5章:全てはこの為に
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棺の中にあったのはマーリンの遺骨と木の枝で作られただろう杖だけだった。
恐らく自分達よりも前に来たマーリンの子孫が盗んだのかまたは杖を別の場所に隠したのだ、そう思ったケイドは激昂しながら木の杖を放り投げる。
こんな事になるとは全く想定していなかったらしいヴィヴィアンは棺の前で絶句しており、彼女自身も酷く困惑していることは明らかだ。
「何か他に手がかりになりそうな物がないか探す」
サイバトロン騎士へと近づいたケイドは彼等を調べ始める。
ミソラもこのまま黙って居るわけにはいかないと判断すると、自分達が何か見落としをしていない確認するため行動を開始した。
杖が地球の命を奪うだろう装置の鍵なのならばこそ、自分達が手に入れておかなければならない。
問題はメガトロンの手から杖を守り通せるかだ、と思いながら直立不動の騎士達を見上げていたときだ。
視界の片隅で何かが動いたような気がした。
「・・・ケイドさん?」
近くにいるのか?そう思いながら彼の名を呼ぶが返答は無い。
見間違いだったのだろうか?そう思ったミソラだったが、なんだか嫌な予感がしたためヴィヴィアンと一緒にいた方が良いだろうと思い来た道を引き返そうとしたときだ。
背後から突然口を塞がれる。
「ッ!?」
抵抗するよりも早く腕をひねり上げられ、その痛みで一瞬だけ動きを止めたのと同時に身体を抱き上げられる。必死に拘束から逃れようとするが体格差からなのか抵抗らしいことなど何一つ出来ないまま、どこかへと向かって引きずられていく。
気づけば辺りには何人もの人間が居た。
「(TRF!?なんでここに!?)」
ただでさえサイバトロン星が接近していて時間が無いというのに、ここにきて自分達を妨害してくる存在が来た事にミソラが顔を歪めたときだ。
「ミソラ。俺だ。頼むから静かにしてくれ・・・」
声を潜めながら話しかけてきたのはレノックスで、彼は肉眼で確認できる位置に居るケイドの様子を確認しながらミソラに話しかけてくる。
「大声を出さないと約束できるか?」
その言葉にミソラが首を縦に振ると、レノックスはミソラを捕まえている軍人に向かい口元から手を離すように告げた。
「手荒なことをしてしまなかった・・・だが、こうでもしなきゃ話が出来そうも無かったからな」
「レノックスさん、聞いて下さい」
「先に俺の問いに答えてくれ。お前達ここに何をしに来た?ここはなんだ?サイバトロン星の接近と何か関係があるのか?」
その問いからミソラは政府が全ての情報を入手しているわけでは無いのだと言うことを悟る。
「あの角と関係があるのか?」
角、その言葉を聞いたミソラの目が見開かれる。
エドモンドはある場所から六カ所の角のような物が出現したと言っていた。
恐らくソレは装置の一部で、どこかに鍵である杖を入れる鍵穴がある場所があるはずだとミソラは理解する。
恐らくその事に気づいているのは極一握りの人間しかいない。
「私には別の任務があるのだよ」
ミソラは別れ際エドモンドが言っていた言葉を思い出す。
彼は角の正体に気づいていた。
だからこそ少しでも時間を稼ぐため一緒に来なかったのだ。
角の周辺に住む人達の避難と、そして角を何とかして破壊するという影で動くことを自ら選んだのだと理解した瞬間、ミソラは彼に対して心からの感謝とそして深い尊敬を抱いた。
恐らく自分達よりも前に来たマーリンの子孫が盗んだのかまたは杖を別の場所に隠したのだ、そう思ったケイドは激昂しながら木の杖を放り投げる。
こんな事になるとは全く想定していなかったらしいヴィヴィアンは棺の前で絶句しており、彼女自身も酷く困惑していることは明らかだ。
「何か他に手がかりになりそうな物がないか探す」
サイバトロン騎士へと近づいたケイドは彼等を調べ始める。
ミソラもこのまま黙って居るわけにはいかないと判断すると、自分達が何か見落としをしていない確認するため行動を開始した。
杖が地球の命を奪うだろう装置の鍵なのならばこそ、自分達が手に入れておかなければならない。
問題はメガトロンの手から杖を守り通せるかだ、と思いながら直立不動の騎士達を見上げていたときだ。
視界の片隅で何かが動いたような気がした。
「・・・ケイドさん?」
近くにいるのか?そう思いながら彼の名を呼ぶが返答は無い。
見間違いだったのだろうか?そう思ったミソラだったが、なんだか嫌な予感がしたためヴィヴィアンと一緒にいた方が良いだろうと思い来た道を引き返そうとしたときだ。
背後から突然口を塞がれる。
「ッ!?」
抵抗するよりも早く腕をひねり上げられ、その痛みで一瞬だけ動きを止めたのと同時に身体を抱き上げられる。必死に拘束から逃れようとするが体格差からなのか抵抗らしいことなど何一つ出来ないまま、どこかへと向かって引きずられていく。
気づけば辺りには何人もの人間が居た。
「(TRF!?なんでここに!?)」
ただでさえサイバトロン星が接近していて時間が無いというのに、ここにきて自分達を妨害してくる存在が来た事にミソラが顔を歪めたときだ。
「ミソラ。俺だ。頼むから静かにしてくれ・・・」
声を潜めながら話しかけてきたのはレノックスで、彼は肉眼で確認できる位置に居るケイドの様子を確認しながらミソラに話しかけてくる。
「大声を出さないと約束できるか?」
その言葉にミソラが首を縦に振ると、レノックスはミソラを捕まえている軍人に向かい口元から手を離すように告げた。
「手荒なことをしてしまなかった・・・だが、こうでもしなきゃ話が出来そうも無かったからな」
「レノックスさん、聞いて下さい」
「先に俺の問いに答えてくれ。お前達ここに何をしに来た?ここはなんだ?サイバトロン星の接近と何か関係があるのか?」
その問いからミソラは政府が全ての情報を入手しているわけでは無いのだと言うことを悟る。
「あの角と関係があるのか?」
角、その言葉を聞いたミソラの目が見開かれる。
エドモンドはある場所から六カ所の角のような物が出現したと言っていた。
恐らくソレは装置の一部で、どこかに鍵である杖を入れる鍵穴がある場所があるはずだとミソラは理解する。
恐らくその事に気づいているのは極一握りの人間しかいない。
「私には別の任務があるのだよ」
ミソラは別れ際エドモンドが言っていた言葉を思い出す。
彼は角の正体に気づいていた。
だからこそ少しでも時間を稼ぐため一緒に来なかったのだ。
角の周辺に住む人達の避難と、そして角を何とかして破壊するという影で動くことを自ら選んだのだと理解した瞬間、ミソラは彼に対して心からの感謝とそして深い尊敬を抱いた。