5章:全てはこの為に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
目の前に居る存在をミソラは見つめていると、メガトロンが視線の先に居る者が誰なのか教えてくれる。
『あれが創造主だ』
オプティマスを操った存在。
そう思いながらミソラが宙に浮かんでいる創造主、クインテッサを見つめると彼女は勝ち誇ったかのような顔をしながらミソラの前へと降りてくる。
『オールスパークを宿した娘』
体温を感じさせないクインテッサの冷たい手がミソラの頬に触れる。その手を叩き払いたい衝動に駆られたミソラだったが、何故か身体はピクリとも動かすことができない。
辛うじて動かせるのは目ぐらいなものだ。
ミソラの言いたいことなど解っていると言うかのようにクインテッサは楽しげに青い目を細める。
『元々オールスパークは我らのものだ。その扱い方を私が知らぬ訳など無いだろう?お前の身体の隅々までオールスパークの力は巡っている。つまり私の意思一つでお前の動きを止めることなど造作も無いこと』
何も知らない幼子に説明するかのような口調で説明された内容に対し、ミソラはだから身体が全く動かせないのかと思った時だ。
ミソラの意思に反して突然その場に膝を着く。
それをしたのがクインテッサである事に気づいたミソラが彼女を見る。文句の一つでも言ってやりたいのが、口が全く動かないため黙り込むことしか出来ない。
『お前の今後に関する話は全てが終わった後にゆっくりと行うことにしましょう・・・今は邪魔が入らぬうちにサイバトロン星を蘇らせるのが最優先です』
いつの間にかクインテッサの手には杖が握られていた。
奪わなければと思うのに身体はやはり指一本たりとも動かすことが出来ず、ただ、悔しげに目を細めながらクインテッサを見ることしかミソラには出来ない。
ミソラが抵抗できないことは解っているものの、一応念のためだと言うかのようにクインテッサが片手を上げればどこからか伸びてきたケーブルがミソラの四肢を拘束する。
『そこで大人しく待っているのですよ』
地球が滅ぶのを黙って見ていろ、そう言われた気がしたミソラは冗談ではないと思う。
自分の大切な人達が生きている星が滅びようとしているのに黙って見ているわけなどないだろう、そう思いながらゆっくりと深呼吸をして少しだけ荒れた気持ちを落ち着かせると、クインテッサの様子を窺えばメガトロンと共にサイバトロン星の再生に関して話し込んでいる。
抵抗すら満足にすることができないミソラの事など眼中には無い、というかのような姿から今が最大のチャンスだとミソラは思う。
「(次は無い)」
恐らくこれから起こす行動が失敗したのならば自分はどこかに幽閉される。
チャンスは一度きり、決して失敗することは出来ない。
ミソラは焦る気持ち抑えながら意識を集中し始める。
「(オールスパーク)」
応えてくれることは無いと思いながらもその存在に対してミソラは語りかける。
何かを犠牲にして蘇ることをサイバトロン星は望むのか?と。
そんな事をして再生したとしてもきっとまた同じ事を繰り返すだけではないか?と。
「(仮に地球を犠牲にして蘇ったとしても・・・きっとそれはオプティマスが還りたかった星じゃない)」
トランスフォーマー達が望んだ故郷では無い。
クインテッサの星でしか無い。
姿形が全く同じだけの望みもしない星に還りたいのか?そう問いかけた瞬間、今までの問いかけに答えるかのようにオールスパークが熱を持つ。
その反応にミソラは唇だけで笑う。
指を一本だけそっと動かしてみると、先程は全くといって動かせなかったはずなのに今はミソラの思い通りに動いてくれた。
「(いつか必ず貴方の望む星を再生させるから。貴方が還りたいと望んだ星に私も一緒に還るから・・・だからお願い力を貸して)」
そうオールスパークへと告げながらミソラは手をきつく握った。
『あれが創造主だ』
オプティマスを操った存在。
そう思いながらミソラが宙に浮かんでいる創造主、クインテッサを見つめると彼女は勝ち誇ったかのような顔をしながらミソラの前へと降りてくる。
『オールスパークを宿した娘』
体温を感じさせないクインテッサの冷たい手がミソラの頬に触れる。その手を叩き払いたい衝動に駆られたミソラだったが、何故か身体はピクリとも動かすことができない。
辛うじて動かせるのは目ぐらいなものだ。
ミソラの言いたいことなど解っていると言うかのようにクインテッサは楽しげに青い目を細める。
『元々オールスパークは我らのものだ。その扱い方を私が知らぬ訳など無いだろう?お前の身体の隅々までオールスパークの力は巡っている。つまり私の意思一つでお前の動きを止めることなど造作も無いこと』
何も知らない幼子に説明するかのような口調で説明された内容に対し、ミソラはだから身体が全く動かせないのかと思った時だ。
ミソラの意思に反して突然その場に膝を着く。
それをしたのがクインテッサである事に気づいたミソラが彼女を見る。文句の一つでも言ってやりたいのが、口が全く動かないため黙り込むことしか出来ない。
『お前の今後に関する話は全てが終わった後にゆっくりと行うことにしましょう・・・今は邪魔が入らぬうちにサイバトロン星を蘇らせるのが最優先です』
いつの間にかクインテッサの手には杖が握られていた。
奪わなければと思うのに身体はやはり指一本たりとも動かすことが出来ず、ただ、悔しげに目を細めながらクインテッサを見ることしかミソラには出来ない。
ミソラが抵抗できないことは解っているものの、一応念のためだと言うかのようにクインテッサが片手を上げればどこからか伸びてきたケーブルがミソラの四肢を拘束する。
『そこで大人しく待っているのですよ』
地球が滅ぶのを黙って見ていろ、そう言われた気がしたミソラは冗談ではないと思う。
自分の大切な人達が生きている星が滅びようとしているのに黙って見ているわけなどないだろう、そう思いながらゆっくりと深呼吸をして少しだけ荒れた気持ちを落ち着かせると、クインテッサの様子を窺えばメガトロンと共にサイバトロン星の再生に関して話し込んでいる。
抵抗すら満足にすることができないミソラの事など眼中には無い、というかのような姿から今が最大のチャンスだとミソラは思う。
「(次は無い)」
恐らくこれから起こす行動が失敗したのならば自分はどこかに幽閉される。
チャンスは一度きり、決して失敗することは出来ない。
ミソラは焦る気持ち抑えながら意識を集中し始める。
「(オールスパーク)」
応えてくれることは無いと思いながらもその存在に対してミソラは語りかける。
何かを犠牲にして蘇ることをサイバトロン星は望むのか?と。
そんな事をして再生したとしてもきっとまた同じ事を繰り返すだけではないか?と。
「(仮に地球を犠牲にして蘇ったとしても・・・きっとそれはオプティマスが還りたかった星じゃない)」
トランスフォーマー達が望んだ故郷では無い。
クインテッサの星でしか無い。
姿形が全く同じだけの望みもしない星に還りたいのか?そう問いかけた瞬間、今までの問いかけに答えるかのようにオールスパークが熱を持つ。
その反応にミソラは唇だけで笑う。
指を一本だけそっと動かしてみると、先程は全くといって動かせなかったはずなのに今はミソラの思い通りに動いてくれた。
「(いつか必ず貴方の望む星を再生させるから。貴方が還りたいと望んだ星に私も一緒に還るから・・・だからお願い力を貸して)」
そうオールスパークへと告げながらミソラは手をきつく握った。