5章:全てはこの為に
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全員がボロボロの状態ではあったものの、命に別状が無いことを今は喜ぶべきだと思いながらミソラはオプティマスを見つめる。
『私は何をしたのだ?』
「オプティマスが悪いんじゃない。貴方にそうしろと命じた存在がいた。それだけだよ」
恐らくオプティマスを変えたのは創造主だ。
生みの親とも呼べる存在ならばオプティマスを操ることくらい簡単にできるだろうことくらい誰だって解る。
『私は君を傷つけたのか?』
破けた衣服から見える傷口。
未だ癒えてはいないその切り口は鋭利なもので切り裂かれた事は確かだ。バンブルビーやケイドがそんな事をするとはオプティマスには思えず、銃を主体にして戦うレノックスにも不可能だと思ったオプティマスは自分の持っている剣を見つめる。
センサーを使い表面についているだろう物質を調べれば、ミソラの血液反応があったことに気づくとその手から剣が滑り落ちた。
『私はなんということを・・・すまない』
「平気だから。ね?傷なんてすぐに癒えるし、きっと痕も残らないほど綺麗に治るから」
出来るだけ明るい声でミソラは告げるがオプティマスは悲痛な面持ちのまま、自らの足下をジッと見つめている。
何を言えば良いのだろうか?この優しい人が負うだろう傷を軽くすることが出来るのだろうか?必死に頭を動かして何を言うべきなのかミソラが考えていた時だ。
自分達の方へと接近してくる戦闘機の姿を見つける。
「レノックスさんが増援を呼んだのかな?」
万が一、オプティマスがこのまま杖を持ったまま創造主の元に行く事があった場合、彼を攻撃するように指示を出したのかと思ったミソラがレノックスを見ると、彼は戦闘機を呼んだのは俺では無いと言うかのように首を振ったその時だ。
戦闘機から放たれたミサイルがオプティマスの足下へと命中する。
『ミソラッ!!!』
咄嗟にオプティマスは衝撃からミソラを守るかのように両手で小さな身体を包み込むと、自身の胸元へと引き寄せる。
ミサイルによる爆撃音と勢いよくオプティマスが倒れ込んだ音だけが手の中に閉じ込められたミソラにとって全てだ。
「オプティマス!?大丈夫なの?手を離して!!」
自分を守ってくれたオプティマスの手を叩くが、オプティマスはミソラを解放するつもりは無いらしくミソラは今なおその手の中に閉じ込められたままだ。
『やはりお前には無理だったか』
嘲笑うかのような声が聞こえた瞬間、ミソラは全ての動きを一瞬だけ止めた。
脳裏に浮かぶのは自分を見て笑う赤い光。
すぐ近くにメガトロンがいるのだと理解したミソラは見つからないようにするため、口元を手で押さえて息を潜める。
『お前はしくじっただけではなく、サイバトロン星を裏切った・・・お前が故郷に向ける情など所詮はその程度のものだったのだな』
落胆したと言うかのような声でメガトロンは告げたかと思えば、何かが引きはがされるかのような音が聞こえてきたことにミソラは外で何が起こっているのだと思い、そっと耳をオプティマスの手へと近づけたときだ。
『あぁそうだ。それから・・・ソレも返して貰おうか』
『ッ!?止めろ、メガトロン!!』
抗うかのようにオプティマスが声を上げた直後、ミソラの目を強烈な光が襲う。微かな痛みに目を眩ませながらミソラは何度か瞬きをしていたとき、何かが自分の身体を掴み持ち上げる。
『久しいなぁ小娘』
視界が良好になって見えたのは凶悪な顔、そして赤い瞳にミソラは恐怖のあまり絶句することしか出来なかった。
『私は何をしたのだ?』
「オプティマスが悪いんじゃない。貴方にそうしろと命じた存在がいた。それだけだよ」
恐らくオプティマスを変えたのは創造主だ。
生みの親とも呼べる存在ならばオプティマスを操ることくらい簡単にできるだろうことくらい誰だって解る。
『私は君を傷つけたのか?』
破けた衣服から見える傷口。
未だ癒えてはいないその切り口は鋭利なもので切り裂かれた事は確かだ。バンブルビーやケイドがそんな事をするとはオプティマスには思えず、銃を主体にして戦うレノックスにも不可能だと思ったオプティマスは自分の持っている剣を見つめる。
センサーを使い表面についているだろう物質を調べれば、ミソラの血液反応があったことに気づくとその手から剣が滑り落ちた。
『私はなんということを・・・すまない』
「平気だから。ね?傷なんてすぐに癒えるし、きっと痕も残らないほど綺麗に治るから」
出来るだけ明るい声でミソラは告げるがオプティマスは悲痛な面持ちのまま、自らの足下をジッと見つめている。
何を言えば良いのだろうか?この優しい人が負うだろう傷を軽くすることが出来るのだろうか?必死に頭を動かして何を言うべきなのかミソラが考えていた時だ。
自分達の方へと接近してくる戦闘機の姿を見つける。
「レノックスさんが増援を呼んだのかな?」
万が一、オプティマスがこのまま杖を持ったまま創造主の元に行く事があった場合、彼を攻撃するように指示を出したのかと思ったミソラがレノックスを見ると、彼は戦闘機を呼んだのは俺では無いと言うかのように首を振ったその時だ。
戦闘機から放たれたミサイルがオプティマスの足下へと命中する。
『ミソラッ!!!』
咄嗟にオプティマスは衝撃からミソラを守るかのように両手で小さな身体を包み込むと、自身の胸元へと引き寄せる。
ミサイルによる爆撃音と勢いよくオプティマスが倒れ込んだ音だけが手の中に閉じ込められたミソラにとって全てだ。
「オプティマス!?大丈夫なの?手を離して!!」
自分を守ってくれたオプティマスの手を叩くが、オプティマスはミソラを解放するつもりは無いらしくミソラは今なおその手の中に閉じ込められたままだ。
『やはりお前には無理だったか』
嘲笑うかのような声が聞こえた瞬間、ミソラは全ての動きを一瞬だけ止めた。
脳裏に浮かぶのは自分を見て笑う赤い光。
すぐ近くにメガトロンがいるのだと理解したミソラは見つからないようにするため、口元を手で押さえて息を潜める。
『お前はしくじっただけではなく、サイバトロン星を裏切った・・・お前が故郷に向ける情など所詮はその程度のものだったのだな』
落胆したと言うかのような声でメガトロンは告げたかと思えば、何かが引きはがされるかのような音が聞こえてきたことにミソラは外で何が起こっているのだと思い、そっと耳をオプティマスの手へと近づけたときだ。
『あぁそうだ。それから・・・ソレも返して貰おうか』
『ッ!?止めろ、メガトロン!!』
抗うかのようにオプティマスが声を上げた直後、ミソラの目を強烈な光が襲う。微かな痛みに目を眩ませながらミソラは何度か瞬きをしていたとき、何かが自分の身体を掴み持ち上げる。
『久しいなぁ小娘』
視界が良好になって見えたのは凶悪な顔、そして赤い瞳にミソラは恐怖のあまり絶句することしか出来なかった。