう?ならば力を使うのを止め、自分のモノになってしまえ。
そう言うかのようにクインテッサは優しい声で囁く。
「オプティマス」
縋るようにミソラはオプティマスの名を呼ぶ。
名を呼んだからなのかオプティマスの姿が脳裏に浮かんだ。
オールスパークの力を使っても彼の居場所は分からない。ここに来ているのか、それとも別の場所で戦っているのかさえも。
無事なのかさえも解らない。
「(最後に見た貴方の顔は・・・・)」
メガトロンによってここに連れて来られる直前に見たオプティマスの顔は、とても傷ついていた。
ミソラを傷つけたことを誰よりも悔いていて、そしてそんなことをしてしまった自分を許せず、責め続けていた。
気の利いた言葉を何一つ得ぬままミソラはここに来たのだ。
『あぁ・・・お前が望むのならばプライムは授けましょう』
まるで道具のようオプティマスを扱うクインテッサに対し、ミソラはこの時初めて心から彼女を憎いと思った。
身体の奥底から、ふつふつと込み上げてくる怒りをミソラは感じ取る。
オプティマスの苦悩を何一つとして理解していない傲慢なクインテッサに対し、我慢できないと言うかのようにミソラは殺意を込めた眼差しを向ける。
「クインテッサ。私はオプティマスを傷つけた貴方を絶対に許さない」
許せるわけなどあるか。
そう思ったミソラは弱まっていたオールスパークの力を強くする。
クインテッサへの一番の復讐は彼女の邪魔をすることだ、それはすなわち、無理矢理にでも彼女をここに繋ぎ止めておくことだと判断したミソラは再度、杖の主導権を奪うためにオールスパークの力を解放した。
戦局は明らかにクインテッサにとって有利だ。
『そろそろ頃合いだ』
何かを待っていたと言うかのような口調でクインテッサが告げた瞬間、ミソラは突然凄まじい倦怠感に襲われる。
倒れ込みそうになった身体を支えるかのように咄嗟にケーブルを掴んだミソラは、何が起こったのだと考える。
攻撃をされたのかと思い自分の状態を確認するが負傷している場所は無い。
『オールスパークの力がどれほど優れたものであろうとも、それを使うお前の身体は人間だ。私のように強すぎる力に耐えられるような構造はされていない』
身体のつくりが違う。
さすがにそれはミソラも想定していなかったことだ。
オールスパークに合う器として身体は作り替えられたが、元々のベースは人間である以上、金属生命体と比べれば脆弱なのだ。
強すぎる力を受け入れる許容量があまりにも違いすぎた事を始めて知ったミソラは、込み上げてきた吐き気を堪えながらも必死に力を使い続ける。
『それ以上使えば器である貴様の肉体は力に耐えきれず・・・貴様は死ぬぞ?』
死ぬ。
その言葉を聞いた瞬間、ミソラの目に怯えが浮かぶ。
それをクインテッサは見逃すことはしない。
一度でも恐怖を抱いてしまえばいくら屈強な戦士とも言えど、平静を取り戻すのに時間が掛かる。
ましてや戦う者でもない、どちらかと言えば守られる側のミソラともなれば、一度折れた心を直すのまでにかなりの時間を有する事は明白だ。
ここで絶対に心を折っておかなければならない。
何を言えば一番効果的だろうか?そう考えていたとき、メガトロンからオプティマスとミソラに関して面白い話を聞いたことを思い出す。
『死ねばオプティマスと二度と会えなくなる』
大切なオプティマスと会えない。
それは嫌だろう?ならば力を使うのを止め、自分のモノになってしまえ。
そう言うかのようにクインテッサは優しい声で囁く。
「オプティマス」
縋るようにミソラはオプティマスの名を呼ぶ。
名を呼んだからなのかオプティマスの姿が脳裏に浮かんだ。
オールスパークの力を使っても彼の居場所は分からない。ここに来ているのか、それとも別の場所で戦っているのかさえも。
無事なのかさえも解らない。
「(最後に見た貴方の顔は・・・・)」
メガトロンによってここに連れて来られる直前に見たオプティマスの顔は、とても傷ついていた。
ミソラを傷つけたことを誰よりも悔いていて、そしてそんなことをしてしまった自分を許せず、責め続けていた。
気の利いた言葉を何一つ得ぬままミソラはここに来たのだ。
『あぁ・・・お前が望むのならばプライムは授けましょう』
まるで道具のようオプティマスを扱うクインテッサに対し、ミソラはこの時初めて心から彼女を憎いと思った。
身体の奥底から、ふつふつと込み上げてくる怒りをミソラは感じ取る。
オプティマスの苦悩を何一つとして理解していない傲慢なクインテッサに対し、我慢できないと言うかのようにミソラは殺意を込めた眼差しを向ける。
「クインテッサ。私はオプティマスを傷つけた貴方を絶対に許さない」
許せるわけなどあるか。
そう思ったミソラは弱まっていたオールスパークの力を強くする。
クインテッサへの一番の復讐は彼女の邪魔をすることだ、それはすなわち、無理矢理にでも彼女をここに繋ぎ止めておくことだと判断したミソラは再度、杖の主導権を奪うためにオールスパークの力を解放した。