5章:全てはこの為に
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ヴィヴィアンに直接触れられるところまでコグマンが近づいた事に気づいたエドモンドが、今だと言うかのように指を鳴らすとそれを合図にコグマンがヴィヴィアンの手を円卓に押しつける。
青白い光が円卓に走ったかと思えば、置かれていた剣が何かに引き上げられたかのように一瞬だけ宙に浮かんだ後、ガシャンと音を立てて円卓に落ちた光景をヴィヴィアンは信じられないと言いたげに見つめる中、エドモンドは当たり前のことのように口を動かす。
「全て現実なのだよ。例えどれほど馬鹿げた話であったとしても」
どれだけ目を背けようとも逃れられな事実というモノもあるのだ。
そう言いたげなエドモンドの発言にヴィヴィアンは無言のまま、円卓をジッと見つめていた。
「マーリンの杖はサイバトロンの騎士達がこの星に運んできたのだ。彼等はソレをずっと守り続けていたが、最終的にはマーリンという一人の人間に杖を託した」
遥か遠い宇宙からこの地へと運ばれ、そして後にこの星の人間へと、マーリンという男に託された。
何故マーリンに託そうと思ったのかは解らないが、少なくともそのおかげでアーサー王は勝利を収めることが出来たのは事実だ。
「彼の死後、杖は彼の亡骸と共にある場所へと埋葬された。悪しき者からマーリンの眠る場所を、正確に言うのならば杖を守る者達が存在しているが今となっては彼等だけで杖を守る事は難しい。杖の力を多くの者達が求めているのだ。もっとも、君達は既にその一部と接触している。悪しき者達とは誰を意味しているのか解っているだろうがね」
ミソラの脳裏にメガトロンの姿が思い浮かぶ。
彼がなんの理由もなく自分達の元に来るはずがない。恐らく、どこからかタリスマンと杖に関する情報を手に入れたのだ。
力による支配を望んでいる彼の手にマーリンの杖が渡ってしまえば全てが終わる。
「マーリンの杖は彼のDNAを持つ者のみが扱える仕組みになっている。長い年月の間に彼の系譜は少しずつ途絶えていき、そして現在はただ一人のみが彼の子孫となった・・・そう、ヴィヴィアン。君だよ」
「私が?マーリンの子孫ですって?」
まさかの事態に、そして自分がここに呼ばれていた理由というのがソレだったことにヴィヴィアンは信じられないと言うかのようにエドモンドを見つめていたが、最後のだめ押しをするかのようにコグマンがある一冊の本を彼女の前に差し出す。
ソレに書かれていたのは系譜だ。
マーリンから始まったソレは多数に枝分かれしていたが、最終的に自分一人へと繋がっているのだと理解したヴィヴィアンは本当に自分がマーリンの子孫である事を理解する。
「ヴィヴィアンさん。マーリンの埋葬場所に心当たりはありますか?もしくはそれに関する情報を伝えられてますか?」
「・・・ないわ」
そもそも自分がマーリンの子孫である事ですら今知ったのだ、杖のありかなど知るわけもないだろうとミソラは思う。
「君が知らなくとも君の父上はなにか手かがりを必ず残しているはずだ」
「父はいつも書斎に居て、私が父と会いたくて書斎に行っても出て行けとしか言わなかったわ。特にこれと言った話を個別にした記憶はないし・・・」
キーワードなど何一つとして聞いていない。
そう言うかのようなヴィヴィアンの言葉に望みは断たれてしまった、と言うかのようにエドモンドは額を抑えた時だ。
「書斎には見られたくないモノがあったから親父さんはアンタを追い出したんじゃないのか?」
今まで沈黙していたケイドがポツリと口にした言葉に全員が彼を見る。
ジッと向けられる視線に対し、ケイドは居心地の悪そうに身を捩る事しか出来ない。
「つまり書斎に何か残されている可能性が高いってことね」
希望はまだ潰えていない、そう言うかのようにヴィヴィアンが呟いた時だ。
「彼等の星が地球に迫っている以上、我々に残された時間はあまりない。杖を一刻も早く手に入れて地球を救うのだ」
エドモンドは3人に向かいある写真をかざす。
その写真を見たミソラは言葉を失って立ち尽くす。
ずっとオールスパークが騒いでいたのはこのせいだったのだ、そう思いながら無言のまま拳を握りしめながら写真に写っているサイバトロン星を見つめた。
青白い光が円卓に走ったかと思えば、置かれていた剣が何かに引き上げられたかのように一瞬だけ宙に浮かんだ後、ガシャンと音を立てて円卓に落ちた光景をヴィヴィアンは信じられないと言いたげに見つめる中、エドモンドは当たり前のことのように口を動かす。
「全て現実なのだよ。例えどれほど馬鹿げた話であったとしても」
どれだけ目を背けようとも逃れられな事実というモノもあるのだ。
そう言いたげなエドモンドの発言にヴィヴィアンは無言のまま、円卓をジッと見つめていた。
「マーリンの杖はサイバトロンの騎士達がこの星に運んできたのだ。彼等はソレをずっと守り続けていたが、最終的にはマーリンという一人の人間に杖を託した」
遥か遠い宇宙からこの地へと運ばれ、そして後にこの星の人間へと、マーリンという男に託された。
何故マーリンに託そうと思ったのかは解らないが、少なくともそのおかげでアーサー王は勝利を収めることが出来たのは事実だ。
「彼の死後、杖は彼の亡骸と共にある場所へと埋葬された。悪しき者からマーリンの眠る場所を、正確に言うのならば杖を守る者達が存在しているが今となっては彼等だけで杖を守る事は難しい。杖の力を多くの者達が求めているのだ。もっとも、君達は既にその一部と接触している。悪しき者達とは誰を意味しているのか解っているだろうがね」
ミソラの脳裏にメガトロンの姿が思い浮かぶ。
彼がなんの理由もなく自分達の元に来るはずがない。恐らく、どこからかタリスマンと杖に関する情報を手に入れたのだ。
力による支配を望んでいる彼の手にマーリンの杖が渡ってしまえば全てが終わる。
「マーリンの杖は彼のDNAを持つ者のみが扱える仕組みになっている。長い年月の間に彼の系譜は少しずつ途絶えていき、そして現在はただ一人のみが彼の子孫となった・・・そう、ヴィヴィアン。君だよ」
「私が?マーリンの子孫ですって?」
まさかの事態に、そして自分がここに呼ばれていた理由というのがソレだったことにヴィヴィアンは信じられないと言うかのようにエドモンドを見つめていたが、最後のだめ押しをするかのようにコグマンがある一冊の本を彼女の前に差し出す。
ソレに書かれていたのは系譜だ。
マーリンから始まったソレは多数に枝分かれしていたが、最終的に自分一人へと繋がっているのだと理解したヴィヴィアンは本当に自分がマーリンの子孫である事を理解する。
「ヴィヴィアンさん。マーリンの埋葬場所に心当たりはありますか?もしくはそれに関する情報を伝えられてますか?」
「・・・ないわ」
そもそも自分がマーリンの子孫である事ですら今知ったのだ、杖のありかなど知るわけもないだろうとミソラは思う。
「君が知らなくとも君の父上はなにか手かがりを必ず残しているはずだ」
「父はいつも書斎に居て、私が父と会いたくて書斎に行っても出て行けとしか言わなかったわ。特にこれと言った話を個別にした記憶はないし・・・」
キーワードなど何一つとして聞いていない。
そう言うかのようなヴィヴィアンの言葉に望みは断たれてしまった、と言うかのようにエドモンドは額を抑えた時だ。
「書斎には見られたくないモノがあったから親父さんはアンタを追い出したんじゃないのか?」
今まで沈黙していたケイドがポツリと口にした言葉に全員が彼を見る。
ジッと向けられる視線に対し、ケイドは居心地の悪そうに身を捩る事しか出来ない。
「つまり書斎に何か残されている可能性が高いってことね」
希望はまだ潰えていない、そう言うかのようにヴィヴィアンが呟いた時だ。
「彼等の星が地球に迫っている以上、我々に残された時間はあまりない。杖を一刻も早く手に入れて地球を救うのだ」
エドモンドは3人に向かいある写真をかざす。
その写真を見たミソラは言葉を失って立ち尽くす。
ずっとオールスパークが騒いでいたのはこのせいだったのだ、そう思いながら無言のまま拳を握りしめながら写真に写っているサイバトロン星を見つめた。