5章:全てはこの為に
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犠牲無くして勝利無し。
その言葉の解釈は人によって違うのだということをミソラはクインテッサと話した事によって理解した。
ミソラにその言葉を教えてくれた人達は皆、最初の犠牲に自分達を選んだ。
けれどクインテッサは犠牲として選ぶのは自分達の種以外の存在だ。
「私はただ、私が大切だって思う人。そして誰かの大切な人は生きていて欲しいだけ」
だから彼等の命を犠牲に出来ないのだ。
そう思いながらミソラは笑う。
地球を守る為、大切な人達をいかす為に戦っている人達が居る。彼等の力にならなければならないと思ったミソラは、彼等の行く手を邪魔する存在へと介入する。
攻撃の手を緩めさせ、道を譲らせる、一人でも多くの命が生きられるように。
ミソラの考えに答えるかのようにこの場に満ちていた青白い光は外へと向かって飛んでいく。
全ての光が消えた後、クインテッサは何も言わずにミソラを見つめる。
『今の力はなんだ?』
「え?」
呆然としたかのようなクインテッサの言葉にミソラは何を言っているのだ?と言うかのような胡乱げな眼差しを向ける。
自分を騙そうとしているのだろう、そう思いながらクインテッサを見つめていると彼女からはそのような気配を感じられなかった。
『オールスパークには本来ならばそのような力は無い』
機械に命を与えられるただの高エネルギー体でしかなかった。
クインテッサにとってオールスパークは今後、杖の力を安定して使うための動力源としてしか考えていなかったのだ。
最後に見たときもそう認識したとおりの力しか無かったはずなのに、ミソラに宿っているオールスパークの力はクインテッサが知っているものとはまるで違う。
『宇宙を漂う内に変異した?そんな馬鹿な事はあり得ない』
アレは完成された存在だったはずだとクインテッサは思った時、オールスパークが今までどこにあったのかを思い出す。
長い間、地球にあったのだ。
ユニクロンがオールスパークの力を見過ごすわけが無い。自身の命を脅かすサイバトロン星が作り出した存在だと解ったユニクロンが、オールスパークへと介入する可能性は非常に高い。
ましてやこんな辺境の星に来る異星人はいないともなれば、敵の武器とも呼べるモノを自分にとって有益なものへと変える事は十分可能だ。
『オールスパークは恐らくあの小娘にしかもう扱えないでしょう』
何か確証を得ているらしいメガトロンが一度だけ、そう言ってきたことがあったがクインテッサは具体的な話を聞くことをしなかった。
何故、ミソラにしか扱えないと思ったのか?
何故、そのような事を言うのか?
深くを考えることをしないまま、ならば唯一扱えるというミソラごと捕獲してしまえば良いのだと思ったのだ。
最初からここに来たときから自分はユニクロンの掌で踊らされていただけなのか?そう思ったクインテッサは唇を噛みしめた時、大きな振動が二人のを襲う。
一つ、二つ、と次々と伝わってくる振動から恐らく人間の大型輸送機が近くに着地した衝撃だと理解した。
「なんだか良く解らないけどオールスパークには貴方達の知らない力がある以上、貴方の野望もここまでみたいですね」
『まだ終わったわけでは無い!!全員残らず殺してしまえば良いだけだ!!!』
絶対に殺さなければならないのはマーリンの子孫だ、そう思いながらクインテッサは全軍に命令を下す。
人間など取るに足らない脆弱な存在だとばかり思っていたが、その存在が自分の膝元まで来ていることが許せない。
叶うのならば自ら赴いて邪魔者達を殺してやりたいが、そうはさせるかと言うかのようにミソラが邪魔をしてくる
その言葉の解釈は人によって違うのだということをミソラはクインテッサと話した事によって理解した。
ミソラにその言葉を教えてくれた人達は皆、最初の犠牲に自分達を選んだ。
けれどクインテッサは犠牲として選ぶのは自分達の種以外の存在だ。
「私はただ、私が大切だって思う人。そして誰かの大切な人は生きていて欲しいだけ」
だから彼等の命を犠牲に出来ないのだ。
そう思いながらミソラは笑う。
地球を守る為、大切な人達をいかす為に戦っている人達が居る。彼等の力にならなければならないと思ったミソラは、彼等の行く手を邪魔する存在へと介入する。
攻撃の手を緩めさせ、道を譲らせる、一人でも多くの命が生きられるように。
ミソラの考えに答えるかのようにこの場に満ちていた青白い光は外へと向かって飛んでいく。
全ての光が消えた後、クインテッサは何も言わずにミソラを見つめる。
『今の力はなんだ?』
「え?」
呆然としたかのようなクインテッサの言葉にミソラは何を言っているのだ?と言うかのような胡乱げな眼差しを向ける。
自分を騙そうとしているのだろう、そう思いながらクインテッサを見つめていると彼女からはそのような気配を感じられなかった。
『オールスパークには本来ならばそのような力は無い』
機械に命を与えられるただの高エネルギー体でしかなかった。
クインテッサにとってオールスパークは今後、杖の力を安定して使うための動力源としてしか考えていなかったのだ。
最後に見たときもそう認識したとおりの力しか無かったはずなのに、ミソラに宿っているオールスパークの力はクインテッサが知っているものとはまるで違う。
『宇宙を漂う内に変異した?そんな馬鹿な事はあり得ない』
アレは完成された存在だったはずだとクインテッサは思った時、オールスパークが今までどこにあったのかを思い出す。
長い間、地球にあったのだ。
ユニクロンがオールスパークの力を見過ごすわけが無い。自身の命を脅かすサイバトロン星が作り出した存在だと解ったユニクロンが、オールスパークへと介入する可能性は非常に高い。
ましてやこんな辺境の星に来る異星人はいないともなれば、敵の武器とも呼べるモノを自分にとって有益なものへと変える事は十分可能だ。
『オールスパークは恐らくあの小娘にしかもう扱えないでしょう』
何か確証を得ているらしいメガトロンが一度だけ、そう言ってきたことがあったがクインテッサは具体的な話を聞くことをしなかった。
何故、ミソラにしか扱えないと思ったのか?
何故、そのような事を言うのか?
深くを考えることをしないまま、ならば唯一扱えるというミソラごと捕獲してしまえば良いのだと思ったのだ。
最初からここに来たときから自分はユニクロンの掌で踊らされていただけなのか?そう思ったクインテッサは唇を噛みしめた時、大きな振動が二人のを襲う。
一つ、二つ、と次々と伝わってくる振動から恐らく人間の大型輸送機が近くに着地した衝撃だと理解した。
「なんだか良く解らないけどオールスパークには貴方達の知らない力がある以上、貴方の野望もここまでみたいですね」
『まだ終わったわけでは無い!!全員残らず殺してしまえば良いだけだ!!!』
絶対に殺さなければならないのはマーリンの子孫だ、そう思いながらクインテッサは全軍に命令を下す。
人間など取るに足らない脆弱な存在だとばかり思っていたが、その存在が自分の膝元まで来ていることが許せない。
叶うのならば自ら赴いて邪魔者達を殺してやりたいが、そうはさせるかと言うかのようにミソラが邪魔をしてくる