5章:全てはこの為に
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あと少しで唇が触れそうになった瞬間、船は軋むかのような音をたてながら上昇を開始する。バランスを崩したケイドとミソラはオプティマスの上から転がり落ち、固い金属の上に叩付けられてしまう。
「ミソラ!?無事か?」
「はい。ケイドさんは?」
大丈夫なのか?と問いかけるよりも早く2人の身体が見えない何かに引っ張られるかのように転がっていく。
でこぼことした金属の板の上を悲鳴を上げながら2人は転がり落ちていたが、前方に見慣れた黄色を見つけたのと同時にその黄色、バンブルビーへと衝突する。
『”お姫様!?”』
「ごめん、ビー。止らなかった」
あちこち痛めた場所が痛むし、何より開いた傷口から流れた血がバンブルビーの装甲を汚す。
『殺してやる!!』
バンブルビーの上に馬乗りになったオプティマスが持っていた剣を頭部へと突き立てようとしたが、咄嗟にバトルマスクを装着して軌道を逸らしたバンブルビーはお返しだと言うかのように蹴りを放つ。
数歩分だけ後ろに下がったオプティマスだったが、すぐにその距離を詰めるとバンブルビーの胸の装甲を引きはがす。
オプティマスが本気でバンブルビーを殺そうとしていることに気づいたミソラは、それだけは絶対に駄目だと思うとバンブルビーのスパークを守るかのように立ちふさがりながら覚悟を決める。
「ビー。力を貸して」
『・・・”何をしたらいいの?”』
「簡単だよ。貴方の声をオプティマスに届けて欲しい」
そう告げた直後、ミソラはバンブルビーのスパークに触れる。
昔、一度だけバンブルビーにミソラは提案したことがあった。
オールスパークの力で声帯モジュールを直そうか?と。その時、バンブルビーは少し考えてからその申し出をやんわりと断ったのだ。
彼が何を思ってそう決断したのかは解らないが、きっとバンブルビーなりに考えがある事だけは伝わってきた。
「少しの時間だけだけど」
『”十分さ””やってやろうぜ!!”』
「うん!!」
迫り来る凶刃を二人はジッと見つめる。
ミソラを貫こうとした刃をバンブルビーは手の甲で払いのけるのと同時に、バンブルビーはかつての面影を失ってしまった紫色の瞳へと向かい話しかける。
『俺はバンブルビーです。・・・オプティマス、貴方の古き友だ。貴方のためならこの命を捨てられる。貴方のためならこの命を喜んで差しだそう。そうすることで、貴方が戻るのならば構わない。だからどうか、俺達の知っているオプティマスに戻ってくれ。ネメシス・プライムではなく、俺達をいつだって導いてくれるオプティマス・プライムに!!』
バンブルビーの音声にオプティマスはゆっくりと身体を離す。
オプティマスの目の色が変わっていく。
見慣れない紫の瞳から、皆がよく知っている青い瞳へと。
『バンブルビー・・・・お前の声を聞くのはサイバトロン星が滅んで以来だ』
オプティマスの目がミソラを見つめる。
痛々しい姿に青い目が苦しげに細められたことに気づいたミソラは、堪えきれないと言うかのように涙を流すと愛しい人の名を呼ぶ。。
「オプティマスッ!!!」
ずっとずっと会いたかった人とようやく再会できた。
嬉しさを堪えきれなかったミソラは小走りでオプティマスへと近づくと、小さなその身体をオプティマスは抱き上げると顔の近くまで持ち上げる。
顔を赤く汚す何かへとそっと手を触れれば、ソレは呆気ないほど簡単に消えていく。
オプティマスを蝕んでいた全てのモノが消えた。
ただ、それだけが嬉しかったミソラはオプティマスの顔に抱きつくと、先程は出来なかったキスをそっと彼の頬にした。
「ミソラ!?無事か?」
「はい。ケイドさんは?」
大丈夫なのか?と問いかけるよりも早く2人の身体が見えない何かに引っ張られるかのように転がっていく。
でこぼことした金属の板の上を悲鳴を上げながら2人は転がり落ちていたが、前方に見慣れた黄色を見つけたのと同時にその黄色、バンブルビーへと衝突する。
『”お姫様!?”』
「ごめん、ビー。止らなかった」
あちこち痛めた場所が痛むし、何より開いた傷口から流れた血がバンブルビーの装甲を汚す。
『殺してやる!!』
バンブルビーの上に馬乗りになったオプティマスが持っていた剣を頭部へと突き立てようとしたが、咄嗟にバトルマスクを装着して軌道を逸らしたバンブルビーはお返しだと言うかのように蹴りを放つ。
数歩分だけ後ろに下がったオプティマスだったが、すぐにその距離を詰めるとバンブルビーの胸の装甲を引きはがす。
オプティマスが本気でバンブルビーを殺そうとしていることに気づいたミソラは、それだけは絶対に駄目だと思うとバンブルビーのスパークを守るかのように立ちふさがりながら覚悟を決める。
「ビー。力を貸して」
『・・・”何をしたらいいの?”』
「簡単だよ。貴方の声をオプティマスに届けて欲しい」
そう告げた直後、ミソラはバンブルビーのスパークに触れる。
昔、一度だけバンブルビーにミソラは提案したことがあった。
オールスパークの力で声帯モジュールを直そうか?と。その時、バンブルビーは少し考えてからその申し出をやんわりと断ったのだ。
彼が何を思ってそう決断したのかは解らないが、きっとバンブルビーなりに考えがある事だけは伝わってきた。
「少しの時間だけだけど」
『”十分さ””やってやろうぜ!!”』
「うん!!」
迫り来る凶刃を二人はジッと見つめる。
ミソラを貫こうとした刃をバンブルビーは手の甲で払いのけるのと同時に、バンブルビーはかつての面影を失ってしまった紫色の瞳へと向かい話しかける。
『俺はバンブルビーです。・・・オプティマス、貴方の古き友だ。貴方のためならこの命を捨てられる。貴方のためならこの命を喜んで差しだそう。そうすることで、貴方が戻るのならば構わない。だからどうか、俺達の知っているオプティマスに戻ってくれ。ネメシス・プライムではなく、俺達をいつだって導いてくれるオプティマス・プライムに!!』
バンブルビーの音声にオプティマスはゆっくりと身体を離す。
オプティマスの目の色が変わっていく。
見慣れない紫の瞳から、皆がよく知っている青い瞳へと。
『バンブルビー・・・・お前の声を聞くのはサイバトロン星が滅んで以来だ』
オプティマスの目がミソラを見つめる。
痛々しい姿に青い目が苦しげに細められたことに気づいたミソラは、堪えきれないと言うかのように涙を流すと愛しい人の名を呼ぶ。。
「オプティマスッ!!!」
ずっとずっと会いたかった人とようやく再会できた。
嬉しさを堪えきれなかったミソラは小走りでオプティマスへと近づくと、小さなその身体をオプティマスは抱き上げると顔の近くまで持ち上げる。
顔を赤く汚す何かへとそっと手を触れれば、ソレは呆気ないほど簡単に消えていく。
オプティマスを蝕んでいた全てのモノが消えた。
ただ、それだけが嬉しかったミソラはオプティマスの顔に抱きつくと、先程は出来なかったキスをそっと彼の頬にした。