5章:全てはこの為に
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突然現れた六本の角とサイバトロン星の関係をこの場で知っているのはミソラだけだ。
ならばこそ自分がこれから話すことは彼等にとって有益な情報になる、そしてもしかすると協力を得られるかもしれないと思いながらミソラは口を開く。
「レノックスさん、サイバトロン星は地球から命を奪って自分達の星を復活させるつもりです」
「は?何を言って・・・」
「エジプトのピラミッドの事は覚えていますか?」
ミソラの言葉を聞いた瞬間、レノックスの顔が強ばる。
地球の近くにある太陽の力を奪うための装置がピラミッドに隠されていた。そしてその装置を起動するために必要だったのがマトリクスだ。
あの時と今の状況は明らかに似ている。
「お前達は装置を起動させるための鍵を手に入れようとしているのか?」
「はい」
「・・・嘘だろ?こんな事が、何度も起こるものなのか?」
信じたくないと言いたげに額を抑えるレノックスに対し、ミソラは今は混乱している場合では無いのだと言おうとしたときだ。
突如、大きな揺れが船を襲う。
なんだと思い全員が身構える中、『杖は渡さない』という声と共に破壊音が聞こえてきた。
ミソラが音のした方へと視線を向ければ、そこには騎士によって執拗に攻撃をされているケイドの姿があった。
「ケイドさんッ!!!」
駆け寄ろうとしたミソラだったがそれを阻止するかのようにレノックスが肩を掴む。
「戦闘が終わるまでは離すな。後方で待機していろ」
「了解です!」
レノックスの命令を聞いた軍人がミソラを引きずるようにして後退を始める。
「離して下さい!!」
「駄目だ、危険すぎる。俺達に任せておけ」
そういう意味じゃ無い。
必死に抵抗するミソラだったが軍人相手に一般人に勝ち目など無い。
ならば仕方が無い、そう判断したミソラはオールスパークの力を少しだけ解放する。軍人の持っていた通信機を通して意識を失う程度の電気を与えれば、微かな悲鳴を上げて軍人は倒れる。
「ごめんなさい」
小さな声で謝罪を告げたミソラはケイドの居る方へと向かって全力で走る。
すれ違う軍人が驚いたようにぎょっと目を見開いたり、引き留めようと手を伸ばすがそれから必死に逃れたミソラはケイドと騎士の間に身体を滑り込ませた。
「ミソラ?何してる、逃げろ!!!」
背後から聞こえてくるケイドの声に応えることをしないままミソラは両手を広げると、オールスパークの力を解放する。
辺りに満ちていく青白い光、その光の中にサイバトロン語が浮かぶ。
驚いたように騎士の青い目が見開かれるのを見たミソラは微笑みながら口を動かす。
「話を聞いて欲しい」
敵ではないのだ、そう言うかのように伝えれば騎士は冷静さを取り戻したらしく、掲げていた剣をそっと床の上に置く。
話し合いは出来る。
そう思ったミソラはまずは杖の行方を聞こうと思った時だった。
「撃て!!!」
それを合図に一斉に始まった射撃、無防備な騎士へと次々と放たれる弾丸。
止めろとミソラが叫ぶよりも早く、騎士の身体はミサイルによって貫かれた。
崩れ落ちる騎士を助けようとミソラが動くよりも早く、騎士の身体は近くにあった奈落の底へと落ちていった。
ならばこそ自分がこれから話すことは彼等にとって有益な情報になる、そしてもしかすると協力を得られるかもしれないと思いながらミソラは口を開く。
「レノックスさん、サイバトロン星は地球から命を奪って自分達の星を復活させるつもりです」
「は?何を言って・・・」
「エジプトのピラミッドの事は覚えていますか?」
ミソラの言葉を聞いた瞬間、レノックスの顔が強ばる。
地球の近くにある太陽の力を奪うための装置がピラミッドに隠されていた。そしてその装置を起動するために必要だったのがマトリクスだ。
あの時と今の状況は明らかに似ている。
「お前達は装置を起動させるための鍵を手に入れようとしているのか?」
「はい」
「・・・嘘だろ?こんな事が、何度も起こるものなのか?」
信じたくないと言いたげに額を抑えるレノックスに対し、ミソラは今は混乱している場合では無いのだと言おうとしたときだ。
突如、大きな揺れが船を襲う。
なんだと思い全員が身構える中、『杖は渡さない』という声と共に破壊音が聞こえてきた。
ミソラが音のした方へと視線を向ければ、そこには騎士によって執拗に攻撃をされているケイドの姿があった。
「ケイドさんッ!!!」
駆け寄ろうとしたミソラだったがそれを阻止するかのようにレノックスが肩を掴む。
「戦闘が終わるまでは離すな。後方で待機していろ」
「了解です!」
レノックスの命令を聞いた軍人がミソラを引きずるようにして後退を始める。
「離して下さい!!」
「駄目だ、危険すぎる。俺達に任せておけ」
そういう意味じゃ無い。
必死に抵抗するミソラだったが軍人相手に一般人に勝ち目など無い。
ならば仕方が無い、そう判断したミソラはオールスパークの力を少しだけ解放する。軍人の持っていた通信機を通して意識を失う程度の電気を与えれば、微かな悲鳴を上げて軍人は倒れる。
「ごめんなさい」
小さな声で謝罪を告げたミソラはケイドの居る方へと向かって全力で走る。
すれ違う軍人が驚いたようにぎょっと目を見開いたり、引き留めようと手を伸ばすがそれから必死に逃れたミソラはケイドと騎士の間に身体を滑り込ませた。
「ミソラ?何してる、逃げろ!!!」
背後から聞こえてくるケイドの声に応えることをしないままミソラは両手を広げると、オールスパークの力を解放する。
辺りに満ちていく青白い光、その光の中にサイバトロン語が浮かぶ。
驚いたように騎士の青い目が見開かれるのを見たミソラは微笑みながら口を動かす。
「話を聞いて欲しい」
敵ではないのだ、そう言うかのように伝えれば騎士は冷静さを取り戻したらしく、掲げていた剣をそっと床の上に置く。
話し合いは出来る。
そう思ったミソラはまずは杖の行方を聞こうと思った時だった。
「撃て!!!」
それを合図に一斉に始まった射撃、無防備な騎士へと次々と放たれる弾丸。
止めろとミソラが叫ぶよりも早く、騎士の身体はミサイルによって貫かれた。
崩れ落ちる騎士を助けようとミソラが動くよりも早く、騎士の身体は近くにあった奈落の底へと落ちていった。