5章:全てはこの為に
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船を通して伝わってくるオプティマスとバンブルビーの戦いにミソラは何故この2人が戦うのだと思いながら薄暗い通路を歩いていた。
出来るだけ早く船から出られるように道を作ったまでは良かったものの、昇ったり降りたりと言った事が妙に多かった。
「傷を負った人にはちょっと厳しいなぁ」
自分で作っておきながら文句を言うのも可笑しな話だ、そう思ったミソラは苦笑を浮かべるとそっと傷を見下ろす。
出血は既に止っている。
そっと傷口に触れてみれば鋭い痛みが走ったものの、少しずつではあるものの傷口が塞がり始めていることが確認できた。
こういった時だけはオールスパークの恩恵を有難く思えた。
「流れた血は再生できないけどね」
そこまでの贅沢は言っていられないと思ったときだ。
脳裏にケイドとレノックスの姿が浮かぶ。
2人へと向かって大きな波が襲いかかろうとしたことに気づいたミソラは、咄嗟に障壁を造り上げて波から2人を守る。
突然のことに驚いて尻餅をついていた2人だったが、何かに気づいたかのように視線を交わした後、無言のまま一度だけ頷くと行動を再開した。
「私も早く行かなきゃ」
オプティマスを止めなければならない。
そう思いながら必死に歩き続けた末、ようやく目的地である船の甲板へとでる事が出来たミソラは辺りを見渡す。
「いた」
会いたかった2人は今なお戦い続けている。
形勢は明らかにオプティマスの方が優位だ。
オプティマスに身体を掴まれたバンブルビーが甲板の上へと叩付けられる音を聞いたミソラは、自身の身体のことなど顧みることをせずに2人に元へと向かって走り出す。
走ったことによりに塞がりかけていた傷が開き、ズキズキとした痛みと共に再び血が溢れ出すが、そんなことに今は構っていられないのだと思いながら必死に足を動かす。
「やめて」
乱暴に投げ飛ばされ、容赦なく蹴り飛ばされたバンブルビーは諦めることなど知らないと言うかのように、何度も何度もオプティマスへと向かっていく。
「もう止めてよ」
ミソラが2人の元に到着するよりも早く、ケイドがオプティマスの説得を始める。
「プライム!いい加減にしろ!!目を覚ませッ・・・オプティマス!!」
『黙れ!私はネメシス・プライムだ!!』
自身はオプティマスでは無い。
地球に住む人間達を守るオプティマス・プライムでは無く、サイバトロン星の再生のために戦うネメシス・プライムなのだと高らかに告げる。
その声がミソラには苦痛で泣いているかのような、痛みにむせび泣いているかのように聞こえた。
「オプティマス・プライム」
気づけばケイドと同じくオプティマスの上に飛び乗っていた。
ただ、ケイドと違ってミソラはオプティマスのスパークがある場所に立っていた。
全員の視線がヒタリと向けられる中、ミソラは場違いなほど穏やかに微笑む。
「貴方はオプティマス・プライムだよ」
『違うッ!!』
「違わない。貴方はネメシス・プライムじゃないよ・・・思い出して、オプティマスがこれまでやって来たこと。そしてオプティマスがこれからやりたいことを」
『・・・・私は』
「大丈夫。私も力を貸すから。だから、お願いだから思い出してオプティマス」
かつて光を失っていたスパークへとしたかのように、ミソラはそっとオプティマスの胸元の外装へと触れるだけのキスを一つだけしようと唇を近づけた。
出来るだけ早く船から出られるように道を作ったまでは良かったものの、昇ったり降りたりと言った事が妙に多かった。
「傷を負った人にはちょっと厳しいなぁ」
自分で作っておきながら文句を言うのも可笑しな話だ、そう思ったミソラは苦笑を浮かべるとそっと傷を見下ろす。
出血は既に止っている。
そっと傷口に触れてみれば鋭い痛みが走ったものの、少しずつではあるものの傷口が塞がり始めていることが確認できた。
こういった時だけはオールスパークの恩恵を有難く思えた。
「流れた血は再生できないけどね」
そこまでの贅沢は言っていられないと思ったときだ。
脳裏にケイドとレノックスの姿が浮かぶ。
2人へと向かって大きな波が襲いかかろうとしたことに気づいたミソラは、咄嗟に障壁を造り上げて波から2人を守る。
突然のことに驚いて尻餅をついていた2人だったが、何かに気づいたかのように視線を交わした後、無言のまま一度だけ頷くと行動を再開した。
「私も早く行かなきゃ」
オプティマスを止めなければならない。
そう思いながら必死に歩き続けた末、ようやく目的地である船の甲板へとでる事が出来たミソラは辺りを見渡す。
「いた」
会いたかった2人は今なお戦い続けている。
形勢は明らかにオプティマスの方が優位だ。
オプティマスに身体を掴まれたバンブルビーが甲板の上へと叩付けられる音を聞いたミソラは、自身の身体のことなど顧みることをせずに2人に元へと向かって走り出す。
走ったことによりに塞がりかけていた傷が開き、ズキズキとした痛みと共に再び血が溢れ出すが、そんなことに今は構っていられないのだと思いながら必死に足を動かす。
「やめて」
乱暴に投げ飛ばされ、容赦なく蹴り飛ばされたバンブルビーは諦めることなど知らないと言うかのように、何度も何度もオプティマスへと向かっていく。
「もう止めてよ」
ミソラが2人の元に到着するよりも早く、ケイドがオプティマスの説得を始める。
「プライム!いい加減にしろ!!目を覚ませッ・・・オプティマス!!」
『黙れ!私はネメシス・プライムだ!!』
自身はオプティマスでは無い。
地球に住む人間達を守るオプティマス・プライムでは無く、サイバトロン星の再生のために戦うネメシス・プライムなのだと高らかに告げる。
その声がミソラには苦痛で泣いているかのような、痛みにむせび泣いているかのように聞こえた。
「オプティマス・プライム」
気づけばケイドと同じくオプティマスの上に飛び乗っていた。
ただ、ケイドと違ってミソラはオプティマスのスパークがある場所に立っていた。
全員の視線がヒタリと向けられる中、ミソラは場違いなほど穏やかに微笑む。
「貴方はオプティマス・プライムだよ」
『違うッ!!』
「違わない。貴方はネメシス・プライムじゃないよ・・・思い出して、オプティマスがこれまでやって来たこと。そしてオプティマスがこれからやりたいことを」
『・・・・私は』
「大丈夫。私も力を貸すから。だから、お願いだから思い出してオプティマス」
かつて光を失っていたスパークへとしたかのように、ミソラはそっとオプティマスの胸元の外装へと触れるだけのキスを一つだけしようと唇を近づけた。