1章:それは必然的な出会い
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涙を拭うかのように金属の大きな指が頬を撫でる。
触れた瞬間、ビクリとその指が震えた。
想像よりも柔らかな頬だったことと、流れていた涙が暖かなモノだったから。
泣きはらした目をして自分を見上げる小さな生き物に向かい、彼は安心させるかのように笑う。
『もう逃げなくて良い。俺たちが、いや、俺がお前のことを助けてやる』
ニヤリと笑ったその顔は自信に満ちている。
『お前の名前は?』
「ミソラ」
『ミソラ、大丈夫だ。俺が守ってやる。だからお前はここで良い子にしてな?』
グリグリと頭を乱暴に押される。
彼なりの励ましにミソラは少しだけ恐怖が消えてくれた。ぎこちないながらも笑みを浮かべると彼は嬉しそうに笑う。
『お?そうやって笑っていた方が良いぜ、ミソラ』
「ありがとうございます。えっと、」
名前を聞いていない事に今になって気づいたミソラが問いかけようとしたとき、頭上からメガトロンの凄まじい怒声が響き渡った。
自分を探している声、その声に消えたはずの恐怖が戻ってくる。
身を縮めて震えるミソラに対し、彼は優しい声で話しかけてくれた。
『俺が終わらせてきてやるよ』
「っ・・・・待って!!」
制止の声を無視して彼はメガトロンに戦いを挑みに行ってしまう。
メガトロンに戦いを挑んで勝ち目など無いのだ。
彼の身を案じたミソラは立ち上がると、塔のてっぺんにいるメガトロンに向かい戦いを挑みに行く銀色の小さな体を見つけた。
『メガトロン!!俺が相手だ!!!』
『忌々しい虫けらめ!!!良いだろう、貴様からガラクタにしてやる!!』
始まる戦い。
しかし、その戦いは長くは続かなかった。
銀色の彼は体を掴まれると、メガトロンの手により容赦なくその体が引き裂かれたのだ。
彼の体を巡る青い液体が雨のようにあたりに降り注ぎ、その内の数滴がミソラの頬を汚す。
言葉を失って彼を見つめることしか出来ずにいると、不意に彼の目と視線が合う。
青い瞳が点滅しており、彼の命が残りわずかなのだと嫌でも理解させられた。
『 』
彼の口が言葉発するかのように動いたがその声はミソラの耳には届かない。
あふれ出る涙を拭うことをせず、ミソラは名前も知らない銀色の彼を見上げていた。
点滅はすぐに終わり、青い瞳からは光が消える。
ソレを確認してからようやくミソラは、己の頬に着いたそれを指で拭った時、彼の体を投げ捨てたメガトロンがミソラを見つけ出し目の前に現れる。
『逃げる気も失せたか?・・・こう何度も逃げ出されれば面倒だ。足の一本でも切り落としてやろう。そして、』
あの頃と同じように飼ってやる。
そう言ったメガトロンの言葉に対しミソラは静かに目を伏せる。
メガトロンにはその行動が恐怖から諦めたかのように感じられ、従順になった己の奴隷に対し満足そうに細められたときだ。
「いいえ」
『今・・・なんと言った?』
「いいえと言ったのよ。私はもう、貴方に屈することはしない」
彼から出た青い液体、エネルゴンで染まった手をきつく握ったミソラは目を開きメガトロンを見据えた。
触れた瞬間、ビクリとその指が震えた。
想像よりも柔らかな頬だったことと、流れていた涙が暖かなモノだったから。
泣きはらした目をして自分を見上げる小さな生き物に向かい、彼は安心させるかのように笑う。
『もう逃げなくて良い。俺たちが、いや、俺がお前のことを助けてやる』
ニヤリと笑ったその顔は自信に満ちている。
『お前の名前は?』
「ミソラ」
『ミソラ、大丈夫だ。俺が守ってやる。だからお前はここで良い子にしてな?』
グリグリと頭を乱暴に押される。
彼なりの励ましにミソラは少しだけ恐怖が消えてくれた。ぎこちないながらも笑みを浮かべると彼は嬉しそうに笑う。
『お?そうやって笑っていた方が良いぜ、ミソラ』
「ありがとうございます。えっと、」
名前を聞いていない事に今になって気づいたミソラが問いかけようとしたとき、頭上からメガトロンの凄まじい怒声が響き渡った。
自分を探している声、その声に消えたはずの恐怖が戻ってくる。
身を縮めて震えるミソラに対し、彼は優しい声で話しかけてくれた。
『俺が終わらせてきてやるよ』
「っ・・・・待って!!」
制止の声を無視して彼はメガトロンに戦いを挑みに行ってしまう。
メガトロンに戦いを挑んで勝ち目など無いのだ。
彼の身を案じたミソラは立ち上がると、塔のてっぺんにいるメガトロンに向かい戦いを挑みに行く銀色の小さな体を見つけた。
『メガトロン!!俺が相手だ!!!』
『忌々しい虫けらめ!!!良いだろう、貴様からガラクタにしてやる!!』
始まる戦い。
しかし、その戦いは長くは続かなかった。
銀色の彼は体を掴まれると、メガトロンの手により容赦なくその体が引き裂かれたのだ。
彼の体を巡る青い液体が雨のようにあたりに降り注ぎ、その内の数滴がミソラの頬を汚す。
言葉を失って彼を見つめることしか出来ずにいると、不意に彼の目と視線が合う。
青い瞳が点滅しており、彼の命が残りわずかなのだと嫌でも理解させられた。
『 』
彼の口が言葉発するかのように動いたがその声はミソラの耳には届かない。
あふれ出る涙を拭うことをせず、ミソラは名前も知らない銀色の彼を見上げていた。
点滅はすぐに終わり、青い瞳からは光が消える。
ソレを確認してからようやくミソラは、己の頬に着いたそれを指で拭った時、彼の体を投げ捨てたメガトロンがミソラを見つけ出し目の前に現れる。
『逃げる気も失せたか?・・・こう何度も逃げ出されれば面倒だ。足の一本でも切り落としてやろう。そして、』
あの頃と同じように飼ってやる。
そう言ったメガトロンの言葉に対しミソラは静かに目を伏せる。
メガトロンにはその行動が恐怖から諦めたかのように感じられ、従順になった己の奴隷に対し満足そうに細められたときだ。
「いいえ」
『今・・・なんと言った?』
「いいえと言ったのよ。私はもう、貴方に屈することはしない」
彼から出た青い液体、エネルゴンで染まった手をきつく握ったミソラは目を開きメガトロンを見据えた。