5章:全てはこの為に
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全ての始まりはアーサー王にある。
そう告げたエドモンドに連れられて聖堂へと足を運んだミソラの目に飛び込んできたのは円卓だった。
まるでここからアーサー王伝説が始まったと言うかのように置かれてる円卓の上には、武器が置かれており感嘆の声を上げながらミソラはそれを見つめる。
「さてアーサー王には12人の騎士が居た。そして彼等の後ろにはサイバトロンの騎士達が常に側に居たのだよ。彼等はアーサー王達を通して人類の気高さに触れ、そしてある事を悟った」
切れの良いところまでエドモンドが話した直後、そのタイミングを待っていたと言うかのように荘厳なパイプオルガンの音が響き渡る。
何事だと思いながら全員が聖堂の中を見渡していると、すでに見慣れた金属の背中を見つけるとあぁアイツか。というかのような生温かな目線でコグマンの背中を見つめた。
「コグマン。全部ぶち壊しだ」
何もかもだと告げたエドモンドの発言にコグマンは反省した様子も見せずに「壮大に盛り上げようとしただけです」と言葉を返す。
コホン、と一つ咳払いをして場の雰囲気を戻そうとしたエドモンドが口を開くよりも先にミソラは彼に問いかける。
「・・・サイバトロンの騎士達が悟ったこととは共存の道ですか?」
「その通りだよ。お嬢さん」
トランスフォーマー達は共に歩む事を望み、かつての人間達はその選択を受け入れ共に歩むことを決めた。
同じ未来へと辿り着くために。
今の自分達とは違う道を選んだかつての偉人達、同じ人間なのに自分達はいつからか道を違えてしまったのだろうか?彼等と自分達は一体何が違うのだろうか?とミソラは考える。
道を見誤りさえしなければ、もしかしたら今も隣で笑っていた誰かが居たかもしれない。
「彼等とは違う選択をした我々の選択にも必ず意味がある」
「私にはそうは思えません・・・互いに憎しみあい、殺し合うだけの選択に意味を見いだすことなんて」
傷つけ合うだけの選択の先にあるのは双方の破滅ではないのか?実際に彼等は故郷で憎しみあった末に大切な場所を失ったのだから。そう言いたげにミソラはエドモンドを見ると、彼は困ったように微笑みながらゆるく首を振る。
「いずれきっとこの選択が必要なことだったのだと、意味があったことなのだと君にも理解が出来る」
「それは」
一体いつになるのだ?そう視線で訴えるがエドモンドは無言のままミソラの肩を軽く叩くとその場から離れる。
「・・・お話中なのに色々と聞いてしまってすみませんでした」
「構わんよ。我々の話に関心を抱き、そして深く話し合える人との語らいは私の心を躍らせるからね。まして相手がやうら若き女性ならば喜んで相手を務めようではないか!!欲を言うのであれば次はお互いのことについて色々と語う方が良いがね」
パチンとウィンクをしたエドモンドの言葉にミソラは驚いたような顔をしたものの、それはきっと彼の気遣いなのだと悟ったミソラは苦笑を浮かべながら頷く。
「では諸君。話を戻そうか」
好々爺とした声音から、学者のような凜とした声でそう再開を告げたエドモンドは円卓の側に置かれている甲冑を杖で示す。
「これはアーサー王の胸当てだ」
その甲冑の胸元の部分に刻まれている紋章を見たケイドは驚愕したかのように自分の左腕へと視線を向ける。同じ形をした物が自分の腕にある、そう言いたげなケイドの顔を見たエドモンドは満足そうに微笑む。
「伝説では最後の騎士がいつか選ばれる。その騎士だけが世界の再生を助けられるのだ・・・ケイド、タリスマンに認められた君こそが最後の騎士なのだよ」
タリスマンに選ばれた存在、今となっては唯一無二の存在になったのだ。
そう言うかのようなエドモンドの言葉にケイドはすぐさまソレを否定しようとしたのだが、思うように言葉が出てこず、ただ、自らの口元を手で覆うことしか出来ない。
突然自らの肩にのしかかってきた重大な責務に戸惑う事しか出来ずにいた。
そう告げたエドモンドに連れられて聖堂へと足を運んだミソラの目に飛び込んできたのは円卓だった。
まるでここからアーサー王伝説が始まったと言うかのように置かれてる円卓の上には、武器が置かれており感嘆の声を上げながらミソラはそれを見つめる。
「さてアーサー王には12人の騎士が居た。そして彼等の後ろにはサイバトロンの騎士達が常に側に居たのだよ。彼等はアーサー王達を通して人類の気高さに触れ、そしてある事を悟った」
切れの良いところまでエドモンドが話した直後、そのタイミングを待っていたと言うかのように荘厳なパイプオルガンの音が響き渡る。
何事だと思いながら全員が聖堂の中を見渡していると、すでに見慣れた金属の背中を見つけるとあぁアイツか。というかのような生温かな目線でコグマンの背中を見つめた。
「コグマン。全部ぶち壊しだ」
何もかもだと告げたエドモンドの発言にコグマンは反省した様子も見せずに「壮大に盛り上げようとしただけです」と言葉を返す。
コホン、と一つ咳払いをして場の雰囲気を戻そうとしたエドモンドが口を開くよりも先にミソラは彼に問いかける。
「・・・サイバトロンの騎士達が悟ったこととは共存の道ですか?」
「その通りだよ。お嬢さん」
トランスフォーマー達は共に歩む事を望み、かつての人間達はその選択を受け入れ共に歩むことを決めた。
同じ未来へと辿り着くために。
今の自分達とは違う道を選んだかつての偉人達、同じ人間なのに自分達はいつからか道を違えてしまったのだろうか?彼等と自分達は一体何が違うのだろうか?とミソラは考える。
道を見誤りさえしなければ、もしかしたら今も隣で笑っていた誰かが居たかもしれない。
「彼等とは違う選択をした我々の選択にも必ず意味がある」
「私にはそうは思えません・・・互いに憎しみあい、殺し合うだけの選択に意味を見いだすことなんて」
傷つけ合うだけの選択の先にあるのは双方の破滅ではないのか?実際に彼等は故郷で憎しみあった末に大切な場所を失ったのだから。そう言いたげにミソラはエドモンドを見ると、彼は困ったように微笑みながらゆるく首を振る。
「いずれきっとこの選択が必要なことだったのだと、意味があったことなのだと君にも理解が出来る」
「それは」
一体いつになるのだ?そう視線で訴えるがエドモンドは無言のままミソラの肩を軽く叩くとその場から離れる。
「・・・お話中なのに色々と聞いてしまってすみませんでした」
「構わんよ。我々の話に関心を抱き、そして深く話し合える人との語らいは私の心を躍らせるからね。まして相手がやうら若き女性ならば喜んで相手を務めようではないか!!欲を言うのであれば次はお互いのことについて色々と語う方が良いがね」
パチンとウィンクをしたエドモンドの言葉にミソラは驚いたような顔をしたものの、それはきっと彼の気遣いなのだと悟ったミソラは苦笑を浮かべながら頷く。
「では諸君。話を戻そうか」
好々爺とした声音から、学者のような凜とした声でそう再開を告げたエドモンドは円卓の側に置かれている甲冑を杖で示す。
「これはアーサー王の胸当てだ」
その甲冑の胸元の部分に刻まれている紋章を見たケイドは驚愕したかのように自分の左腕へと視線を向ける。同じ形をした物が自分の腕にある、そう言いたげなケイドの顔を見たエドモンドは満足そうに微笑む。
「伝説では最後の騎士がいつか選ばれる。その騎士だけが世界の再生を助けられるのだ・・・ケイド、タリスマンに認められた君こそが最後の騎士なのだよ」
タリスマンに選ばれた存在、今となっては唯一無二の存在になったのだ。
そう言うかのようなエドモンドの言葉にケイドはすぐさまソレを否定しようとしたのだが、思うように言葉が出てこず、ただ、自らの口元を手で覆うことしか出来ない。
突然自らの肩にのしかかってきた重大な責務に戸惑う事しか出来ずにいた。