5章:全てはこの為に
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エドモンドとはきっとここでお別れだ。
ソレは口にしなくとも互いに感じ取っている。
時間さえあればもっと多くのことを語らいたかった、そう思いながらミソラはエドモンドを見上げていたが、彼は己の成すべき事を遂行しようとしており自分が何を言ったとしてもその決意を変えることは出来ないと悟る。
「ヴィヴィアン・・・この潜水艦は君が向かうべき場所へと道を知っている。君が心からその場所へと行きたいと望めばきっと君を導いてくれるだろう」
「船が?」
「そうこのアライアンス号はその為に存在し続けていたのだ。もっとも、君だけではこの船の相手は少しばかり大変だろう。ミソラ、ヴィヴィアンの手助けを頼んでも?」
「はい。私に出来る事ならば」
こくりと頷けばエドモンドは満足そうに微笑む。
動力も死んでいるだろうこの潜水艦がどうやって自分を目的、マーリンの眠る場所へと運ぶのだと言いたげな顔をしてヴィヴィアンはエドモンドを見るが、彼は多くを語らないまま潜水艦から去って行く。
残されたヴィヴィアンは困ったような顔をしていたが意を決したかのようにキュッと唇を引き結ぶと、操縦桿がある場所へと向かって歩き出す。
ゆっくりと深呼吸をしたヴィヴィアンが操縦桿をそっと握る。
「何も起きないけど?」
心底困り果てたかのような声でヴィヴィアンが告げた言葉を聞いたミソラは、無言のままヴィヴィアンへと近づくと彼女の手にそっと自分の手を重ねた。
「大丈夫・・・その為に私がここに居る」
任せて欲しい。
そう言うかのようにミソラは微笑むとオールスパークの力を潜水艦へと流す。
それを合図にメーターの針が動き、レバーが自動的にガチリと折れ、あちこちから歯車の動く音が響き始めた。
「私じゃないわ!?」
驚いたヴィヴィアンが操縦桿から手を離そうとしたが、まだ駄目だと言うかのように離れそうになった手をミソラは押さえつける。
あと少しだけヴィヴィアンがこの船に、操縦桿を握っている必要があるのだ。
「ヴィヴィアン。もう少しだけで良いから操縦桿を握っていて」
凄まじ勢いでオールスパークの力がアライアンス号へと流れていっており、強い虚脱感を感じながらミソラは必死に意識を保つ。
アライアンス号が自分達を目的地へと運ぶまでのエネルギーを流さなければならない。
その為にきっと自分はこの場に居て、エドモンドは自分を連れてきたのだと思いながら必死に途切れそうになる意識を保っていたときだ。
「運転できるのか?」
「・・・なんとかやってみるわ」
ケイドの問いにヴィヴィアンは不安そうな声で返答をする。
歴史に関しては豊富な知識を持っているヴィヴィアンだが、潜水艦の操縦まで知っているのかと問われれば答えられない。
戸惑いながら近くのレバーを掴もうとした彼女に対し、ミソラはそんなことする必要はないのだと言うかのようにゆるく首を振りながら答える。
「操縦に関してはアライアンス号に任せて良いよ。私達が特にこれと言ってすることは無いから安心して?」
「そうなの?」
良かった、と言いたげな顔をしてホッとしたヴィヴィアンが笑った直後、ケイドとコグマンが妙に殺気だった雰囲気で喧嘩を始める。
コグマンとしては主人であるエドモンドが居ない分、好き勝手暴れられると言いたげな口調でケイドに対して文句を言っており、それを聞いたケイドの顔が引きつったのを見たヴィヴィアンとミソラは顔を見合わせたのと同時に声を上げて笑った。
ソレは口にしなくとも互いに感じ取っている。
時間さえあればもっと多くのことを語らいたかった、そう思いながらミソラはエドモンドを見上げていたが、彼は己の成すべき事を遂行しようとしており自分が何を言ったとしてもその決意を変えることは出来ないと悟る。
「ヴィヴィアン・・・この潜水艦は君が向かうべき場所へと道を知っている。君が心からその場所へと行きたいと望めばきっと君を導いてくれるだろう」
「船が?」
「そうこのアライアンス号はその為に存在し続けていたのだ。もっとも、君だけではこの船の相手は少しばかり大変だろう。ミソラ、ヴィヴィアンの手助けを頼んでも?」
「はい。私に出来る事ならば」
こくりと頷けばエドモンドは満足そうに微笑む。
動力も死んでいるだろうこの潜水艦がどうやって自分を目的、マーリンの眠る場所へと運ぶのだと言いたげな顔をしてヴィヴィアンはエドモンドを見るが、彼は多くを語らないまま潜水艦から去って行く。
残されたヴィヴィアンは困ったような顔をしていたが意を決したかのようにキュッと唇を引き結ぶと、操縦桿がある場所へと向かって歩き出す。
ゆっくりと深呼吸をしたヴィヴィアンが操縦桿をそっと握る。
「何も起きないけど?」
心底困り果てたかのような声でヴィヴィアンが告げた言葉を聞いたミソラは、無言のままヴィヴィアンへと近づくと彼女の手にそっと自分の手を重ねた。
「大丈夫・・・その為に私がここに居る」
任せて欲しい。
そう言うかのようにミソラは微笑むとオールスパークの力を潜水艦へと流す。
それを合図にメーターの針が動き、レバーが自動的にガチリと折れ、あちこちから歯車の動く音が響き始めた。
「私じゃないわ!?」
驚いたヴィヴィアンが操縦桿から手を離そうとしたが、まだ駄目だと言うかのように離れそうになった手をミソラは押さえつける。
あと少しだけヴィヴィアンがこの船に、操縦桿を握っている必要があるのだ。
「ヴィヴィアン。もう少しだけで良いから操縦桿を握っていて」
凄まじ勢いでオールスパークの力がアライアンス号へと流れていっており、強い虚脱感を感じながらミソラは必死に意識を保つ。
アライアンス号が自分達を目的地へと運ぶまでのエネルギーを流さなければならない。
その為にきっと自分はこの場に居て、エドモンドは自分を連れてきたのだと思いながら必死に途切れそうになる意識を保っていたときだ。
「運転できるのか?」
「・・・なんとかやってみるわ」
ケイドの問いにヴィヴィアンは不安そうな声で返答をする。
歴史に関しては豊富な知識を持っているヴィヴィアンだが、潜水艦の操縦まで知っているのかと問われれば答えられない。
戸惑いながら近くのレバーを掴もうとした彼女に対し、ミソラはそんなことする必要はないのだと言うかのようにゆるく首を振りながら答える。
「操縦に関してはアライアンス号に任せて良いよ。私達が特にこれと言ってすることは無いから安心して?」
「そうなの?」
良かった、と言いたげな顔をしてホッとしたヴィヴィアンが笑った直後、ケイドとコグマンが妙に殺気だった雰囲気で喧嘩を始める。
コグマンとしては主人であるエドモンドが居ない分、好き勝手暴れられると言いたげな口調でケイドに対して文句を言っており、それを聞いたケイドの顔が引きつったのを見たヴィヴィアンとミソラは顔を見合わせたのと同時に声を上げて笑った。