5章:全てはこの為に
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少しでも油断すると全ての力を根こそぎ奪われそうになるかのような危機感をずっと感じながらミソラはクインテッサと対峙していた。
互いに相手の顔を睨み付けながら一進一退の攻防を繰り広げている。
メガトロンはここにオプティマスが来ていると知ると彼を倒すためにここから去っており、この場に居るのはクインテッサとミソラの二人きりだ。
『地球の滅亡は既に決まったこと。諦めなさい』
「まだ決まってません・・・誰一人として諦めてはいない。だから私も諦めない」
『オプティマス・プライムがここに来てくれると信じているのですか?』
「えぇ、その通り」
きっと来てくれるのだと信じ切った目をしてミソラが告げれば、クインテッサは憐憫の眼差しを向けた。
ここの守りがどれほど堅牢なものなのか知らないからこそ言える発言だと、無知故の愚かさだと思えば、いっそ愛しさすら抱けそうだった。
ミソラは盲目的にオプティマスを信じている。それが解ったクインテッサの顔に笑みが浮かぶ。
ミソラを切り崩すのならばオプティマスを引き合いに出せば良い。
そうすればきっとこの脆弱な人間はあっさりと籠絡出来るはずだと解っていた。
『オプティマスはお前を恨むでしょうね』
サイバトロン星ではなく地球を選んだミソラを。
誰よりも故郷の復興を願っていたオプティマスをお前が裏切るのだ、そう言うかのようにクインテッサは笑う。
『彼等の希望を奪っておきながら彼等を裏切ったお前をオプティマスは憎む。お前はそれで良いの?大切な者から恨まれ、憎まれることを望むの?』
クインテッサの問いにミソラは答えない。
ただ、何かを考えるかのように視線を少しだけ落としただけだ。
その反応はクインテッサの望むものだった。
互いの力は拮抗しており何か切っ掛けがなければこの膠着状態は続くと判断したクインテッサは、ミソラを精神的に揺さぶることを決めるとこのまま責め続けようと決めた時だ。
「オプティマスが私を・・・いいえ。あの人は誰かを恨むことはしない・・・あの人はいつだって、人に対してそういった感情を抱かない。もしもその感情を抱いて、それをぶつけるのだとしたら」
それは自分自身に対してだ。
自分が不甲斐ないが故、力が無かったが故、そうなってしまったのだと自分を責め続ける。オプティマスのせいではないと言っても彼はそれでも自分を責める。
もう良いのだと思い慰めの言葉を告げれば納得したかのように了承するが、表には出さずにひっそりと自分を責め続けるのだ。
『そこまで解っているというのにお前はサイバトロン星ではなく地球を選ぶのですか?お前の選択によりオプティマスが傷つくと解った上で?』
「きっと私が地球を犠牲にしたらオプティマスは自分を責める」
辛い選択をさせてしまったと、一生悔やみ続ける性を歩ませることになったと、オプティマスは思い、そしてミソラの選択した罪さえも自分が引き受けようとする。
「だから私は貴方の誘いに乗ることはしない」
『私の誘いを受け入れないのならばオプティマスはさらなる苦痛を強いられるだけです。それでもお前は断ると?オプティマスを思うのならばサイバトロン星を選ぶべきでしょう?』
「私はサイバトロン星の事を諦めるつもりなんてない」
『地球の犠牲無くしてサイバトロン星は救われません』
「決めつけないで!!」
探せば方法なんて見つけられるかもしれないのに、クインテッサは最初から地球を犠牲にすることしか考えていない。
力を合わせれば、手と手を取り合えれば、二つの星が生きられる方法が見つかるかもしれないというのにその選択肢を排除しているクインテッサに対し、ミソラは歯がゆい気持ちを抱く。
互いに相手の顔を睨み付けながら一進一退の攻防を繰り広げている。
メガトロンはここにオプティマスが来ていると知ると彼を倒すためにここから去っており、この場に居るのはクインテッサとミソラの二人きりだ。
『地球の滅亡は既に決まったこと。諦めなさい』
「まだ決まってません・・・誰一人として諦めてはいない。だから私も諦めない」
『オプティマス・プライムがここに来てくれると信じているのですか?』
「えぇ、その通り」
きっと来てくれるのだと信じ切った目をしてミソラが告げれば、クインテッサは憐憫の眼差しを向けた。
ここの守りがどれほど堅牢なものなのか知らないからこそ言える発言だと、無知故の愚かさだと思えば、いっそ愛しさすら抱けそうだった。
ミソラは盲目的にオプティマスを信じている。それが解ったクインテッサの顔に笑みが浮かぶ。
ミソラを切り崩すのならばオプティマスを引き合いに出せば良い。
そうすればきっとこの脆弱な人間はあっさりと籠絡出来るはずだと解っていた。
『オプティマスはお前を恨むでしょうね』
サイバトロン星ではなく地球を選んだミソラを。
誰よりも故郷の復興を願っていたオプティマスをお前が裏切るのだ、そう言うかのようにクインテッサは笑う。
『彼等の希望を奪っておきながら彼等を裏切ったお前をオプティマスは憎む。お前はそれで良いの?大切な者から恨まれ、憎まれることを望むの?』
クインテッサの問いにミソラは答えない。
ただ、何かを考えるかのように視線を少しだけ落としただけだ。
その反応はクインテッサの望むものだった。
互いの力は拮抗しており何か切っ掛けがなければこの膠着状態は続くと判断したクインテッサは、ミソラを精神的に揺さぶることを決めるとこのまま責め続けようと決めた時だ。
「オプティマスが私を・・・いいえ。あの人は誰かを恨むことはしない・・・あの人はいつだって、人に対してそういった感情を抱かない。もしもその感情を抱いて、それをぶつけるのだとしたら」
それは自分自身に対してだ。
自分が不甲斐ないが故、力が無かったが故、そうなってしまったのだと自分を責め続ける。オプティマスのせいではないと言っても彼はそれでも自分を責める。
もう良いのだと思い慰めの言葉を告げれば納得したかのように了承するが、表には出さずにひっそりと自分を責め続けるのだ。
『そこまで解っているというのにお前はサイバトロン星ではなく地球を選ぶのですか?お前の選択によりオプティマスが傷つくと解った上で?』
「きっと私が地球を犠牲にしたらオプティマスは自分を責める」
辛い選択をさせてしまったと、一生悔やみ続ける性を歩ませることになったと、オプティマスは思い、そしてミソラの選択した罪さえも自分が引き受けようとする。
「だから私は貴方の誘いに乗ることはしない」
『私の誘いを受け入れないのならばオプティマスはさらなる苦痛を強いられるだけです。それでもお前は断ると?オプティマスを思うのならばサイバトロン星を選ぶべきでしょう?』
「私はサイバトロン星の事を諦めるつもりなんてない」
『地球の犠牲無くしてサイバトロン星は救われません』
「決めつけないで!!」
探せば方法なんて見つけられるかもしれないのに、クインテッサは最初から地球を犠牲にすることしか考えていない。
力を合わせれば、手と手を取り合えれば、二つの星が生きられる方法が見つかるかもしれないというのにその選択肢を排除しているクインテッサに対し、ミソラは歯がゆい気持ちを抱く。