5章:全てはこの為に
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サイバトロン星が写っている写真とは別の写真をエドモンドは3人によく見えるようにかざす。かつてシカゴの空に現れたのと同じソレをミソラは無言のまま見つめる。
写真から伝わってくるのはボロボロになった星の姿。
今にも消えゆく命のような印象を受ける写真を見ていると、自身の中にあるオールスパークが悲痛な声を上げるのをミソラは聞きながら唇を噛みしめる。
「サイバトロン星が近づいてきたのと同時にある場所に角のような何かが出現した。確認できている数は六本。各国の報道機関がこぞってコレの映像を流しているが現在調査中だと政府は言っている。私個人の見解ではサイバトロン星の接近と何かしらの意味を持っていると判断しているのだがあまりにも情報が足りなさすぎているのだよ」
危機感を募らせながらエドモンドは新たな写真を取り出す。
ソレに移っているのは空へと向かって伸びている角のような存在だ。
どう見ても地球産のものではないソレを見たケイドとヴィヴィアンの顔が警戒するかのようなものへと変わる中、ミソラは顔から表情を消してジッとその角のようなものを見つめている。
「ミソラ?どうしたの?」
ヴィヴィアンがミソラの異変に気づき肩を軽く叩くが、それに対して何一つ反応することをしないままミソラはジッと写真を見つめている。
必死に自分の名を呼ぶヴィヴィアンの声が遠のいていく。その代わりにミソラの脳裏に浮かぶのは見たことのない地形だ。
今の地形とはまるで違うはずのソレをミソラは知っている。元々ソレだったのだと頭の中で何かが教えてくれる。
映像は地形から突然変わる。
地中から六本の角が出ており、その角の先端が次々と一本の糸で繋がったかと思えばある場所へと糸が集まっていく。その場所は全ての角から均等の場所にある存在だ。
何らかの意図を持っておかれている岩がいくつああり、ソレがある場所をミソラはどこかで見た事があった。その場所はどこだ?そう必死に考えているとまた映像はブツリと音を立てて移り変わる。
最初に見えたのは一つの棺だ。
それを守るかのようにして騎士達が膝を着いている光景が見えたかと思えば、ゆっくりとその場所から引き離されていくのを黙って見つめていたミソラだったが、その場所が水の中にあることに気づく。
かなり深い場所にあり潜水艦か何かで行かなければ辿り着くことは不可能に近い。
『ここに彼が眠っている。彼の杖と共に・・・彼の末裔を連れてきてくれ。彼女だけが杖を本来の形へと戻す事が出来るのだ』
縋るように言われた言葉にミソラは無言のまま頷くと、最後のヒントだと言うかのようにある場所の映像が頭の中へと流される。
隠された絵本、そして一隻の潜水艦、それを最後に頭の中に浮かんでいた映像は消える。
「ねぇ?大丈夫?気分でも悪いの?」
気遣う言葉と共に少しばかり乱暴に自分の肩を揺さぶっているヴィヴィアンの手を無言のままミソラはガシリと掴む。
痛みすら感じるほど強く握られた事に対し、怯えるかのようにヴィヴィアンの顔が歪んだことにも気づかないままミソラは虚ろな目をしたまま彼女へとヒタリと視線を向けたまま口を開く。
「求める答えは絵本の中にある。絵本の中の魔法使いを追いなさい。魔法使いだけが私達を船へと導き、そして船が杖へと私達を運んでくれる」
機械のような淡々とした声でミソラはそう答えた後、ミソラは我を取り戻す。
今、自分は何を言ったのだ?そう言うかのように口元を手で覆いながら恐る恐るヴィヴィアンへと視線を向けると彼女は心底驚いていた。
「絵本?それは昔父が読んでくれたものを言っているの?」
何か心当たりがあるらしいヴィヴィアンとは対照的にミソラは青い顔をしたまま黙り込んでいる。
自分が何を言ったのかは何となく解っている。けれど、それはミソラの意思ではない。
全くの別の誰かの意思だ。
自分に関与してきたのは誰だ?自分に先程の発言を言わせたのは誰だ?必死に誰かの影を探すが何一つその人の欠片を掴むことが出来ぬままミソラは項垂れる。
何を言ったのか全く記憶にない。
ただこの場の雰囲気が可笑しいことから何か場違いな発言をしたことだけは確かだ、そう感じ取ったミソラはただ唇を動かすことしか出来なかったその時だ。
『MI6とTRFが来たッ!!』
コグマンの言葉に全員の意識がミソラから彼へと移動する
写真から伝わってくるのはボロボロになった星の姿。
今にも消えゆく命のような印象を受ける写真を見ていると、自身の中にあるオールスパークが悲痛な声を上げるのをミソラは聞きながら唇を噛みしめる。
「サイバトロン星が近づいてきたのと同時にある場所に角のような何かが出現した。確認できている数は六本。各国の報道機関がこぞってコレの映像を流しているが現在調査中だと政府は言っている。私個人の見解ではサイバトロン星の接近と何かしらの意味を持っていると判断しているのだがあまりにも情報が足りなさすぎているのだよ」
危機感を募らせながらエドモンドは新たな写真を取り出す。
ソレに移っているのは空へと向かって伸びている角のような存在だ。
どう見ても地球産のものではないソレを見たケイドとヴィヴィアンの顔が警戒するかのようなものへと変わる中、ミソラは顔から表情を消してジッとその角のようなものを見つめている。
「ミソラ?どうしたの?」
ヴィヴィアンがミソラの異変に気づき肩を軽く叩くが、それに対して何一つ反応することをしないままミソラはジッと写真を見つめている。
必死に自分の名を呼ぶヴィヴィアンの声が遠のいていく。その代わりにミソラの脳裏に浮かぶのは見たことのない地形だ。
今の地形とはまるで違うはずのソレをミソラは知っている。元々ソレだったのだと頭の中で何かが教えてくれる。
映像は地形から突然変わる。
地中から六本の角が出ており、その角の先端が次々と一本の糸で繋がったかと思えばある場所へと糸が集まっていく。その場所は全ての角から均等の場所にある存在だ。
何らかの意図を持っておかれている岩がいくつああり、ソレがある場所をミソラはどこかで見た事があった。その場所はどこだ?そう必死に考えているとまた映像はブツリと音を立てて移り変わる。
最初に見えたのは一つの棺だ。
それを守るかのようにして騎士達が膝を着いている光景が見えたかと思えば、ゆっくりとその場所から引き離されていくのを黙って見つめていたミソラだったが、その場所が水の中にあることに気づく。
かなり深い場所にあり潜水艦か何かで行かなければ辿り着くことは不可能に近い。
『ここに彼が眠っている。彼の杖と共に・・・彼の末裔を連れてきてくれ。彼女だけが杖を本来の形へと戻す事が出来るのだ』
縋るように言われた言葉にミソラは無言のまま頷くと、最後のヒントだと言うかのようにある場所の映像が頭の中へと流される。
隠された絵本、そして一隻の潜水艦、それを最後に頭の中に浮かんでいた映像は消える。
「ねぇ?大丈夫?気分でも悪いの?」
気遣う言葉と共に少しばかり乱暴に自分の肩を揺さぶっているヴィヴィアンの手を無言のままミソラはガシリと掴む。
痛みすら感じるほど強く握られた事に対し、怯えるかのようにヴィヴィアンの顔が歪んだことにも気づかないままミソラは虚ろな目をしたまま彼女へとヒタリと視線を向けたまま口を開く。
「求める答えは絵本の中にある。絵本の中の魔法使いを追いなさい。魔法使いだけが私達を船へと導き、そして船が杖へと私達を運んでくれる」
機械のような淡々とした声でミソラはそう答えた後、ミソラは我を取り戻す。
今、自分は何を言ったのだ?そう言うかのように口元を手で覆いながら恐る恐るヴィヴィアンへと視線を向けると彼女は心底驚いていた。
「絵本?それは昔父が読んでくれたものを言っているの?」
何か心当たりがあるらしいヴィヴィアンとは対照的にミソラは青い顔をしたまま黙り込んでいる。
自分が何を言ったのかは何となく解っている。けれど、それはミソラの意思ではない。
全くの別の誰かの意思だ。
自分に関与してきたのは誰だ?自分に先程の発言を言わせたのは誰だ?必死に誰かの影を探すが何一つその人の欠片を掴むことが出来ぬままミソラは項垂れる。
何を言ったのか全く記憶にない。
ただこの場の雰囲気が可笑しいことから何か場違いな発言をしたことだけは確かだ、そう感じ取ったミソラはただ唇を動かすことしか出来なかったその時だ。
『MI6とTRFが来たッ!!』
コグマンの言葉に全員の意識がミソラから彼へと移動する