5章:全てはこの為に
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地面が揺れる振動でミソラは目を覚ます。
横になったままミソラは視界に飛び込んできた光景をただジッと見つめていた。見えるのは芝生、抉れた地面、そして慌ただしく走り回る何かの姿である事に気づくと、何故自分は外で眠っているのだろう?と思った時だ。
霞が掛かっていた思考が急に晴れていく。
慌てて身体を起こしたミソラは自分がストーンヘンジの中央部分で倒れていることに気づく。
「ここは・・・」
辺りから聞こえてくる戦闘音、戦車や戦闘機のエンジン音、そして何よりすぐ近くから聞こえてくるメガトロンの声でようやく何が起こっているのか理解する。
幸いな事に気絶をしてた為か、または先頭が起こりそうだからか自分への監視は無いと判断すると、今のうちにここから逃げることを選択したミソラだったが杖は未だにメガトロンの手にあることに気づく。
何とかして取り返さなければ、そう思ったときだ。
「ミソラ!」
自分の名を呼ぶ声が聞こえた為、視線を彷徨わせれば巨大な岩と岩との間からエドモンドの顔が見えた。
「バートン卿?」
「そうだ!私だ!!そこは危険だからこちらへ来なさい!!」
何故彼がここに居るのだ!?と思う反面、彼は彼なりにこの場所を突き止めて予め軍隊を配置するように政府に頼んだのだと理解した。
それが彼の果たすべき使命だったのだ。
「ですが杖がまだ」
奪われたままだとミソラが告げるが、エドモンドは良いから早くこちらに来いと言うかのように手を差し伸べてくる。
恐らく何かしら考えがあるのだろうと判断したミソラが彼に近づこうとした時だった。
『老いぼれが・・・邪魔をしおって!!!』
苛立ったメガトロンの声が頭上から聞こえたミソラは駄目だと思いながらメガトロンへと必死に声を張り上げながら、オールスパークの力を使って動きを止めようとしたが、それよりも早くメガトロンはエドモンドへと発砲する。
「バートン卿!!」
宙を舞うエドモンドの姿にミソラは悲鳴のような声で彼を呼ぶと、彼の元へと向かい駆け寄る。逃がさないと言うかのように背後から迫り来るメガトロンの指先に向かい、鋭い視線と強い声で告げる。
「私に触らないでッ!!!」
ミソラへと触れようとした指先がバチンッを音を立てて弾かれた。
驚いたように指先を見つめていたメガトロンだったが、ミソラが自分に何をしたのか理解すると真っ赤な目を不快そうに細める。
それに気づくことが無いままミソラはエドモンドの側に駆け寄り、膝を着くと彼の肩に手を置きながら話しかけた。
「バートン卿、しっかりして下さい!!」
力無く閉じられていた目がゆっくりと開かれる。苦しげな呼吸、服を汚す赤黒い血に気づいたミソラは医者に診せなければと思いながら辺りを見渡す。
軍人が居るのならば衛生兵も居るはずだ。
彼等の元にエドモンドを運ばなければ、そう思いながらエドモンドを担ごうとしたときだ。
「良いんだ。解ってる」
「ですが・・・」
「言っただろう?私には私の使命があるのだと。ミソラにしか出来ない使命もあるはずだ・・・・全員が己の役目を果たさなければ地球は滅ぶ」
込み上げてきた涙が頬を伝い落ちてエドモンドへと落ちていく。
ミソラの濡れた目元をエドモンドはそっと拭ったときだ。
『来い。小娘』
金属の指がミソラの身体を持ち上げる。
離れていくエドモンドへと向かいミソラは必死に手を伸ばす事しか出来なかった。
横になったままミソラは視界に飛び込んできた光景をただジッと見つめていた。見えるのは芝生、抉れた地面、そして慌ただしく走り回る何かの姿である事に気づくと、何故自分は外で眠っているのだろう?と思った時だ。
霞が掛かっていた思考が急に晴れていく。
慌てて身体を起こしたミソラは自分がストーンヘンジの中央部分で倒れていることに気づく。
「ここは・・・」
辺りから聞こえてくる戦闘音、戦車や戦闘機のエンジン音、そして何よりすぐ近くから聞こえてくるメガトロンの声でようやく何が起こっているのか理解する。
幸いな事に気絶をしてた為か、または先頭が起こりそうだからか自分への監視は無いと判断すると、今のうちにここから逃げることを選択したミソラだったが杖は未だにメガトロンの手にあることに気づく。
何とかして取り返さなければ、そう思ったときだ。
「ミソラ!」
自分の名を呼ぶ声が聞こえた為、視線を彷徨わせれば巨大な岩と岩との間からエドモンドの顔が見えた。
「バートン卿?」
「そうだ!私だ!!そこは危険だからこちらへ来なさい!!」
何故彼がここに居るのだ!?と思う反面、彼は彼なりにこの場所を突き止めて予め軍隊を配置するように政府に頼んだのだと理解した。
それが彼の果たすべき使命だったのだ。
「ですが杖がまだ」
奪われたままだとミソラが告げるが、エドモンドは良いから早くこちらに来いと言うかのように手を差し伸べてくる。
恐らく何かしら考えがあるのだろうと判断したミソラが彼に近づこうとした時だった。
『老いぼれが・・・邪魔をしおって!!!』
苛立ったメガトロンの声が頭上から聞こえたミソラは駄目だと思いながらメガトロンへと必死に声を張り上げながら、オールスパークの力を使って動きを止めようとしたが、それよりも早くメガトロンはエドモンドへと発砲する。
「バートン卿!!」
宙を舞うエドモンドの姿にミソラは悲鳴のような声で彼を呼ぶと、彼の元へと向かい駆け寄る。逃がさないと言うかのように背後から迫り来るメガトロンの指先に向かい、鋭い視線と強い声で告げる。
「私に触らないでッ!!!」
ミソラへと触れようとした指先がバチンッを音を立てて弾かれた。
驚いたように指先を見つめていたメガトロンだったが、ミソラが自分に何をしたのか理解すると真っ赤な目を不快そうに細める。
それに気づくことが無いままミソラはエドモンドの側に駆け寄り、膝を着くと彼の肩に手を置きながら話しかけた。
「バートン卿、しっかりして下さい!!」
力無く閉じられていた目がゆっくりと開かれる。苦しげな呼吸、服を汚す赤黒い血に気づいたミソラは医者に診せなければと思いながら辺りを見渡す。
軍人が居るのならば衛生兵も居るはずだ。
彼等の元にエドモンドを運ばなければ、そう思いながらエドモンドを担ごうとしたときだ。
「良いんだ。解ってる」
「ですが・・・」
「言っただろう?私には私の使命があるのだと。ミソラにしか出来ない使命もあるはずだ・・・・全員が己の役目を果たさなければ地球は滅ぶ」
込み上げてきた涙が頬を伝い落ちてエドモンドへと落ちていく。
ミソラの濡れた目元をエドモンドはそっと拭ったときだ。
『来い。小娘』
金属の指がミソラの身体を持ち上げる。
離れていくエドモンドへと向かいミソラは必死に手を伸ばす事しか出来なかった。