5章:全てはこの為に
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抵抗虚しくコグマンの手によって頭のてっぺんからつま先まで隅々と洗われる事となってしまったミソラは、酷く疲れたというかのような顔をしてソファに座っていた。
コグマンが用意していた服は一言で言うのならば可愛らしい女の子の服だった。
レースで縁取られた真っ白なブラウス、ふんわりと広がる紺色のスカート、ローヒールのパンプス。
完全に清楚なお嬢様スタイル。
それだけでコグマンが自分をどう見ているのか十分すぎるほど伝わってきた。
「すまないね。彼も悪気があるわけではないのだよ。その色々とこじらせすぎているんだ。様々なものをね」
「えぇ。それは十分すぎるほど体験しました」
紅茶を一口飲みながら ミソラはコグマンの主人、エドモンド・バートン伯爵の言葉に答えた。
ミソラがコグマンに洗われ、身支度を整えられてこの部屋に連れられてきた後、コグマンは他の二人の面倒も見てくると行って去っていったのだ。
今頃きっと自分と同じく隅々まで洗われているのだろうなと思えば何とも言えない仲間意識が芽ばえてしまう。
「おい!あのヤバいニンジャ執事をなんとかしろよ!!!アンタが主人なんだろ?」
怒り真骨頂という状態で部屋にやって来たケイドの発言にエドモンド伯爵は声を上げて笑い、それを見たミソラはあぁ、この主人にしてあの執事ありだなぁと密かに思う。
「ミソラ・・・お前もあの多重人格執事になにかされたのか?」
「えぇ。まぁ、その、お手入れ的な意味で色々とされました」
「あの野郎ッ!!嫁入り前の娘の身体を見るなんて何考えてやがる!!!!」
ギリギリと拳を握りしめながらケイドはここには居ない執事への怒りを露わにしていたときだ。
入浴を終えたヴィヴィアンが現れる。
身体に沿うかのようなセクシーな衣装は大きく胸元が開いており、シンプルではあるが高いヒールのパンプスは、着る人が着れば下品になりそうなのにそれを見事に着こなしているのはヴィヴィアンが持っている知的さが一番の要因だ。
ミソラは自分の着ている服を無言のまま見下ろした後、再度ヴィヴィアンへと視線を向ければ完全に子供と大人という埋めようのない何かを感じ取る。
ミソラは改めてコグマンが自分をどう思っているのか悟るとそっとため息を吐く。
『コグマンの用意した服が気に入らない?だけど、俺に的には君の服は凄く似合っていると思うけど?君はあぁいったセクシー路線が好みなの?』
「そういうわけじゃ・・・」
『ならどうして怒っているんだい?』
「だって」
お前は子供だと言われた気がした。
女性としての気持ちが色々とへし折られた気がするのだ、そう訴えるかのようにムッとした顔をミソラが窓へと向ければ青いクリクリとした目と視線が合う。
『やぁ!ma chérie!!約束を果たしに来たよ』
嬉しそうに目をキラキラと輝かせるその顔を見ていると、何故かバンブルビーの姿と被って見えたミソラはいつしか笑みを浮かべていた。
先程まで会った自分の中にある劣等感が消えていくのを感じながら、目の前に居るトランスフォーマーへと向かい問いかける。
「私はミソラ。貴方の名前を聞いても?」
『オット・ルード』
「オット・ルードさんですね?」
『違う。オット・ルード。敬称もいらない』
耳を澄まして聞いてみてもやはりオット・ルードとしかミソラの耳には聞こえず、縋るようにケイドとヴィヴィアンを見ると二人も同じだったらしく、困惑した顔をしていた。
「彼はホット・ロッド。フランス訛りがあるフランスかぶれだ」
『こんな発音嫌だ!!でも、この発音しか出来ない!!』
不本意だと言いたげな音声にあぁ、彼もコグマンと同じく色々とこじらせているのだなぁとミソラは密かに思った。
コグマンが用意していた服は一言で言うのならば可愛らしい女の子の服だった。
レースで縁取られた真っ白なブラウス、ふんわりと広がる紺色のスカート、ローヒールのパンプス。
完全に清楚なお嬢様スタイル。
それだけでコグマンが自分をどう見ているのか十分すぎるほど伝わってきた。
「すまないね。彼も悪気があるわけではないのだよ。その色々とこじらせすぎているんだ。様々なものをね」
「えぇ。それは十分すぎるほど体験しました」
紅茶を一口飲みながら ミソラはコグマンの主人、エドモンド・バートン伯爵の言葉に答えた。
ミソラがコグマンに洗われ、身支度を整えられてこの部屋に連れられてきた後、コグマンは他の二人の面倒も見てくると行って去っていったのだ。
今頃きっと自分と同じく隅々まで洗われているのだろうなと思えば何とも言えない仲間意識が芽ばえてしまう。
「おい!あのヤバいニンジャ執事をなんとかしろよ!!!アンタが主人なんだろ?」
怒り真骨頂という状態で部屋にやって来たケイドの発言にエドモンド伯爵は声を上げて笑い、それを見たミソラはあぁ、この主人にしてあの執事ありだなぁと密かに思う。
「ミソラ・・・お前もあの多重人格執事になにかされたのか?」
「えぇ。まぁ、その、お手入れ的な意味で色々とされました」
「あの野郎ッ!!嫁入り前の娘の身体を見るなんて何考えてやがる!!!!」
ギリギリと拳を握りしめながらケイドはここには居ない執事への怒りを露わにしていたときだ。
入浴を終えたヴィヴィアンが現れる。
身体に沿うかのようなセクシーな衣装は大きく胸元が開いており、シンプルではあるが高いヒールのパンプスは、着る人が着れば下品になりそうなのにそれを見事に着こなしているのはヴィヴィアンが持っている知的さが一番の要因だ。
ミソラは自分の着ている服を無言のまま見下ろした後、再度ヴィヴィアンへと視線を向ければ完全に子供と大人という埋めようのない何かを感じ取る。
ミソラは改めてコグマンが自分をどう思っているのか悟るとそっとため息を吐く。
『コグマンの用意した服が気に入らない?だけど、俺に的には君の服は凄く似合っていると思うけど?君はあぁいったセクシー路線が好みなの?』
「そういうわけじゃ・・・」
『ならどうして怒っているんだい?』
「だって」
お前は子供だと言われた気がした。
女性としての気持ちが色々とへし折られた気がするのだ、そう訴えるかのようにムッとした顔をミソラが窓へと向ければ青いクリクリとした目と視線が合う。
『やぁ!ma chérie!!約束を果たしに来たよ』
嬉しそうに目をキラキラと輝かせるその顔を見ていると、何故かバンブルビーの姿と被って見えたミソラはいつしか笑みを浮かべていた。
先程まで会った自分の中にある劣等感が消えていくのを感じながら、目の前に居るトランスフォーマーへと向かい問いかける。
「私はミソラ。貴方の名前を聞いても?」
『オット・ルード』
「オット・ルードさんですね?」
『違う。オット・ルード。敬称もいらない』
耳を澄まして聞いてみてもやはりオット・ルードとしかミソラの耳には聞こえず、縋るようにケイドとヴィヴィアンを見ると二人も同じだったらしく、困惑した顔をしていた。
「彼はホット・ロッド。フランス訛りがあるフランスかぶれだ」
『こんな発音嫌だ!!でも、この発音しか出来ない!!』
不本意だと言いたげな音声にあぁ、彼もコグマンと同じく色々とこじらせているのだなぁとミソラは密かに思った。