5章:全てはこの為に
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何故、犠牲を払うことを前提としているのか?互いに協力し合って生きていく事は出来ないのか?ミソラはそれをどう言えば伝わるのか考える。
種族の違う者同士が共に生きられるということは自分達で証明されているではないかと思いながらミソラは唇を噛みしめた。
オプティマスとミソラ。
互いに全く違う存在である自分達が想いを通わせられたのに。
どうしてそれが伝わらないのだ?どうしてオプティマスを作ったというこの存在にこんなにも簡単なことが伝わらないのだ?とミソラは思う。
「オプティマスも私も何かを犠牲にすることなんて考えていない」
『生きる事とは何かを犠牲にしなければならないのですよ。時にそれは非情な選択をしなければならなくなる。お前達人間とて他の命を奪って生きているでしょう?・・・・強い者が弱い者を食らう、それが自然の摂理ではないですか』
「だからと言って自分勝手に誰かの命を奪って言い訳じゃない」
『変革の時には犠牲とはつきもの。犠牲あってはじめて行えることがあるのです』
クインテッサの言葉を聞いたミソラの脳裏に、ふとウィトウィッキー家で過ごした時のことが思い出される。
彼等が、解くにロンが良く口にしていた言葉。
「犠牲無くして勝利無し」
ミソラが呟いた声をめざとく聞きつけたクインテッサはゆっくりと頷く。
『えぇその通り。解っているのならばこそ、このような不毛なことは止めるのです。お前が私に協力してくれれば全てが丸く収る。お前がオプティマスを失望させずにすみますよ』
同じくらい強い力を持った者同士が協力し合えば星を蘇らせることくらい造作も無いことだと言うかのようにクインテッサは提案する。
その救われる星とはサイバトロン星だということくらい解っている。
クインテッサが地球を滅ぼすことばかりを考えている事くらい、エドモンドが渡してくれた紙に書かれていたためミソラは知っていた。
彼女にとって地球は、ユニクロンは宿敵なのだ。
敵を滅ぼすための理由としてサイバトロン星を使っているだけにすぎない。
「貴方の言う犠牲とは地球のこと?」
『えぇそうです。それ以外何を犠牲にしろと?』
他に犠牲に出来るものなど何も無いのだと言うかのようなクインテッサに向かい、やはりどれだけ願ったとしても彼女とは相容れることは出来そうも無いと思ったミソラは無言のまま首を横に振る。
「私は他の誰かの命を犠牲にすることはできない」
ここに来るまでの間、沢山の命が失われていった。
オートボットも、ディセプティコンも、人間も、沢山の命が戦いによって失われた。
彼等が尊い犠牲だったのだと言われ素直に納得できるわけなど無い。
家族が居て、兄弟が居て、妻子が居て、友が居たのだ。
誰もが生きていたかったはずだ。
犠牲にして良い人達など誰一人として居ない、そう思った瞬間、胸の奥底が熱くなって来たのを感じ取る。
ミソラの気持ちに答えるかのように、そうすることが正しいのだと言うかのように熱を持つオールスパーク。
トランスフォーマー達がいつかは還るべき場所であるソレから伝わってくるのは、もう二度と言葉を交わす事が出来ない者達の声。
「(解ってる。うん。解ってる・・・)」
自分の成すべき事、果たすべき事など解っていると言うかのようにミソラが声にならぬ声で告げた瞬間、青白い光が2人しか居ない広い空間に満ちていく。
『なんだこれは!?』
光の発生源はミソラだ。
オールースパークにこのような力は無かったはずだと思いながらも、目の前で起っている事を理解出来ないままクインテッサは光を見つめる。
「もしも犠牲を支払わなければならないのなら、そうしなければ勝利できないというのなら・・・私は、私の命を最初に犠牲にする!!」
ミソラの声に応えるかのように溢れていた光が空間を埋め尽くした。
種族の違う者同士が共に生きられるということは自分達で証明されているではないかと思いながらミソラは唇を噛みしめた。
オプティマスとミソラ。
互いに全く違う存在である自分達が想いを通わせられたのに。
どうしてそれが伝わらないのだ?どうしてオプティマスを作ったというこの存在にこんなにも簡単なことが伝わらないのだ?とミソラは思う。
「オプティマスも私も何かを犠牲にすることなんて考えていない」
『生きる事とは何かを犠牲にしなければならないのですよ。時にそれは非情な選択をしなければならなくなる。お前達人間とて他の命を奪って生きているでしょう?・・・・強い者が弱い者を食らう、それが自然の摂理ではないですか』
「だからと言って自分勝手に誰かの命を奪って言い訳じゃない」
『変革の時には犠牲とはつきもの。犠牲あってはじめて行えることがあるのです』
クインテッサの言葉を聞いたミソラの脳裏に、ふとウィトウィッキー家で過ごした時のことが思い出される。
彼等が、解くにロンが良く口にしていた言葉。
「犠牲無くして勝利無し」
ミソラが呟いた声をめざとく聞きつけたクインテッサはゆっくりと頷く。
『えぇその通り。解っているのならばこそ、このような不毛なことは止めるのです。お前が私に協力してくれれば全てが丸く収る。お前がオプティマスを失望させずにすみますよ』
同じくらい強い力を持った者同士が協力し合えば星を蘇らせることくらい造作も無いことだと言うかのようにクインテッサは提案する。
その救われる星とはサイバトロン星だということくらい解っている。
クインテッサが地球を滅ぼすことばかりを考えている事くらい、エドモンドが渡してくれた紙に書かれていたためミソラは知っていた。
彼女にとって地球は、ユニクロンは宿敵なのだ。
敵を滅ぼすための理由としてサイバトロン星を使っているだけにすぎない。
「貴方の言う犠牲とは地球のこと?」
『えぇそうです。それ以外何を犠牲にしろと?』
他に犠牲に出来るものなど何も無いのだと言うかのようなクインテッサに向かい、やはりどれだけ願ったとしても彼女とは相容れることは出来そうも無いと思ったミソラは無言のまま首を横に振る。
「私は他の誰かの命を犠牲にすることはできない」
ここに来るまでの間、沢山の命が失われていった。
オートボットも、ディセプティコンも、人間も、沢山の命が戦いによって失われた。
彼等が尊い犠牲だったのだと言われ素直に納得できるわけなど無い。
家族が居て、兄弟が居て、妻子が居て、友が居たのだ。
誰もが生きていたかったはずだ。
犠牲にして良い人達など誰一人として居ない、そう思った瞬間、胸の奥底が熱くなって来たのを感じ取る。
ミソラの気持ちに答えるかのように、そうすることが正しいのだと言うかのように熱を持つオールスパーク。
トランスフォーマー達がいつかは還るべき場所であるソレから伝わってくるのは、もう二度と言葉を交わす事が出来ない者達の声。
「(解ってる。うん。解ってる・・・)」
自分の成すべき事、果たすべき事など解っていると言うかのようにミソラが声にならぬ声で告げた瞬間、青白い光が2人しか居ない広い空間に満ちていく。
『なんだこれは!?』
光の発生源はミソラだ。
オールースパークにこのような力は無かったはずだと思いながらも、目の前で起っている事を理解出来ないままクインテッサは光を見つめる。
「もしも犠牲を支払わなければならないのなら、そうしなければ勝利できないというのなら・・・私は、私の命を最初に犠牲にする!!」
ミソラの声に応えるかのように溢れていた光が空間を埋め尽くした。