5章:全てはこの為に
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昇ったり降りたりという高低差のある通路を歩きながらようやく目的地へと到着することが出来た。
今までとは違い開けた空間が広がっており、そしてその場所を守るかのように剣を持った騎士の石像が膝を着いている。
「ここがそうみたいだな」
「そうみたい・・・この騎士達は規則的に並んでいるってことはここで何かを守っているってことよね?」
彼等が守っている何かなど解りきっている。
マーリンの墓だ。
だが、肝心の墓は一体どこにあるのだと思いながら見渡すがそれらしい物は無い。
「隠されているみたいですね」
ここまで来てまだ探す必要があるのかと思いながらミソラが声にした言葉は、全員が感じていることであった。
疲れた身体を引きずりながらそれらしい物は無いか探すが、これと言ってめぼしい物を見つけることは無い。
少しばかり疲れを感じたミソラは肩を落としながら視線を少しだけ足下へと落としたときだ。
「これ」
アーサー王の円卓に刻まれていたのと似たような文字が刻まれている床を見つけ、ケイドとヴィヴィアンに声を掛ければ二人はミソラが指さす場所を見る。
「ケルト語だわ」
何と書いてあるのか読むためヴィヴィアンは解読するのに邪魔になるだろう破片を手で払いのけ、ケルト語が書かれている床の上に手を置いたときだ。
触れた場所から微かな光が放たれた直後、何かが起動するかのような音と振動が響き渡る。
少し離れた床が音を立てながら開き、そこから石棺がゆっくりと現れるのを三人はただ黙って見つめていた。
アレの中にマーリンの杖があるのだ、そう思ったケイドとヴィヴィアンが駆け寄っていくのを見たミソラも続こうとしたがそうすることが出来なかった。
「ッ!?」
オールスパークの力が歓喜の声を上げたからだ。
今までに無い強い力にミソラは胸元を押さえながらその場に膝を着く。今にも胸を切り裂いて何かが飛び出してきそうなほど強い衝撃と痛みは、今まで一度たりとも感じたことのない事だ。
痛みを必死に堪えていると、少しずつだがソレが治まっていくのをミソラは感じていた。
額に滲んでいた汗を拭ったとき、カサリという音と共に一枚の紙が落ちる。
それはエドモンドが渡してくれた物だ。
折りたたまれた紙を開いたミソラは書かれていた絵、そして書かれていた内容を読み信じられず驚愕のあまり息を止めてしまう。
「サイバトロンが地球の生気を吸い込む?どちらかしか生き残れない?」
紙を持つ手が知らず知らずの内に震える。
目を逸らしたいのに視線は紙へと定められたままだ。
「地球はクインテッサと戦う・・・そして地球は滅び彼女の星は蘇る」
なんてことだ。
そう思ったミソラは紙を見つめたままその場に座り込む。
サイバトロン星を生かすためにクインテッサは地球にやって来る。
だが一体どうやって地球の生気を奪いサイバトロン星に与えるのだ?と考えたとき、自分達が今いる場所がどこなのかミソラは思い出す。
「マーリンの杖」
サイバトロン騎士がこの地球へと持ってきた杖。
死んでも守れと言われている存在。
恐らく杖は地球を滅ぼす何かを起動する鍵だ。
その事に気づいたミソラは絶対に杖をクインテッサに渡してはならないと思いながら、自身の手にある紙を握りしめた。
今までとは違い開けた空間が広がっており、そしてその場所を守るかのように剣を持った騎士の石像が膝を着いている。
「ここがそうみたいだな」
「そうみたい・・・この騎士達は規則的に並んでいるってことはここで何かを守っているってことよね?」
彼等が守っている何かなど解りきっている。
マーリンの墓だ。
だが、肝心の墓は一体どこにあるのだと思いながら見渡すがそれらしい物は無い。
「隠されているみたいですね」
ここまで来てまだ探す必要があるのかと思いながらミソラが声にした言葉は、全員が感じていることであった。
疲れた身体を引きずりながらそれらしい物は無いか探すが、これと言ってめぼしい物を見つけることは無い。
少しばかり疲れを感じたミソラは肩を落としながら視線を少しだけ足下へと落としたときだ。
「これ」
アーサー王の円卓に刻まれていたのと似たような文字が刻まれている床を見つけ、ケイドとヴィヴィアンに声を掛ければ二人はミソラが指さす場所を見る。
「ケルト語だわ」
何と書いてあるのか読むためヴィヴィアンは解読するのに邪魔になるだろう破片を手で払いのけ、ケルト語が書かれている床の上に手を置いたときだ。
触れた場所から微かな光が放たれた直後、何かが起動するかのような音と振動が響き渡る。
少し離れた床が音を立てながら開き、そこから石棺がゆっくりと現れるのを三人はただ黙って見つめていた。
アレの中にマーリンの杖があるのだ、そう思ったケイドとヴィヴィアンが駆け寄っていくのを見たミソラも続こうとしたがそうすることが出来なかった。
「ッ!?」
オールスパークの力が歓喜の声を上げたからだ。
今までに無い強い力にミソラは胸元を押さえながらその場に膝を着く。今にも胸を切り裂いて何かが飛び出してきそうなほど強い衝撃と痛みは、今まで一度たりとも感じたことのない事だ。
痛みを必死に堪えていると、少しずつだがソレが治まっていくのをミソラは感じていた。
額に滲んでいた汗を拭ったとき、カサリという音と共に一枚の紙が落ちる。
それはエドモンドが渡してくれた物だ。
折りたたまれた紙を開いたミソラは書かれていた絵、そして書かれていた内容を読み信じられず驚愕のあまり息を止めてしまう。
「サイバトロンが地球の生気を吸い込む?どちらかしか生き残れない?」
紙を持つ手が知らず知らずの内に震える。
目を逸らしたいのに視線は紙へと定められたままだ。
「地球はクインテッサと戦う・・・そして地球は滅び彼女の星は蘇る」
なんてことだ。
そう思ったミソラは紙を見つめたままその場に座り込む。
サイバトロン星を生かすためにクインテッサは地球にやって来る。
だが一体どうやって地球の生気を奪いサイバトロン星に与えるのだ?と考えたとき、自分達が今いる場所がどこなのかミソラは思い出す。
「マーリンの杖」
サイバトロン騎士がこの地球へと持ってきた杖。
死んでも守れと言われている存在。
恐らく杖は地球を滅ぼす何かを起動する鍵だ。
その事に気づいたミソラは絶対に杖をクインテッサに渡してはならないと思いながら、自身の手にある紙を握りしめた。