5章:全てはこの為に
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オプティマスと敵対するとは思ってもいなかった。
種族は違えど想いを通わせられた自分達はきっと、ずっと同じモノを見て、同じ道を共に歩いて行くのだとばかり思っていた。
共に笑いあって生きていけたはずの未来がガラガラと音を立てて崩れ落ちていくのを聞きながらもミソラはオプティマスの拘束を続ける。
『邪魔をするなッ!!』
抑えつける力を撥ね除けるかのようにオプティマスは身体を震わせた。
少しでも気を抜けば力負けしそうになる。
「ねぇサイバトロン星で何が起きたの?何が貴方をそこまで変えてしまったの?」
『黙れ!今すぐ私を自由にしろ!』
「・・・・話し合うことすら出来ないの?」
ミソラの言葉にオプティマスは反応することをしない。
彼の目は背後にいるヴィヴィアンのみに向けられていて、その眼中に自分は無いのだと悟るとミソラは静かに目を伏せた。
諦めたかのようなその仕草に気づく者は誰も居ない。
もう二度と前のような関係には戻れないのか?そう自分に問いかけたミソラは、意を決したかのように目を開く。
「戻ってみせる。いいえ、戻してみせる」
諦めるなんて事はしたくない。
強い決意を宿しながらミソラはオプティマスをジッと見上げる。彼の目に自分の存在が映っていなくとも、彼の心に既に自分の存在が無くとも、それでも良いのだと。
かつての優しいオプティマスに戻ってくれるのならば自分くらいいくらだって犠牲にしてやると思いながら、不敵に微笑むとオプティマスへと向かい告げた。
「私の声は貴方に届いている?」
かつてオプティマスへと問いかけた言葉を口にした瞬間、荒れ狂っていたはずのオプティマスはピタリと動きを止める。
ゆっくりとオプティマスの目がミソラへと向けられた。
「例えどんなに離れていたとしても貴方の声はいつだって私に届いていたよ」
『・・・ミソラ、私は、私はッ』
紫色の瞳が点滅を始め、懐かしい青色へと変わり始めた事に気づいたミソラは、今ならばオプティマスを説得できるのでは無いかと思い言葉を紡ごうとしたときだ。
「今だ!撃てぇぇぇ!!!」
誰かの声が響いたかと思えば耳を塞ぎたくなるかのような発砲音が辺りに満ちる。
次々と放たれる弾丸がオプティマスの装甲に命中し、その度にオプティマスの口からは呻き声が出ることに気づいたミソラは顔を強ばらせて固まることしか出来ない。
何故、どうして?そう思いながら弾が放たれている方を見ると、必死に発砲を止めるように制止しているレノックスの姿があった。
号令を下したのは彼では無い、そう悟ったミソラは一瞬だけホッとした時だ。
ミソラが気を緩めたのと同時にオプティマスは自分への拘束が緩んだことを察知すると、大きく腕を振って見えない何かを振り払った。
しまった、そう思ったミソラは再度、オプティマスを押さえつけようとするが二度目は無いと言うかのようにオプティマスはミソラの近くへと拳を叩付けて妨害を阻止した。
これでは駄目だ、この場にオプティマスを留められないと判断したミソラはならばと思うとケイドに向かい叫ぶ。
「ケイドさん!ヴィヴィアンさんを連れて逃げてッ!!」
ここは自分が引き受ける。
大声で叫べば、ケイドは解ったと言うかのようにヴィヴィアンの手を掴みここから逃げることを選択する。
走り去っていった二人の気配にミソラは唇だけで笑う。
杖さえ無事ならば後はどうとでもなるはずだ。
「ケイド!?ミソラも一緒に!!」
「アイツなら大丈夫だ。オプティマスはミソラを傷つけることはしないからな!!ある意味惚れた弱みってやつだ」
現時点ではオプティマスに対する一番有効なカードだと言うかのようにケイドは自信満々に答えると、アライアンス号へと向かい全速力で走り出したときだ。
不意に突然、何の前触れも無く無意識の内にケイドは足を止めて振り返る。
ケイドの目に飛び込んできたのはオプティマスが持っていた剣をミソラへと振り降ろしていた光景だった。
種族は違えど想いを通わせられた自分達はきっと、ずっと同じモノを見て、同じ道を共に歩いて行くのだとばかり思っていた。
共に笑いあって生きていけたはずの未来がガラガラと音を立てて崩れ落ちていくのを聞きながらもミソラはオプティマスの拘束を続ける。
『邪魔をするなッ!!』
抑えつける力を撥ね除けるかのようにオプティマスは身体を震わせた。
少しでも気を抜けば力負けしそうになる。
「ねぇサイバトロン星で何が起きたの?何が貴方をそこまで変えてしまったの?」
『黙れ!今すぐ私を自由にしろ!』
「・・・・話し合うことすら出来ないの?」
ミソラの言葉にオプティマスは反応することをしない。
彼の目は背後にいるヴィヴィアンのみに向けられていて、その眼中に自分は無いのだと悟るとミソラは静かに目を伏せた。
諦めたかのようなその仕草に気づく者は誰も居ない。
もう二度と前のような関係には戻れないのか?そう自分に問いかけたミソラは、意を決したかのように目を開く。
「戻ってみせる。いいえ、戻してみせる」
諦めるなんて事はしたくない。
強い決意を宿しながらミソラはオプティマスをジッと見上げる。彼の目に自分の存在が映っていなくとも、彼の心に既に自分の存在が無くとも、それでも良いのだと。
かつての優しいオプティマスに戻ってくれるのならば自分くらいいくらだって犠牲にしてやると思いながら、不敵に微笑むとオプティマスへと向かい告げた。
「私の声は貴方に届いている?」
かつてオプティマスへと問いかけた言葉を口にした瞬間、荒れ狂っていたはずのオプティマスはピタリと動きを止める。
ゆっくりとオプティマスの目がミソラへと向けられた。
「例えどんなに離れていたとしても貴方の声はいつだって私に届いていたよ」
『・・・ミソラ、私は、私はッ』
紫色の瞳が点滅を始め、懐かしい青色へと変わり始めた事に気づいたミソラは、今ならばオプティマスを説得できるのでは無いかと思い言葉を紡ごうとしたときだ。
「今だ!撃てぇぇぇ!!!」
誰かの声が響いたかと思えば耳を塞ぎたくなるかのような発砲音が辺りに満ちる。
次々と放たれる弾丸がオプティマスの装甲に命中し、その度にオプティマスの口からは呻き声が出ることに気づいたミソラは顔を強ばらせて固まることしか出来ない。
何故、どうして?そう思いながら弾が放たれている方を見ると、必死に発砲を止めるように制止しているレノックスの姿があった。
号令を下したのは彼では無い、そう悟ったミソラは一瞬だけホッとした時だ。
ミソラが気を緩めたのと同時にオプティマスは自分への拘束が緩んだことを察知すると、大きく腕を振って見えない何かを振り払った。
しまった、そう思ったミソラは再度、オプティマスを押さえつけようとするが二度目は無いと言うかのようにオプティマスはミソラの近くへと拳を叩付けて妨害を阻止した。
これでは駄目だ、この場にオプティマスを留められないと判断したミソラはならばと思うとケイドに向かい叫ぶ。
「ケイドさん!ヴィヴィアンさんを連れて逃げてッ!!」
ここは自分が引き受ける。
大声で叫べば、ケイドは解ったと言うかのようにヴィヴィアンの手を掴みここから逃げることを選択する。
走り去っていった二人の気配にミソラは唇だけで笑う。
杖さえ無事ならば後はどうとでもなるはずだ。
「ケイド!?ミソラも一緒に!!」
「アイツなら大丈夫だ。オプティマスはミソラを傷つけることはしないからな!!ある意味惚れた弱みってやつだ」
現時点ではオプティマスに対する一番有効なカードだと言うかのようにケイドは自信満々に答えると、アライアンス号へと向かい全速力で走り出したときだ。
不意に突然、何の前触れも無く無意識の内にケイドは足を止めて振り返る。
ケイドの目に飛び込んできたのはオプティマスが持っていた剣をミソラへと振り降ろしていた光景だった。